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不二家の微生物基準 実情では「妥当」では |
2007/01/27 |
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「大手なのだから」と不二家ばかりが叩かれるのはあまりに気の毒です。食品の衛生状況について一言述べます。
不二家の社内微生物基準は、食品衛生法に照らして不当なものです。しかし、「黄色ブドウ球菌が1000個/g以下では食中毒原因となる毒素エンテロトキシンを産生しない」。これを考慮した「社内基準」です。もちろん違法ですが、他社の様々な食品群を購入し、細菌検査した独自調査結果を基に、妥当な基準を決めてしまったのではないか。そう推論しました。
違法は違法でも、健康被害が出ないよう考慮して「細菌検査をしている」だけ立派です。食品事業者の中で、毎日細菌検査をしている事業者は極めてまれではないでしょうか。企業規模の大きい事業者は行っていますが、中小零細では資本的に難しいと思います。
「毎日自社で細菌検査を行っている事業者の食品」と「検査をしていない事業者の食品」。たとえ前者が違法行為をしていても、実質的にどちらが安全性が高いか、衛生的かは自明です。毎日細菌検査がされている食品に決まっています。微生物・細菌は通常目に見えませんので、検査で状況を確認していなければ、対処・改善・是正のしようがありません。
五感で「腐敗している」と認識しながら「原料」として使う「悪意」は論外としても、角度を変えた見方をすれば、「未検査で出荷・流通される食品」よりも「不二家の食品」は「安全面の信頼性が格段に高い」と訴えたい。不二家に対する非難は社会通念上「是」でも、社会実情に照らして「非」だと私は唱えます。歪んだ「判官びいき」のそしりは受けるでしょうが。
「食の安全」とは、科学的手法で「のみ」確認・保証できるものです。消費者は大手企業には「厳しい」減点方式で評価し、それ以外には目を向けません。大手食品製造事業者には「安全な食品を製造する能力がある」と期待するのも理解しますが、大手が作ろうがそうでなかろうが、「口に入る物であることに変わりはない」のです。
不二家は違法行為の証拠となる「違法な社内マニュアル」を明文化しています。非正社員が多数を占める社会状況から、内部告発されるリスクの大きいこのような稚拙(不正はうまくやれ、という意味ではありません)な対応から、「違法認識」は明確、しかし「悪意の自覚」は読み取れません。
市場食品の調査から実情を知る身としては、一部の企業だけを徹底的に叩くことは著しく公平性を欠き、「魔女狩り」「大人のいじめ」を連想します。
(佐伯龍夫)
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