炮烙(ほうらく)と節分狂言が持ち味の壬生寺の節分は、吉田神社が表鬼門に対して裏鬼門に位置する(関連記事:吉田神社−京都・節分案内(1))さらに京都の中心部四条大宮に近く、アクセスのよさが人が人を呼ぶのか大変な賑わい。
なんといっても「壬生大念仏狂言」が無料で楽しめるのが最大の魅力。節分の奉納は「厄除け狂言」といわれ、演目もまさに「節分」そのものだ。鎌倉時代に円覚上人が身振り手振りで庶民にわかりやすく仏の教えを説いたのが始まりとされている。
「節分狂言」は後家(好きないいかたではないが)と鬼とのやりとりの中で鬼をまねく甘い誘惑に負けまいとするのがおかしい。誘惑に負けずまめに働けと説いている。節分らしく鬼に豆を撒くシーンが受ける(写真)。
ところで壬生狂言は春と秋に狂言会を催す。その春の演目の「ほうらく割り」のなかで素焼きの炮烙が舞台から下に向って投げられる。
京都では2月の節分に壬生寺に参詣して、素焼きの炮烙(ほうろくとも呼ぶ)を境内で求め、家内一同の年齢、性別を書き、寺に奉納するという風習が古くからある。これらの奉納された多数の炮烙をこの狂言で割る。奉納者は厄除開運が得られるという信仰がある(壬生寺HPより)。毎日の序曲として演じられる。
その素焼きの炮烙のお店は境内に行く道の両側にびっしりと並んでいる。日ごろ京都の神社・仏閣の祭礼には食べ物の露店が多いのだが、この日だけは別のようだ。しかも、自分で筆を執るもよし、店の人に書いてもらうのもよし。大体1枚1000円くらいだったように記憶している。
念仏狂言は京都市内では4箇所あり、節分では壬生寺と千本閻魔堂で奉納されている。他に嵯峨釈迦堂、神泉苑で春や秋に上演される。千本を除くと専用の舞台を持っている。保存会の皆さんの並々ならぬ気概が伝わる。
節分狂言は無料で開放されるので、市民の観劇も会場に入りきれないほどの人気である。壬生も1時間おきに上演されるのにかかわらず早くから並ぶ人もいて席取りに苦労しそうだ。
節分に併せて境内では大護摩祈祷があり火柱が上がる。節分は大概寒い日が多く、雪の日もしばしばある。祈祷の護摩火は暖の役割もになうかのごとしともいえる。
関連サイト ・壬生寺 ・壬生大念佛狂言 など
(堀内隆喜)
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吉田神社−京都・節分案内(1)
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素焼きのほうらくに年齢、願い事。4月の壬生狂言で使う
壬生狂言奉納。「節分」が演目で無料公開される
壬生寺境内は節分大護摩祈祷で火が焚かれる
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