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国家賠償請求裁判を知っていますか? 闇の権力の正体

山崎康彦2007/11/03
私たち4人は警視庁公安部によっていわれない罪名を着せられ、執拗な家宅捜索を受けたことに対して国家賠償請求訴訟を起こし、5年にわたって闘っている。闇に包まれた権力組織・警視庁公安部の実態に、都民・国民はもっと目を向けてほしい。
東京 裁判 NA_テーマ2
 私は杉並に居住していますが、杉並区民3人と3人の弁護士さんと共に、警視庁公安部(被告は石原慎太郎東京都知事)の不当な家宅捜索に対し国家賠償を請求する裁判を東京地裁に提訴し、既に5年以上にわたって闘っています。

 2001年6月6日、結柴誠一現杉並区議が事務局長をしていた「都政を革新する会」の事務所が暴力的な強制捜査を受けました。朝日新聞とフジテレビを動員し、結柴さんが区議を辞めて立候補する都議選の9日前(15日公示)のことです。結柴さんの当選を妨害する意図があったことは明白です。結柴さんは6月13日に東京地裁に国家賠償訴訟を起こしました。

国家賠償請求裁判を知っていますか? 闇の権力の正体 | <center>東京簡裁が発行した捜索差押許可状</center>
東京簡裁が発行した捜索差押許可状
 私はその当時、「都政を革新する会」を支持・支援する杉並住民が集まる後援会の事務局長として様々な支援活動をしていたので、警視庁公安部に目を付けられていたわけです。

 私の自宅への家宅捜索は02年2月14日早朝にありました。4名の私服が突然自宅に来て、「2000年8月26日警視庁玉川署管内で発生した被疑者不詳の運輸省幹部宅車両爆破事件」での爆発物取締罰則第1条違反の捜索差押許可状を盾に8点を押収していきました。

 同じように、「都政を革新する会」の支援者宅が何回にもわたって家宅捜索されました。当時後援会の会長を務めていた荻窪のクリーニング屋さんは、それまで11回も家宅捜索に入られて営業妨害もされていましたが、一切屈服せず後援会の会長を引き受けておりました。

 彼は1度も提訴せず泣き寝入りの状態でしたが、このまま放置することはできないと決意しました。同じように3回も家宅捜索された今年79歳の区民と私の3名で、02年10月に警視庁公安部(被告は石原知事)に対し国家賠償請求を東京地裁に起こしたのです。

 我々の訴訟は、被告が同じで訴訟内容も共通する案件だったため、最初の結柴誠一さんの訴訟に併合されました。それ以来今年で満5年なります。最初の結柴誠一さんの提訴から数えると既に6年以上になります。

 私は容疑事実の「運輸省幹部宅車両爆破事件」などには一切関知していません。なぜこの事件で家宅捜索を受けなければならないか全然分かりません。私のところの家宅捜索の「捜索差押許可状」を発行したのは東京簡易裁判所の新田誠志裁判官です。なぜ東京地裁でなく東京簡裁発行の捜索差押許可状が多いのでしょう?

 警視庁の東京簡裁への捜索差押許可の申請の際には、公安部の井出友一警部が被疑事件と私が関係すると疑われる証拠や目撃証言を「疎明資料」として提出しています。我々はその資料を裁判の証拠書類として提出するよう要求し、東京地裁は提出命令を出しました。が、被告側は東京高裁に上訴し、逆転判決で提出命令が取り消されました。原告の最高裁上告も却下されました。この疎明資料提出問題のため、国家賠償裁判が2年くらい止まっていました。

 東京簡裁は、被疑事件と関係すると思われる証拠や目撃証言が一切無いのに、警視庁公安部の捜索差押許可申請に対し、自動発行機のごとく、めくら判を押して許可状を乱発しています。このことをマスコミは報道しないので、一般国民には知られていませんが、決して許されるものではありません。日本の公安警察が裁判所からチェックも規制も受けずに、憲法違反や人権侵害をやりたい放題している現実は、ひどいものです。

 日本のマスコミは、自分たちの独自取材で真実を解明するジャーナリストとしての基本原則を放棄して、日本独特の記者クラブ制度のうまみにどっぷりつかっています。そのため、「逮捕や家宅捜索は過激派やテロリストを取り締まる合法的な捜査である」との一方的な警察発表を垂れ流し、一般国民に真実が伝わらない仕組みに加担しています。

 10月17日に、我々原告4名と証人1名の証人尋問が東京地裁で丸1日かけて行われました。反対尋問した被告代理人たち(東京都法務部)は、「都政を革新する会」=「革共同中核派」=「過激派」の図式の中で、我々が「過激派中核派」の活動家であることをでっち上げるために様々な誘導尋問をしかけてきました。しかし、被告側が被疑事件と我々の関係を一切質問しなかったことは、被疑事件と我々が関係すると疑われる証拠や目撃証言が一切無く、「質問できなかった」事を証明しています。

 11月7日(水)午前10時15分より東京地裁民事部627号法廷で、被告側証人3名の証人尋問が行われます。3人は家宅捜査の「捜索差押許可状請求人」2名と「家宅捜査執行人」1名で全員警視庁公安部公安刑事です。

 さらに、11月14日と21日にも、家宅捜索に関わった警視庁公安部の計4人の刑事の証人尋問が開かれます。民事裁判で公安刑事が証人として出廷するのは珍しいことです。多くの方に傍聴していただければ幸いです。

 警視庁公安部の組織は公表されていません。どのような部署があり、何人の職員がいて、年間予算がいくらで、具体的に何をしているのか一切明らかにされていません。警視庁公安部は、一般国民に対して個人情報の収集や捜査が自由に出来る絶大な権力を持っている組織ですが、その実態は全く明らかにされていません。国民やマスコミや議会にとって話題にすることがタブーとなっている、闇に隠れた不気味な暴力装置です。

 富山県でタクシー運転手が警察に強姦事件の犯人にでっち上げられ、逮捕・起訴され、3年の服役後、真犯人の自白で無罪を言い渡された事件がありました。03年の鹿児島県議選をめぐる公選法違反(買収)の「志布志事件」では、村民12人が警察のでっち上げで逮捕・拘留・拷問・起訴されたが、具体的証拠が一切無く自白しかないために今年2月に全員無罪を言い渡されています。

 このように、警察の権力乱用によるでっち上げで犯人にされてしまった冤罪事件が次々と暴露されています。

 戦前の特高警察は治安維持法を盾に、共産主義者や社会主義者、無政府主義者などの体制批判者だけでなく、ジャーナリストや学者、評論家などの知識人や一般市民も逮捕・拷問して天皇制ファシズム体制を維持し侵略戦争に突き進みました。この歴史上の事実は遠い過去の話ではなく、現在でも別の形、方法で実際に行われています。

 1人1人は非力な存在な我々ですが、権力の横暴に目をつぶって泣き寝入りするつもりはありません。仲間と共に一致結束して、献身的な弁護士さんと共に裁判で反撃していきます。戦前の暗黒社会を2度と繰り返さず、他国を侵略することなく、平和で安心して暮らせる、夢の持てる社会をつくることに繋がっていく行動だと思います。
◇ ◇ ◇

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[31007] 高橋様へ
名前:山崎康彦
日時:2007/11/08 09:12
コメント有難うございます。
「国民は公安をもっと知るべきです」に大賛成です。
マスコミも都議会議員も都民も敢えて情報公開を求めません。
下手に問題にして報復されるのが怖いのです。

警視庁公安部の組織実態は深い闇に包まれていて、誰にも正確にはわかりませんが、一説によると全部で2,000人の人員を抱える大組織と言われています。
人件費だけで年間200億円、それに運営経費や情報費等をくわえると年間予算300-400億円位はかかるのではないでしょうか。

民間で2,000人の社員を抱える会社ですと、売り上げ2,000億近くの大企業となる訳ですが、警視庁公安部の経費はすべて都民の税金でまかなわれていることを考えると、末恐ろしくなります。

彼らが何をしているかと言うと、「過激派」「テロリスト」「ゲリラ」から国民や安全・秩序を守ると言う「大義名分」の元、時の政権や体制や権力を批判する人、反対行動する国民を特定し、監視し、動静を探り、情報提供者というスパイに金を払い、必要に応じて家宅捜査や逮捕、拷問、起訴して刑務所に送るわけです。

戦前の日本の特高が国民に対して何をやってきたのか、ドイツのナチがシュタポを使ってドイツ国民やユダヤ人や占領国の国民に何をやってきたのか、現在のブッシュ政権がCIAやFBIやその他公安機関を使って、イラクやアフガンへの侵略戦争に反対するアメリカ国民に何をやっているのかを見れば、公安機関の役割は明白です。
[30994] 国民は公安をもっと知るべきです
名前:高橋七郎
日時:2007/11/07 17:13




公安は本当に正義の味方なのか? 我々平和を望む日本国民は、FBI フーバーのような闇勢力を求めない。  正義の味方でないのなら公安なんて存在の価値はないですよ。



でも日本のジャーナリズムは頼りないから、心配ですね。



[30905] 安住 様 コメントありがとうごさいます。
名前:山崎康彦
日時:2007/11/04 12:02
公安警察は「過激派」や「テロリスト」の脅威を定期的に煽って、
自分達の存在理由を強調し、その都度権限と権益の拡大を実現してきました。

オウム事件では、それまで存続が危ぶまれていた公安調査庁が生き残って、逆に焼け太りしたのが良い例です。

ブッシュ政権は「アルカイダ」や「テロリスト」の脅威を煽って、思想・信条の自由と人権擁護の先進国米国を、盗聴と密告と家宅捜査、逮捕、拷問なんでもありの国家ファシズムの社会に短期間で変身させてしまいました。

鳩山邦夫法相が、最近「私の友人の友人がアルカイダで日本に自由に出入りしていた」「日本にテロリストがいる」と盛んに脅威を煽る発言を意図的に繰り返しているのは、偶然なことではなく、日本人に恐怖と警戒心を生み出し、日本をブッシュ政権並みの国家ファシズム社会に移行させる露払いの行為だと思います。

鳩山邦夫法相を即刻罷免し、国会議員の職も罷免すべきです。
[30904] コメント有難うございます。
名前:山崎康彦
日時:2007/11/04 11:39
コメント有難うございます。
東京地裁でなく東京簡裁の「捜索差押許可状」が極端に多いのは、裁判所で働く職員がある一定期間以上勤務すると司法試験なしで「簡易裁判所」の裁判官になれるという訳の分からない制度と無関係ではないと思われます。
警視庁公安部にとっては、簡易裁判所は「捜索差押許可状」の便利な自動発行機関なのでしょう。
丁度税務署の職員がある一定期間以上勤務すると税理士試験が免除されて、定年後税理士事務所を開けるのと同じようなものですが、裁判官の方が、持っている権力が比べられないほど大きいので、この制度は即刻廃止すべきです。
国賠に関しましては今後も投稿するつもりですので、よろしくお願い致します。
[30876] 中で何かが変わったんでしょうね
名前:高橋七郎
日時:2007/11/03 14:01




興味深い内容ですね。 簡裁は地裁に比べてひらめ判事が多い、すなわち検察、警察の自由になる裁判所です。 ソメイ資料はかなりずさんで、公判になってから作成したりもするようです(文書偽造です)。 令状請求時に資料を持ってないので捜査後に集めた資料から一部を使って作成しなおしているんでしょうね。  



裁判所と検察 警察はグルですのでやりたい放題です。




どうもオーム事件の後くらいから公安の動きはかなりキナ臭いですね。  社会に見せない内部人事、勉強会なるもので裁判所から検察 警察の一貫した国民弾圧指令があったようです。  明らかに変わりました。  



だいたいオーム事件自体、その対処がとても理解できないくらい不思議です。  あれほど多くの国民が被害を受ける前に簡単に処理できたはずです。  



そんななかで何故か、普通に暮らしてる一般国民を、無理やり捕まえて処罰しても何ら意味もない、思想信条もイデオロギーも持たない、庶民のひとりを、まるでアメリカ軍の誤爆のように、北朝鮮の拉致のように、ひぱっていくんですね。  馬鹿アホのたぐいではなく、もう常人の理解を超えてますよ。



やられたほうもわからないでしょうね。  何で俺を????




頭の回りは クエッションマークだらけです。




PS. これ もっと詳しく続報を書いてください、お願いします。

[30873] 中核派って?
名前:安住るり
日時:2007/11/03 13:28
山崎さん、はじめまして。
公安さんは、市民運動を「過激派」扱いしたがっているようですね。


「過激派」って、何なんでしょうか?
40年も前に、ヘルメットかぶって、汚いタオルで覆面して、
ワケのわかんないことをがなって、「内ゲバ」とかやった人たちのことでしょうか。


「中核派」って、何なんでしょうか?
出来るわけもない「共産主義革命」をやろうとしてる人たち?
そんな人たちがまだ居るのですか?


そういうマボロシのような存在をいまだに追い求めるのが、
公安警察の仕事なのでしょうか?

組織保全のための「犯罪捏造」だとしたら、とんでもないことですね。


納税者である一般国民は、「公権力の闇」について、もっともっと
関心を持つべきでしょう。
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