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関西のお花見―「大阪造幣局の通り抜け」

劉肇新2008/04/26
関西では奈良県の吉野山のほかに「造幣局」を臨時に開放し、南門から北門までの構内旧淀川沿い、全長560mの通路の桜を見物させる「通り抜け」(南から北への一方通行であるためこう呼ばれている)が内外から人気を集めている。
大阪 便り NA_テーマ2
関西のお花見―「大阪造幣局の通り抜け」 | <center>今年の花「普賢象」</center>
今年の花「普賢象」
 日本で最も規模が大きく歴史的に見ても有名なお花見の名所として、奈良県の吉野山を先日、簡単に紹介した。吉野山は山裾から山頂付近まで桜の咲く時期に約1ヵ月の時差がある。ここ数年、吉野山に近隣だけでなく遠くから花見客が土曜・日曜日に団体でおしかけ、都会の繁華街並みに混雑している。

 関西ではもうひとつ、大阪市の国の貨幣を鋳造する「造幣局」を臨時に開放し、南門から北門までの構内旧淀川沿い、全長560mの通路の桜を見物させる「通り抜け」(南から北への一方通行であるためこう呼ばれている)が内外から人気を集めている。

 この行事は毎年4月中旬頃、ここの桜の開花時に1週間開放しているもので、今年は4月16日〜22日まで開催された。平日は10時〜21時、土・日は9時〜21時まで。夕方日没後は「ぼんぼり」に点灯された「夜桜」が楽しめる。

関西のお花見―「大阪造幣局の通り抜け」 | <center>込み合う中のお花見</center>
込み合う中のお花見
 現在、構内にある桜は、関山、普賢象、松月、紅手毬、芝山、黄桜、楊貴妃など125品種、約370本を数えている。大半は遅咲きの八重桜であるため、関西の他の名所より開花時期が半月ほど遅い。

 明治16年(1883)に当時の遠藤謹助局長の「局員だけの花見ではもったいない。市民とともに楽しもうではないか」との提案により、構内の桜並木の一般開放が始まり、今年で125年の歴史を刻んだ。今では「浪速」(NANIWA=大阪の別名)の春を飾る風物詩として、内外の人々に愛されている。

 造幣局では、通り抜けの桜に親しみを持ってもらうため、数多くの桜の品種のうちから一種を「今年の花」として選び毎年紹介している。今年の花は「普賢象」(ふげんぞう)で、室町時代から京都地方にある有名な桜である。花の中から葉化した2つの雌しべが突き出し、先端が屈曲している。その状態が、普賢菩薩の乗る象の鼻に似ているので、この名が付けられた。花は淡紅色で、開花が進むにつれ白色となり、花弁数は20〜40枚である。これ以外に紅手毬、大手毬、小手毬及び養老桜などは、他では見られない珍種と言われている。

 造幣局の所在地である大阪市北区天満の旧淀川沿いは、昔から景勝の地として名高く、春は「桜」、夏は「涼み舟」、秋は「月見」など四季折々のにぎわいを見せ、特に春の桜は有名で、対岸は「桜ノ宮」と呼ばれた。古くからこの地一帯は桜が咲き乱れているが、造幣局のそれは、江戸時代の大名、藤堂藩が屋敷内で育てていた「里桜」を移植したものである。

 この「通り抜け」は1883年の開始以来、進行方向は変わったりしたが一方通行であることに変わりはない。第2次世界大戦中一時中断されたことはあったが、大阪市民に愛され親しまれてきた。

 当初は桜の品種の種類も少なかったが、歴史とともに関西だけでなく、関東や遠く北海道などの珍種・名花なども寄贈された。ただ、桜は環境の変化などに比較的弱く、維持管理は並大抵ではない。そんなわけで、構内の品種は時代によって変化してきた。現在は125種370本だ。構内には前述の「関山」(もっとも本数が多い68本)など、あでやかな淡紅色の八重桜に加えて、薄い黄緑色の「御衣黄」(ぎょいこう)という珍しい品種なども少なくない。

 造幣局ではこの期間に合わせて今年度に製造された記念コインセットの臨時販売を行っている。購入希望者は1時間以上、行列に並ばなければ手に入れられない状態だ。

関西のお花見―「大阪造幣局の通り抜け」 | <center>最も本数の多い「関山」</center>
最も本数の多い「関山」
 現在では大阪の年中行事の一つとして行楽スケジュールに必ず加えられるほど人気がある。その人出は1週間の開催期間に70万人から80万人に及び、多い年では110万人を記録した年も。造幣局周辺は交通規制が敷かれ、観光バスで訪れた客も数キロ離れた駐車場から徒歩でこの地まで歩く。そのため、道筋には多くの露店が立ち並び、まるで「縁日」のようだ。

 この通り抜けは上記のように1日10万人以上が詰めかけるので、立ち止まって写真撮影をすることもままならず、まるで大混雑の繁華街を歩くようで、ゆっくりとした「花見」とはならないし、敷物を敷いての飲食などは当然許されていない。珍しい花の前で客が立ち止まると、警備員がつねに「立ち止まらない」ようハンドマイクで呼びかけている。

 近年はこの時期、大阪を訪れる外国人観光客がここで「花見」をする。私が取材した初日の16日にも多くの台湾人観光客が訪れていて、桜の品種の多さとその美しさに歓声を上げていた。

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[33946] レポート有り難うございます
名前:中西俊
日時:2008/04/26 17:47
イャー、私がいたころに比べると一段と人出が多くなったようでです。

私は立ち止まって、枝の下から上を見上げて「ワァー、すごい!}て嘆声?をあげたものです。

今は、それもできないようです。
ということは、いい時代に大阪で過ごすことができたということですかね?
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