5月2日、原爆ドーム前にて「生存のためのメーデー2008in広島」が開催されました。私はこのイベントに主催者として関わりました。
このイベントは、前日福岡で行われた「フリーター/貧民メーデー 五月病祭り2008―危うい鼓動」や3日の東京での「自由と生存のメーデー08」、そしてJanJanでも詳しく取り上げられた「名古屋 LOVE&ビンボー春祭り・アースデイあいち 2008」など、全国の「反貧困」「独立系」メーデーとタイアップしています。
今回は、「えらい人」を作らず、「生きるという当たり前のこと」を追求するため、「誰もが自由に表現してもらう」というコンセプトで開催されました。
リレートークの様子
朝。まずフリーター全般労組のご一行が福岡の1日のメーデーから東京の「自由と生存のメーデー08」のため帰京する途中、原爆ドーム前に立ち寄ってくださいました。
それより前、私たちが宣伝をしていると警察官2人が現れました。「道路を勝手に使わないで」という通報があったということです。私たちは、公園の敷地内でチラシを配っていることを説明し、警察は問題ないと納得して帰っていきました。
夕方、五時半くらいから準備の宣伝を開始。するとちらほら人が参加し、最終的に20人以上になりました(資料の減り方から、記者も含めて25人が参加したことがわかりました)。マスコミ報道を見て来た方も数名おられました。
6時過ぎから私が「弱い立場の人ほど声をあげにくくそれがまた格差の拡大につながっている。弱い立場の人のための表現や発言の場にしたい」と今回のイベントの趣旨を説明しました。
■自由にしゃべっていただくも、デモに課題
その後、自由にハンドマイクで次々参加者にしゃべってほしいとお願いしました。
最初は、みなさん、躊躇されていました。1人が前に出てお話ししたあと、私も発言し、「私はフリーターではない。正規の公務員だ。しかし、今の政治状況の中で本来人々が生きられるようにするという仕事をできなくなりつつある。また、公務員でも非正規の方が女性を中心に増え、妊娠したら雇い止めなどという乱暴な事例も多くなっている」などと、思いを訴えました。
すると、20代の男性が飛び出してきたのをきっかけに、他の人も連鎖反応的にマイクを握るようになりました。
広島市内に住み、最近仕事を解雇された、というこの20代の男性は「人間は生きているだけで価値がある。ニートやフリーターをバカにするな」と言い切り、拍手を浴びました。
40代の著述業男性は、原稿料が収奪されている、などと訴えておられました。一方で、50代女性は身近な生活に直結した問題として、六ヶ所村再処理工場の問題を訴えておられました。
数人に話していただくあいだ、こちらで用意したプラカードの原材料で皆様に手作りのプラカードを作っていただきました。
とにかく少人数ならではの参加者が自由にできることをしていただこうと考えていました。今までは、「えらい人の話を聞いておしまい」というスタイルの集会が多かったので新しい味のものをつくれたのではないか、と思います。地元の民主党幹部の方も個人でご参加いただきましたがあくまで、一参加者という事にしました。
6時半からデモに出発しました。ただ、こうしたことを主催するのは慣れないために、沿道の人へのアピールという点で反省させられました。
■「個人商店」から、地元での反貧困「運動」へ
その後、原爆ドーム前に戻り参加者の皆さんで交流を深めました。今後、広島でも、何か労働問題で困ったら助け合うこと、反貧困での労働組合を視野に入れること、学習会や宣伝を行うことなどで一致しました。
私自身は、この2、3年、女性・非正規雇用者の権利擁護や裁判支援のため、時には東京や大阪などに、自腹で出かけてきました。そして憲法25条を政府に守らせるような状況にしなくては、私のような正規公務員にとってもいい仕事ができる環境にはならない、と考えていました。
しかし頭に引っかかっていたのは、私のこれまでの取り組みは、いわば「個人商店」で、地元での運動を作ってこなかったということです。この集会を契機に、東京などと比べれば3年遅れにはなりますが、地元・広島においても学習会の開催などを通じ、反貧困運動を作っていきたいと考えています。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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