前回記事:
暮らしを見つめなおした農場体験(上)
5月5日(月)
2日目の作業は、畑でレンコン掘り、竹ごはんを炊くための竹の切り出し、竹の食器作り、野菜のマイプランター作り、そして鶏の解体でした。私は鶏を絞めるところまでは少し見学して、そのあと、またトラックの荷台に乗って竹をとりに行きました。竹やぶの持ち主が、たけのこも持っていっていいといってくれたので、竹を切り出すチームと、たけのこを掘るチームに分かれて作業をしました。
食器になりそうな太い竹を切り出しています(筆者撮影)
たけのこが生えている場所が、ずいぶん土が固くて、しかも複雑にからまった根っこに阻まれ、掘り出すのに一苦労しました。1時間くらいかけて、無事に竹2本とたけのこ3本を獲得し、農場に戻りました。農場近くの田んぼでは、畦にそって植えられたレンコンを、泥だけになりながら掘っている仲間達を見つけました。こちらも楽しそうでした。
農場に帰り着いてからは、切り出した竹を使って、お箸、コップ、飯ごうなどの製作にとりかかりました。今回参加している40名分の箸を作ろう!ということになり、切っては削って、そしてやすりをかけるという作業を分担して黙々と続けます。切る人によって太さや長さに個性が出てきます。そのうち自分がやすりをかけたお箸に愛着がわいてきて、それぞれ自分のマイ竹箸を完成させ、この日から自分の竹箸でご飯をいただくことになりました。
私たちが作業に夢中になっていると、レンコンを掘り出したチームがどろんこになって戻ってきました。手には大きくて泥まみれレンコン。一生懸命掘り出した一番大きなレンコンには名前までついてました。その名もユカリ(意味はないみたいです)。
(以下撮影:清水さつき)
少し遅いお昼ごはんを食べたあとは、マイプランター作りや、今夜のキャンプファイヤーの準備、旗をたてるための穴掘り、そして、午前中に絞めた鶏を焼き鳥にするため串にさしたり、薪を割ったり、飯盒の準備など、夜のお祭りに向けた作業にとりかかりました。
1日が「収穫する」「作る」「食べる」「育てる」「寝る」それの繰り返しです。人間の等身大の暮らしというのはこういうことを言うのではないだろうか?そんなことを思いました。
夕方の鶏と豚のえさやりが終わった頃には、解体されたばかりの鶏がきれいに鶏肉になり、炭火で焼かれ、焼いた先から、みんなの胃袋に納まっていました。竹で作った飯盒では、おいしそうなお米の炊ける匂いがしていました。そして、大量の野菜を切って大きな鍋にいれて作った豚汁とカス汁が完成し、レンコン、人参の葉っぱのテンプラが揚がり、出てきた先からどんどん食されていきました。「美味しい、美味しい」と言いながら、満面の笑みを浮かべる仲間たちを見てとても幸せな気持ちになりました。
お腹が満たされたころ、気がついたらあたりはすっかり暗くなっていました。そして「やかまし村」中央の広場にみんな集まり、キャンプファイヤーが点火。「やかまし村音楽祭」の幕開けです。
ギターを弾き歌う人、エイサーやよさこいを踊る人、ミュージカルのワンシーンや漫才を披露する人など、歌い、踊り、笑い……体も心もそこにあるすべてのものと一つになって、ただただ生きてることに喜びを感じました。
あいにく昨日も今日も曇り空で、星空を見ることはできませんでしたが、暗闇に浮かびあがる炎に酔いしれた夜でした。
新緑溢れる畑や林、水田、動物たちに囲まれた日々もあと残り一日です。
つづく
レンコン畑で泥まみれ
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おちょこになる予定?
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3日前に生まれたばかりの子ヤギ
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