大輪まつりでの雨宮処凛さんら。
5月17日から18日にかけて、大阪市の長居公園で大輪まつりが行われました。この長居公園では、JanJanでも山本ケイ記者が取り上げたように、昨年2月にテント村の撤去事件が起こっています(記事下に関連記事リスト)。
これまで野宿労働者が連帯して続けてきたこの催しも、今年で5回目となります。参加者は、地元の若い非正規労働者と年配の方が多いように感じました。
今回は18日の13時から、G8を茶化す意味も込めて、P8=「貧困者の末端会議」と題して、全国のインディーズ系(独立系)メーデーの主催者らが一堂に会する会議が行われました。筆者も「生存のためのメーデーin広島2008実行委員会」を代表して参加させていただきました。
私は17日の夕方に大阪入りしました。夜遅くにはEsaman記者や雨宮処凛さんらと合流し、真っ暗な中で、翌日の会議で読み上げる宣言文の起草のための議論を交わしました。
翌日13時。いよいよ我々の出番がやってきました。まず各地のメーデーの取り組みが紹介されました。
熊本の「KY(くまもとよわいもの)メーデー」は、女性のひきこもりなどのかたを中心に開催。「勝手にデモをしたが、近くで駐車違反を取り締まっていた警察も何も言わなかった。線路に寝たりした人もいた」など、デモの興奮振りが伝わる報告がありました。
名古屋からはEsaman記者らが、「アースデイ」と相乗りしたメーデーについて報告。その後名古屋市の「なごやボランティアNPOセンター」で起きた「KY解雇事件」についてご報告いただきました。
参照:
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LOVE&ビンボー春祭り アースデイあいち2008 開催
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効率重視?指定管理者制度で「なごやボランティアNPOセンター」職員総入れ替え
本来すべての構成員が対等であることを目指すべきワーカーズコープ労協センター事業団が指定管理者をしていたにもかかわらず、受託後わずか1ヶ月で、女性職員を解雇したのだそうです。名古屋市当局が利用者のことを考えないで横車を押していたのを、その職員がいさめただけなのに、NPO側は5月2日にその職員を突然解雇。Esaman記者らはイベントが終わって休みたかったのですが、おっとり刀で「名古屋いきなりユニオン」を立ち上げ、すぐに解雇を撤回させたそうです。その報告に会場からは笑い半分、感嘆半分の反応があったのが印象的でした。「空気」よめないと解雇、なんて、むちゃくちゃだという憤慨の声があちこちからおきました。
私は、「私自身は、ここで集っている皆さんとは少し立場が違う。正規の県庁職員である。だが、生存権を守るのが公務員の仕事のはずが、それが困難な状況になっている。また、公務職場でも、非常勤の女性職員が増え、待遇が劣悪である。他自治体では、妊娠すればすぐに雇い止めというひどい例もある。このため、ここ2年間は裁判の支援も含む活動に主に大阪や東京などで携わってきた延長線上に今回のイベントを開催した。
また、広島においても、市民運動は、大学教授など『えらい人』の話を聞いてそれでおしまい、というパターンで内容も反核・平和や憲法9条に偏っている。それはそれで大事だ。だが、一般市民の暮らしに根ざした思いがやはり反映できないでいる。日本全体や世界全体を見ても、えらい人は国会や審議会などに入って政治を動かせるが、庶民は、声を出すことがなかなかできないから、格差が広がっている」と、今回開催した動機を述べ、そして、
「このため、今回は、勝手に私が購入したハンドマイクで普通の人がどんどん話してもらうスタイルをとった。ある方からは『生きるだけですばらしい』という言葉が出た」と紹介。これには雨宮さんから「そういう言葉が出るっていいですね」とのコメントをいただきました。
そのほか、札幌、仙台、福岡、東京などから、全国各地のそれぞれに従来の権威にとらわれない特色ある運動の報告がありました。
最後に、
「わたしたちは金がない」
「しかしわたしたちこそが世界の中心だ」
「わたしたちはつながりあっていく」
を柱とした、P8宣言が読み上げられました。
今年は全国の14箇所で、インディーズ系メーデーが行われました。集会挨拶でも述べたのですが、今回の一連の動きを出発点に、継続的に生存権を求める運動を広げていきたいと思っています。
それなりの政策を訴えることは、ある意味簡単です。しかし、世の中を変えるには仲間作りが大事だと思い知らされました。知識だけあっても、仲間がいないとしんどくなるだけだとも感じていたところです。
今後はその仲間作りを、伝統や権威にとらわれず、普通の人が、つながりあい、声を出す場を作るために継続的に行っていこうと思います。
(次ページに
「P8宣言」全文)