「パドルは左右交互に前に押し出すようにします」と講師の北村さん。
5月18日(日)、高知県いの町「紙の工芸村」近くの仁淀川中流部で、「仁淀川カヌー教室」が開かれました。これは、財政難を理由に行政が撤退した企画を、民間がボランティアで再開したお話です。必要と感じれば、行政に頼ることなく自分たちの特技を生かしてやる、という民間人のたくましいエネルギーを感じてしまいました。
「沈没したら、脚からでなく、腰から脱出します」と安全教育。
平成3年から、いの町はカヌー教室を開いていましたが、その卒業生の中から「いのカヌー部」が自然発生的に生まれました。いの町のカヌー教室のインストラクターは、およそ歴代の「いのカヌー部員」が務めてきたのです。しかし、5年ほど前から、いの町は諸般の事情によりカヌー教室を開かなくなりました。町に金がなくなってきたというのがその最大の理由と思われます。
ところが、昨年から新たに「仁淀川カヌー教室」というのが開かれるようになりました。これは、さまざまな技術や運営のノウハウを習得した「いのカヌー部」が独自に行っているものです。講師の北村さんは、全日本級(15位)のテクニックを持つ人ですが、無給です。その他のベテラン・インストラクターも無給です。保険代が2日間(5月25日にもある)で1000円必要ですが、これは本人のためなのですから、タダ同然でカヌーが楽しめるということになります。
準備完了、スタッフが打ち合わせ。
世話役の松本さんにその心を尋ねてみました。
「どうして、ボランティアでカヌー教室を復活させたのですか?」
「高知県の場合、河川環境に恵まれていて、これを楽しまない手はないと思うんよ。まず、県内でカヌーを楽しむ人を増やす。それから、高知県は観光が大切な資源なんやから、カヌーが高知県に県外の人を呼び込む材料になれば、と考えたわけよ」
「自分はカヌーが楽しいから、他の人にもその楽しさを伝えたい。そのためにできることをできる範囲でする。ノルマがあるわけではないから、楽しみながら仲間作りができる」
そういう考え方のようです。
この日の生徒は12名、インストラクターもほぼ同人数。
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中央は、いのカヌー部の梅原部長。
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午後になって、皆さんだいぶ慣れてきたようだ。
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ロール1 底を天に向けて沈没することを「沈」と言う。
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ロール2 脱出しないで、パドルさばきで艇を復元する。
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ロール3 かなりの練習が必要で、初心者には難しい。
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