寝苦しい暑さの中で、25日深夜便(NHK第1放送)午前3時から、大阪出身のソプラノ歌手藤原のり子さんの「美しい日本の歌曲」でパッチリ目が覚めた。
今川崎市は、JR駅に直結した音楽ホール『ミューザ』をつくり、音楽監督を招聘して、音楽の街をPRして市民の情操教育に貢献しようとしている。しかしその一方で、川崎区で唯一緑の豊かな旧川崎南高校の廃校跡地を商業地域に用途変更し、校舎を壊して、近接して建築中の高層マンションの住民や近隣からの車による移動を促進して、大規模商業施設を建設しようと、神奈川県とともに計画をすすめている。
これに反対する地域住民は、川崎南校を活かそう会を結成して、地域住民の要求に応えよと呼びかけ、座り込みはまもなく180日、署名数は3万6千人を超え、さらに五万人の署名を目指して活動を展開している。
川崎市街づくり当局も、また神奈川県財産管理課も住民代表の要請や要望に対し、素直にその要望に応える、または、応えられない事情について説明することを避けている。
今、一部の識者ばかりでなく、日本経団連がこの異常な日本経済を、第3次オイルショックと見込んで積極的打開を提案しているが、かってのオイルショックとちがい、地域住民は実に堅実にこれに対処しようとしている。そのためか、川崎南校近辺の高層マンションは売れ行きが鈍り、その企業はまもなく倒産するのではないか、といううわさが広がっている。
そんなときに県民の大事な税金7億七千万円をかけて、まだ使える校舎や優に1億円を超える価値があると言う緑の南森を壊しても良いという考えが、どこから出てきているのか、市民の疑問は広がっている。
『ミューザ』にサンダル履きではちょっと気が引けるが、南高のホールや音楽教室なら気軽に行けるし、この校舎も生きた人間ならば、きっと満足するだろう。
視点をかえれば、川崎市でもっとも濃度の高いこの公害地域で、住民参加の研究機関として活用することも必要だ。リスクの高い商業施設に前途はないが、市民要求、住民要求の高い施設として南高を活用しようという声は日増しに高まっている。
音楽の街づくりは『ミューザ』だけに代表されるものではない。毎日の労働の中で憩いをもとめ、心豊かに生きていくことの大切さを共有できる施設として活用することこそ、行政が心を込めてやるべきことではないか。
うたごえよ 起これ、南高の緑の広場から!
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