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観光地に3年間放置された自動車はどこへ?

大谷憲史2008/08/28
宮崎の観光名所に放置されている自動車がある。この放置自動車をめぐり、平和台公園管理事務所の担当者とやりとりをした。3年間も放置されたあげく、最近になってようやく撤去された、と思ったのも束の間……
宮崎 環境 NA_テーマ2
 知られているとおり、オーマイニュース日本版が9月1日より「Oh!MyLife(オーマイライフ)」としてスタートする予定である。今後は商品などの体験レポートに重点が置かれるということで、これまで身近な社会問題を取り上げてきた私たちのような市民記者は、オーマイでは必要ないというところだろう。

 現在も取材を継続しているテーマを数件抱えているが、今後は、このJanJanニュースに投稿させていただきたい。

 まずは、そのうちの1本を紹介したい。

 8月21日付オーマイニュースに「宮崎の観光名所に3年間も放置しているものは?」というタイトルで、観光名所である平和台公園に3年間も放置してある自動車について取り上げた。

観光地に3年間放置された自動車はどこへ? | 平和台公園駐車場に向かう道路の歩道部分に3年間も放置されていた自動車(8月18日、宮崎市で筆者撮影)
平和台公園駐車場に向かう道路の歩道部分に3年間も放置されていた自動車(8月18日、宮崎市で筆者撮影)
 当初、私がこの放置自動車に気がついたのは、6月のころであった。取材等で平和台公園に足を運ぶが、8月に入っても同じ場所に駐車されていた。とても気になったので、まずは宮崎県の道路保全課に問い合わせるも、どこが管轄しているのかを把握できていない様子。なんともお粗末である。

 次に、平和台公園管理事務所に電話を入れた。管理事務所の担当の話によると、なんとこの自動車は、3年間もこの場所に放置されていることが分かった。ただこの3年間、何もしてこなかったというわけではないようで、宮崎県では車のナンバーから車の持ち主を割り出し、車の移動に関する指導を行ってきたようである。また、警察もこのことを把握しており、車の持ち主に対して車を移動するような指導も行ってきたとのこと。

 しかし、3年間もこのありさまである。

 さらに管理事務所の担当者は、「私たちは平和台公園の維持管理を主な業務としていて、この件は警察および県が動いているので、私どもが車を移動させることはできません」とも話していた。

 どうやら、平和台公園管理事務所の指定管理者団体も困っているようである。それにしても車1台の移動のために、なんで3年間もかかっているのだろうか。行政代執行でとりあえず車をレッカーで移動し、県庁本館の裏側にある公用車用の車庫にでも置けばよいのである。行政オークションで処分した何台分かのスペースはあるはずである。

 宮崎観光の顔とも言える平和台公園内に、3年間も放置されている車に対して、いまだに有効な手立てがとれない宮崎県は、どげんかせんといかん! ということだろうか。

 さて、いつになったらこの車が撤去されるのか、今後も見守っていきたい。と、記事を締めくくってから1週間。動きがあった。

観光地に3年間放置された自動車はどこへ? | 「おっ!」放置自動車が消えていました。いったいどこへ?(8月26日撮影)
「おっ!」放置自動車が消えていました。いったいどこへ?(8月26日撮影)
 8月26日、取材の合間の休憩で平和台公園へ立ち寄った。「まだ、車はあるのかな?」と、少しは楽しみに運転していると、なんと、放置自動車が消えているではないか。やはり3年間も観光地の入口に放置しているのはまずいということで、車の持ち主がどこかに移動したのだろう。さすがに放置自動車がないとすっきりするし、見た目にも良い。これで一件落着と思ったが……。

 現場を過ぎて平和台公園の駐車場に向かった。反対車線の路肩にはちょっとしたスペースがあり、自動車が10台程度駐車できる。木陰になっていて、お昼休みにここに車をとめてお弁当を食べる営業マンの姿を目にする。

 なんと、その路肩の駐車スペースのすみっこに、見たような自動車があった。例の放置自動車である。車内の様子から、車の持ち主が運転をしてここに移動したようには思えない。

 なんでここに?

観光地に3年間放置された自動車はどこへ? | なんと数メートルしか離れていない道路の路肩スペースのすみにこっそりと置かれていました(8月26日撮影)
なんと数メートルしか離れていない道路の路肩スペースのすみにこっそりと置かれていました(8月26日撮影)
 もちろんここは平和台公園内である。近くには、親切にも「不法投棄禁止」の看板がある。「動物を捨てないでください」という看板もある。しかも、ここは午後10時から午前5時までは「車両通行止め」となっている。そのような場所に放置自動車を放置しても良いのだろうか。

 27日、平和台公園管理事務所へ電話をかけた。

 ―― 放置されていた自動車が移動されていますが
 私どもが連絡をして、あの場所から移動してもらいました。私どもにできるのはそれぐらいです。といいますのも、前にも申しましたが、この件はすでに刑事事件になっており、検察庁、警察、宮崎県などの関係機関が動いているためです。

 ―― 移動したといっても同じ公園内ですが
 そうです。しかも観光地ですので、私どもは困っています。私どもが指定管理者になる3年も前から放置されていました。県からそのことも踏まえて引き継ぎを受けたのですが。今回は放置されている車がすでに車検が切れているということで警察のほうで移動させたようです。

 3年前、指定管理者として引き継ぎを受けた平和台公園を管理する団体も困っているようである。ただ、これまで、道路の歩道部分に置かれていた自動車が、歩道ではなくちょっとした路肩のスペースに移動されたことは一歩前進だと評価しているようである。

 しかし、それでもまだ、平和台公園内である。観光地ということで、やむをえない措置だとは思うが、あの場所に自動車が放置されていることで、新たな不法投棄を生まないだろうか。

 今後も様子を見守っていきたい。

ご意見板

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[36575] コメントありがとうございます
名前:大谷憲史
日時:2008/08/29 09:47
 すでに刑事事件化しているので、証拠保全のためにそう簡単には移動できないのかも知れません。

 でも、観光地なんですけどね。
[36562] この手の廃自動車の放置
名前:杉山秀樹
日時:2008/08/28 22:05
ほとんどの場合、自治体の条例で処理が決められているようですね。
国としての処分に関する法律がないと言うことでしょうか?

駐禁や、自転車/バイクの処分は自転車、原付ならば市が、125ccオーバーのバイクや車の処分は警察となっているそうです。
ですので、バイクの駐車禁止はすごく不公平感があります。(原付が駐禁でも止め放題だが、250以上のバイクは放置違反金をとられる。)同じように自動車の処分も縦割りになっていて、身動きが取れないのでほったらかしなのでは?

車の登録情報は国土交通省の管轄で、登録情報を地方公務員の警察が書き換えることはまかりならんとなっているのでは?
という気がします。真相は私もわからないですが。
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