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青森・リンゴ果汁産地偽装:相次ぐ食品偽装、防ぐのは消費者

沢井まこと2008/09/09
中国輸入の濃縮果汁を原料に使いながら青森県産と偽装表示していた「青森県果工」のジュース。消費者には、多少値段が高くても安心・安全な信頼できる商品を選ぶ判断力が求められているのだ。消費者も勉強をしよう。
青森 食 NA_テーマ2
青森・リンゴ果汁産地偽装:相次ぐ食品偽装、防ぐのは消費者 | <center>青森市内のりんご園</center>
青森市内のりんご園
 「リンゴ王国青森」が揺れている。

 「ユーミーアップルジュース」の看板商品を持つリンゴ加工製品製造業者「青森県果工」が、中国などから輸入した濃縮果汁を原料に使いながら青森県産と偽装表示していた問題で、「リンゴ王国」を自負する青森県と青森リンゴのブランドイメージは大きく傷ついた。

 1991年、台風で落下したリンゴを 本来なら加工用にしかならないのにスーパーマーケットなどの協力で生食用として販売してもらったり、また消費者にも快く買っていただいた。

 今年も、ヒョウで傷ついた(本来、生食用としては売れない)リンゴをイオンが全国のジャスコで販売するなど、支援が広がっている。「青森リンゴがんばれ!」と、全国から応援してもらってきたことをリンゴ農家は忘れていない。

 それなのに、いち加工業者が利益の追求だけを目的に安い外国の原料を使って、こともあろうに青森県産と偽って販売するとは。そのことがどれだけ青森リンゴを傷つけるのか、想像できなかったのだろうか。青森県に有名なリンゴ加工業者は3社ほどある。問題を起こした会社はそのうちの一つだ。

 先に書いたように、本来生食用で売れなかったリンゴも、売れる時代になった。少し傷ついたくらいでは味は変わらないし、贈答用でもない限り見た目を気にする必要がないということに、消費者は気づいたからだ。

 今回の事件の背景には、次のような風潮があったようだ。ここ数年加工用リンゴは品薄で仕入れることは難しくなったという。農家としても加工用で売るよりも、生食可能な傷リンゴとして売った方が収入になる。その結果、材料の傷等がある規格外のリンゴの値があがり、加工業者は利益を出すのが難しい時代になったのだという。

 青森市に住んでいる筆者も、リンゴジュースを贈答品として、お世話になった人などに贈ることが少なくない。しかし大きな加工業者のジュースではない。それはなぜかというと、そのような工場の製品はもともと信用していないからだ。

 かつて何度かリンゴの加工場を取材で訪れたことがある。県産リンゴ100%であることは間違いないと思うが、どんな原料が使われているのかはっきりいってわからない。つまり、生食で売ることができないリンゴと一言で言っても、その意味は広すぎる。原料の管理状態も含めて、いろんな状態のリンゴが使われているということは間違いない。なにせ、生で食べられないリンゴなのだから。

 だた熱処理をしているので、健康に害があるジュースではないと思いたいが……。安いリンゴジュースには何か訳がある。そう考えた方がいい。

 筆者の場合、ここ数年は同じリンゴ農家から、自家製ジュースを直接買っている。もちろん生のリンゴもその農家から買っている。値段は少し高いが、原料が完熟リンゴであったり、リンゴの品種別にジュースを作ったりと。一つ一つ偽りがないことが実感できるからだ。筆書は青森に住んでいるから農家から買うことができるので恵まれている。

 リンゴに限らず食品の偽装事件が相次いで発覚している。だが誰の指示で偽装が行われているのか犯人捜しをするだけでは、また業者のモラルを問うだけでは、この問題はいつになってもなくならないのではないか。

 安い商品に飛びつくのは一般の消費者の心理だが、“安さにはわけががある”ということも認識しなければならない。スーパーに並んでいる商品は全部信頼できるわけではないということに気づくべきなのだ。

 消費者に求められているのは、信頼できる商品を選ぶ判断力だ。加工食品であれば裏の表示をきちんと見て選ぶなど、消費者が賢くなることで生産の現場では偽装がやりにくくなるし、生産に対しての意欲が変わるのではないか。生産者だって商品に自信を持って売りたいはずだ。

 安い食品ではなく、多少値段が高くても安心・安全な食品を求める消費者が増えることが、大事だ。消費者も勉強をしよう。

ご意見板

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[36881] 青森りんごは青森の誇りです
名前:沢井まこと
日時:2008/09/09 14:54
宮沢様

ご意見ありがとうございます。
青森りんごをいつもごひいきにしていただいてありがとうございます。生産者にかわりまして御礼申し上げます(笑)
青森りんごは青森県民の誇りでもあります。ですので、今回の事件は、多くの県民が落胆しています。
あなたがおっしゃるとおりモラルは消費者と生産者の両方に大事なことですね。
近頃私は、消費者は受け身なだけではいけないと思うようになりました。食の安全を人任せ(行政任せ)にしていると、しっぺ返しがあるんじゃないかと。
食の安全という価値観を、消費者と生産者が共有できるようになるためにはどうしたらいいのか、悩ましいところです。
妻は一円でも安い豆腐を買うために血眼になってチラシとにらめっこしています。現実はそんなところです。
[36880] 信用というのは難しいものです
名前:沢井まこと
日時:2008/09/09 14:41
橋本様
あなたがおっしゃるようにモラルは個々に求められていますよね。
ふつうに売られている商品を疑わなければならない今の世の中は本当にいやですが、モラルを他人にだけ押しつけるようになってはならないと、わたしは自分に言い聞かせているところです。

それにしても最近食品偽装がこんなに多いのはなぜなんでしょう。
儲けるためには何をしてもいい。という風潮はいつうまれたのでしょうか。
[36879] 青森のりんご
名前:宮沢さかえ
日時:2008/09/09 14:20
沢井まことさま


こんにちは。私の母方の祖父は弘前の出身で、りんごの肥料の研究をしていました。「青森のりんごはなぜ美味しいか」という話を良く聞いたものです。


そんなこともあり、私はりんごジュースは青森産のフレッシュジュースを選んで購入するようにしています。もちろん、信頼できると思われる物を選んでいるつもりです。


濃厚なジュースはビンの底に果実が沈み、絞りたてに近い味わいがあります。でも、そのようなジュースは限られた所・時(物産展など)にしか手に入らないし価格も決して安くないことも確かです。


また、ご意見にあるように、消費者に委ねられるだけのものではなく、生産者のモラルも確かに大事だと思います。


でも、どちらでもなく、どちらでもあるというのが正解ではないかと私は思います。


まずは、安心で安全なその土地産の物を口にしたいと思った人が実行していくことが大事だと思います。それは、消費者も生産者も。できれば、一緒に考えてイケるのが理想ですね。


青森のりんごやジュースの評価が下がらないことを願っています。
[36876] 消費者の目
名前:橋本武士
日時:2008/09/09 12:16
こんにちは。

相次ぐ食品偽装に、不信感が募る毎日です。

確かに我々消費者も安さに疑問を抱かざるを得ない現在ですが、
それ以上に、個々のモラルが改めて問われていると思います。

「周囲が何も信用できない」となったら
遅刻したノストラダムスのようで具合が悪いですから(笑
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