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名古屋市役所・愛知県庁などへ白い粉入り封筒届く

宮永正義2008/12/11
愛知県庁、名古屋市に届いた「白い粉入りの封筒」は「名古屋市民オンブズマン」を詐称、その活動に対する業務妨害である。倉橋克実代表、内田隆事務局長の2氏は被疑者不詳のまま「偽計業務妨害」の告訴状を愛知県警・中警察署に提出した。
愛知 事件 NA_テーマ2
名古屋市役所・愛知県庁などへ白い粉入り封筒届く | <center>記者の質問に答える「名古屋市民オンブズマン」倉橋代表(写真はすべて10日、筆者撮影)</center>
記者の質問に答える「名古屋市民オンブズマン」倉橋代表(写真はすべて10日、筆者撮影)
 12月9日午前、名古屋市役所、全16区役所そして愛知県庁へ「白い粉入りの封筒」がいっせいに届き、防護服に身を固めた警察が出動するなど大騒ぎになった。県警の調べでは有害物質は検出されなかった。

 名古屋市宛には「お前らも愛知県と同罪じゃ。膿(うみ)は痛い思いをして絞り出さないかん」と、裏金問題への批判と思える文言が記された手紙が同封されていて、差出人は「名古屋市民オンブズマン」と記されていた。これを受けて同日午後3時、名前を使われた「名古屋市民オンブズマン」は緊急記者会見を開き、代表の倉橋克実・税理士が、おおむね以下の声明を発表した。

 名古屋市役所・区役所や愛知県庁に届いた12月9日付け封筒に「白い粉」が入っていたことが報道されたが、私たちはこれに一切関与していない。これは「名古屋市民オンブズマン」の活動に対する業務妨害である。同封の文書に「愛知県、名古屋市の裏金作りへの抗議の表現があった」というが、このような抗議を私たちは断固として認めない。今回の行動は “言論によって役所を追及する”市民オンブズマン活動とは正反対の行動であることを指摘したい。

 更に、この不当行為犯との同一視を嫌い、愛知県、名古屋市の裏金問題に対する健全な批判の言論が抑止される恐れがある。これはこの地域の自由な言論が封殺されることをも意味し、断じて避けなければならない。地域の言論を守るため、今後も臆すことなく言論をもって自治体の問題を追及する所存であり、私たちと同じ意見を持つ皆様にもこのことを呼びかけたい。

名古屋市役所・愛知県庁などへ白い粉入り封筒届く | <center>「名古屋市民オンブズマン」内田事務局長</center>
「名古屋市民オンブズマン」内田事務局長
 10日の午後2時には、「名古屋市民オンブズマン」倉橋克実代表、内田隆事務局長の2氏は被疑者不詳のまま「偽計業務妨害」の告訴状を愛知県警・中警察署に提出し、即日受理された。

 提出後の会見で内田事務局長は「非常に迷惑でたいへん怒っている。名古屋市民オンブズマンとしては政治の不正、腐敗に対して、あくまでも言論でもって追及するのが本意であり、こうした行為はわれわれの行動への妨害行動としかいえず、迷惑至極であり怒りを抑えることができない」と憤激の表情で語った。

筆者の感想
 「白い粉入り」封筒というとアメリカで起きた「炭素菌事件」をつい思い起してしまう。不特定多数の人が犠牲になったおぞましいテロ事件だった。犯行動機の究明はむろん、真犯人の特定もできていないと聞く。「手紙テロとか小包テロ」というのは行為の安易さに較べ、社会に与える影響は巨大で、一種の愉快犯ともいえる模倣犯が現れるおそれもある。理解不能の犯罪が続出する世相、今はただ杞憂であることを願うのみである。

名古屋市役所・愛知県庁などへ白い粉入り封筒届く | <center>提出した訴状</center>
提出した訴状

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