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JR東日本の視線は何処を向いている

中山幸彦2003/10/23
買い方によって料金が異なる、といったことが許されてよいのであろうか?
NA 鉄道 NA
 国鉄が分割・民営化ということでJRに変わってから、すでに16年が経過した。国鉄時代よりサービスが良くなった、という見解がマスコミの大方の見方の様である。しかしJR東日本を見る限りそうとは思えず、むしろ悪くなっていると考えざるを得ない。

 これから、運賃制度、乗客に対する案内、事故の際の対応などについて、具体例を挙げながら検証してみたい。

●運賃制度の矛盾 〜買い方によって大幅に変わる運賃〜
 JRになってから、私鉄と競合する区間に割引運賃が適用されるようになった。ここでは、筆者の勤務地でもある渋谷を例にとっていくつか具体例を挙げる。

(1) 藤沢・渋谷間
  普通乗車券の場合
  通しで購入した場合       950円
  横浜で区切って購入した場合   780円
  差額                170円

  定期券の場合 (1ヶ月定期の場合)
  通しで購入した場合      24110円
  横浜で区切って購入した場合  23310円
  差額                 800円

(2) 新杉田・渋谷間
  普通乗車券の場合
  通しで購入した場合       690円
  横浜で区切って購入した場合   590円
  差額                100円

  定期券の場合 (1ヶ月定期の場合)
  通しで購入した場合      19360円
  横浜で区切って購入した場合  17610円
  差額                1750円

(3) 立川・渋谷間
  普通乗車券の場合
  通しで購入した場合       540円
  吉祥寺で区切って購入した場合  420円
  差額                120円

  定期券の場合 (1ヶ月定期の場合)
  通しで購入した場合      15410円
  吉祥寺で区切って購入した場合 12600円
  差額                2810円

以上はほんの数例であるが、買い方によって料金が異なる、といったことが許されてよいのであろうか?言うまでもなく、JR東日本はこれらの事例を公表せず、また、Suica と呼ばれる無接触で改札を通過できる定期券でもサポートしていない。本来であれば安くできる運賃を高く設定している。そこで得る収入は、いったいどの位の額になるのであろうか?

 ちなみに、JR西日本でも同様な区間が有る様だが、きちんと対応し、2枚の定期券を受け付ける機構が自動改札機に備えられているという。

 また、出張した際、山陰線の江原から大阪環状線の桜宮まで乗車券を求めた際、大阪で一旦下車し、桜宮まで購入し直すと安くなりますと教えられた。JR西日本は、運賃収入が減っても、利用者にきちんと情報を伝えている。会社に対する信頼感はどちらが上か、言うまでもない。
◇ ◇ ◇
 JR東日本の話・・・
 JR東日本では、1キロ単位で乗車料金を設定していません。料金は、何キロから何キロまで、という区間を基準に設定しているため、上記のように値段の違いが生じます。切符は目的地までを購入してくださいと呼びかけていますが、同一路線でも定期券をふたつ購入して利用している人もいるようです。当面は、この料金設定を見直すことは考えておりません。
(編集部)
JR東日本の視線は何処を向いている
駅のホームにて
JRは、利用者にどのように受け止められているのだろうか
(写真は本文のイメージです)
JR東日本の視線は何処を向いている
国土交通省の指示を受けたりで何かと問題の多い中央線は、利用客が非常に多い
JR四谷駅のホームにて

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