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資生堂 発毛促進剤「薬用アデノゲン」の広告で差別表現

篠原修司2005/05/13
資生堂は、遺伝子レベルで薄毛の人は迷惑だと言っているのである。薄毛の人は子供を作るなとでも言いたいのだろうか?
日本 企業 NA_テーマ2
 私は初めてこの広告を目にした時、一瞬自分の目を疑った。資生堂といえば化粧品の大企業である。女性の方で知らない人は、ほとんどいないのではないだろうか?

 問題の広告は資生堂の新商品、発毛促進剤「薬用アデノゲン」の薄毛レポートなるものである。(現在はお詫び文が掲載され、問題の薄毛レポートは削除されている)

 さて、気になる内容だが、アンケート調査の結果をレポートにしたものである。これだけなら何の問題もないのだが、あるレポートがこんなコピーをだしていた。

 『薄毛はあなた一人の問題ではありません。子孫も迷惑です。』

 なんとも理解し難いコピーである。遺伝子レベルで薄毛が伝わり迷惑であると言っているのだ。例えばこの「薬用アデノゲン」を使うことで遺伝子レベルで治療できるというのであれば話は別だ。薄毛の人にとってこれほど喜ばしいことはない。

 しかし、違うのである。「薬用アデノゲン」を使うことによって、使用者の薄毛は改善される可能性がある。けれどその遺伝子、子孫の薄毛まで改善されるということはない。

 つまり資生堂は、遺伝子レベルで薄毛の人は迷惑だと言っているのである。薄毛の人は子供を作るなとでも言いたいのだろうか?商品を売りたいがために、このような差別表現をおこなってまで危機感を煽るとは、なんとも呆れた企業である。

 なお「薬用アデノゲン」に関しては以前にも、美術家、横尾忠則さん(68)の作品と類似していたという、TVCMで問題を起こしている。


■関連リンク
JARO(日本広告審査機構) 
◇ ◇ ◇
※編集部注
資生堂では5月6日夕方、同社HP上において、「アデノゲン『薄毛レポート』についてのお詫び」と題する文章を掲載しました。

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