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「世界の企業モラル番付け」というユニークな調査結果を発表しているのは、スイスのジュネーブにある6社によって設立されたコバレンス社です(その詳細は「SWISS INFO」というインターネットサイト(日本語版あり)が発信しています)。世界の企業のモラルを分析する目的でつくられた会社です。調査は企業のモラルに絞って格付けをしています。今回・2005年の調査は10の業態から株式上場の世界の207社を対象にしています。 「企業のCSR番付け」は日本の雑誌社等でも実施しているようですが、おもに企業が一方的に発表する公式資料に基づいているのが一般的なようです。一方でコバレンス社の「モラル番付」の評価には、企業自身が出すデータだけでなく、新聞、雑誌のほか、NGO、大学、労働組合による情報などを使って多方面から分析しています。 2005年の1位は英国の製薬会社グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithkline)、2位は米国の製薬会社メルク(Merk)、3位は米・製薬会社ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(Bristol Meyers Squibb)でした。日本の企業では、総合ランクでトヨタが6位に付けています。またエンターテイメント&レジャー部門ではソニーが2位に、シャープ、松下などが4位、5位と上位に顔を出しています。 また、スイスの企業は、下位に位置づけられる社が多く、製薬会社ロシュ(Roche)がようやく16位、食品売上げ世界一のネスレ社は200位とほぼ最下位になっています。先ほどスイスのダボスで「世界経済フォーラム」と同時開催された「パブリックアイ=公共の目」賞という「著しい反社会・反環境企業」に与えられる不名誉賞に、唯一社2年連続ノミネートされたネスレ社らしい結果でしょうか。 集計は、企業に好意的な情報は1点加点、否定的な情報は1点減点するという方法で、ランキングが毎日更新され、株価のように発表されています。評価の観点となるのは労働条件、企業としての社会責任、環境などにわたり、国際法を踏まえ、人権一般や環境と開発における企業のかかわり方など45項目がチェックされます。 創立5年の若い企業の調査でもあり、このランキングは多くの企業にはまだあまり知られていません。今後その信用度が高まるかどうかが注目されます。モラルハザードが叫ばれて久しいですが、公正な取引をしている「フェアトレード」製品が世に広まりつつある昨今、もっともっと知名度の上がって欲しいランキングです。 |