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間伐材など利用、原油高騰で注目高まる「ペレット燃料」

猿ヶ澤誠2008/06/25
鋸くずや間伐材を砕いて固めたペレット燃料。環境にも優しく、一冬の燃料費が灯油に比べて4〜5万円ほど安いという。暖房機が大きいのが難点だが、ペレット燃料が今後注目されるのは間違いないのでは。
青森 エネルギー NA_テーマ2
 「ペレット燃料」をご存じだろうか。製材所から出る廃材、間伐材など元々捨てられる運命にあった木のくずから生まれた木製の燃料で「木質ペレット」などと呼ばれることもある。化石燃料ではないので環境に優しいバイオマスエネルギーとして数年前から特に北海道や東北など寒冷地で使われはじめている。環境に優しいということで開発された「ペレット燃料」だが、原油価格の高騰で“家計にやさしい燃料”として一気に注目が集まっている。

間伐材など利用、原油高騰で注目高まる「ペレット燃料」 | <center>ペレット燃料</center>
ペレット燃料
 ペレット燃料を作っている工場は、全国で50以上あるという。その中の一つ、青森県五所川原市で操業を始めた「津軽ペレット協同組合」。この工場では、主に製材所から出る樹皮や鋸くず、林業関係から出る間伐材、りんごの剪定で出る枝を原料にしている。どれも有効な使い道はなく捨てられていたモノだ。これらを砕いて固めたモノ(肉のサラミに似ている)が「ペレット燃料」だ。

 燃料としての特徴は、小さくて形が均一なので運搬や取り扱いが楽。乾燥していて圧縮加工されているので、着火性に優れ、薪やチップよりも発熱量が高いことがあげられる。気になるのは値段。生産している事業所によって多少ばらつきはあるが、津軽ペレット協同組合では、10kgで420円で販売している。平均的な価格だという。

間伐材など利用、原油高騰で注目高まる「ペレット燃料」 | <center>ペレットストーブ</center>
ペレットストーブ
 燃費の目安は、真冬にペレット専用のストーブを使った場合、1時間におよそ1kgぐらいを消費。つまり1時間燃やして42円。津軽ペレット協同組合の松野武司代表理事によると、(これはあくまで目安だが)昨年青森県津軽地方のある農家では1シーズンで計算すると灯油に比べて4〜5万円ほど安かったという。

 課題もある。薪ストーブでも使用可能だが、ペレット専用ストーブは自動着火タイプで一台25〜50万円と、石油暖房機に比べると価格が高い。製造メーカーは15社ほどあり、ほとんどが一般に名前が知られていないメーカーばかりだが、量産出来れば今後価格は下がっていくだろうと思う。それに、今後石油価格が下がらなければ数年で元は取れる計算だ。

 様々なタイプのペレットストーブがあるが、多くは強制燃焼、強制排気で、FF式石油暖房機と燃焼システムは変わらないので煙も出にくく、灰もほとんどでない(1ヶ月でバケツ1杯分ほど)ので、都心部のマンションでも取り付けが可能だという。だが、石油暖房機に比べると大きいのが難点かもしれない。

間伐材など利用、原油高騰で注目高まる「ペレット燃料」 | <center>にぎわうペレットストーブの展示会</center>
にぎわうペレットストーブの展示会
 メリット・デメリットがあり即導入するには悩むことも多いが、それでも今月青森市で開かれたペレットストーブの展示会では、多くの人が訪れていた。石油価格の高騰、環境問題などから、ペレット燃料が今後注目されることは間違いないのではないだろうか。
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