10月14日(日)、京都市内の名門私立として知られているノートルダム学院小学校の学院祭に、お招きを受けて行ってまいりました。
正坐する客あり。椅子に腰掛ける客あり。それぞれ自由に。
友人のシスターCが茶道指導者として礼法を総括し、教職員と生徒へ日本伝統のマナーを普及することを努めています。小学校の礼法室は一応畳敷きになっていますが、コンクリートの教室であることは変わりありません。
先ず茶会の席に通され、立礼(りゅうれい)の木製椅子に腰掛けて点前を遠くから拝見します。学院祭の茶会は表千家と裏千家が隔年ごとに担当。ことしはお裏さんで業躰先生が道具一切宗家からお持ちだしです、と説明がありました。
保護者の方々も子どもたちも作法に則りお茶を飲んでいます。カトリックの小学校が日本の伝統文化をごく自然に取り入れているのが京都ならではといえましょうか。
礼法室の茶会 壁面に大型写真。
一昨年、”創立51周年記念 感謝の集い”に出席した際、1枚の大型写真をクルクル巻いたものを私はベアトリス田中校長にプレゼントしたのでした。
参照:椿わびすけの家別館 夏目漱石の部屋(著者ブログ)
・
ノートルダム学院小学校は生徒・保護者の方々が恩人!
その写真はタイトル「クリスマスローズ」。シーボルトの植物画のように花弁、花芯、茎、を精密に撮影した斬新なアートで、東京大学で指導をされている写真家・関健一氏の作品です。
参照:クリスマスローズ
・
花占 関健一写真ギャラリー
関氏の撮影は被写体の内面的なもの、その背景を探求する特徴があります。この「クリスマスローズ」も構図がシンプルで色調もしぶい点が私は気に入って、東京で開催された関氏の個展で購入したものでした。けれども学校はその写真に立派な額を特注された上、礼法室の壁に常時掲げられているのです。
日本では節分草ともいわれるこの山野草が、茶席の床にいけられることは少なくありませんが、学校の公的な茶会でアートとして大きく用いられているのは嬉しいものでした。作者の関さんにもこの夏、この教室へご案内して共々作品に再見。学校のご配慮に感謝したことでした。
宗教教室に張られた聖書のことば。
礼法室の隣は控えの間となっており、その壁面には聖書の一節がかかれておりました。「狭い戸口から入るように努めなさい。」
それは茶室の「にじり口」を連想する言葉であり、共通する謙遜の教えであると思います。ここではよき教育がなされていることに思いをいたしシスターとご一緒に茶会を後にしました。
校庭に出れば多数の生徒と保護者たちが参加している破格値のバザーが大盛況でした。
◇
関連ページ:
・
カメラさんぽ 漱石を訪ねる8 関健一