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コラム

続・テキサスで見た民主党大統領候補予備選の複雑な仕組み

片瀬ケイ2008/03/07
テキサス州の民主党大統領候補予備選は、クリントン候補が「勝った」。ところが、同州民主党の予備選の仕組みは、実に複雑で、党員集会で選ばれる代議員とスーパー代議員の動向も加味しないと、最終的に誰が勝利者なのか判定できない。だから、予備選敗退のオバマ候補が「勝つ」事もあり得る。両候補のツバぜり合いは、まだまだ続く。本番前に息切れしないか、心配だ。
米国 選挙 NA_テーマ2
続・テキサスで見た民主党大統領候補予備選の複雑な仕組み | <center>投票場となった近所の図書館で。ヒラリー支援者や、取材の車も。(テキサス州、ダラス市)</center>
投票場となった近所の図書館で。ヒラリー支援者や、取材の車も。(テキサス州、ダラス市)
 全米の注目を集めたテキサス州の大統領予備選挙が3月4日、行われた。選挙直前のタカ派的な宣伝が功を奏し、「戦う女」のクリントン候補が勝ったが、彼女が最終的な勝利者となるかどうかは、いまの時点では全く分からない。というのも、この予備選の仕組みが、実に複雑だからだ。

 民主党支持の我が配偶者も、仕組みがよくわからない、と頼りないことを口走っていたが、この2日ほどテレビで予備選を見ていて、確かにそう言う通りであることがよく分かった。
 
 一般的には、州によって予備選挙か、党員集会が行われる。しかし、テキサスの民主党は「テキサス・ツー・ステップ」といって、両方を行う。民主党全国大会にテキサスから送り込む代議員の数は228。そのうち、予備選挙の結果で決まるのが126。4日の予備選挙でクリントン氏が65人、オバマ氏が61人を確保したので、クリントン勝利となったわけだ。

 しかし、このほかに党員集会を通じて決まる代議員が67人いる。予備選挙直後に各地の投票場で行われる党員集会で、次のレベルに行く代議員を選出し、次のレベルである3月29日の地区党員集会で6月6日、7日のテキサス州党員集会への出席代議員を選出する。最終的に、67人のうち何人の代議員がどちらの候補を推すかは、州の党員集会までいかないと確定しない。

 しかも今回は、この党員集会に大きな注目が集まった。各地の投票場で行われる党員集会には、予備選に投票した人なら誰でも参加できるが、投票後(つまり午後7時かそれ以降)に行われ、時間がかかることもあり、積極的に活動している民主党員が参加するのが一般的だ。

 ところが、今回の民主党投票者は燃えていた。例えば、ダラス近郊のダンカンビルという町では、前回の党員集会の出席者は10人だったが、今回はなんと何千人もが集まり、長時間、外で待たされる騒ぎになった。同じような状況が各地で起きている。この党員集会ルートで選ばれる67人の代議員の多くがオバマ氏を推せば、予備選で負けたはずのオバマ氏が代議員数で勝つこともある。

 それだけではない。これに加えて、35人のスーパー代議員(テキサスの民主党連邦議員や、公選ポストについている人など)は、自分の意思でどちらの候補者に投票するか、決めることができる。これも何人がどちらを選ぶか、まだ分からない。こうした代議員の合計数が228、という仕組みになっている。

 というわけで、テキサスは広く、複雑であることをつくづくと知らされた予備選だった。次なる大票田は、4月22日のペンシルベニア州予備選挙。まだまだ、盛り上がりが続くが、早々にマケイン氏に一本化した共和党と対決するころに、民主党が息切れしていなければ良いが…。
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[33077] 大統領選挙
名前:小林光長
日時:2008/03/07 11:33
ほんとに複雑で、こうして教えてもらわなければ、アメリカに何年住んでもさっぱり分かりません。
私の親しいアメリカ人の友人が教えてくれたのですが、今の大統領選挙のシステムは、200年前に、全国の情報システムが全く無い時代にできたもので、それ故各州バラバラの方法が取られており、ほとんどのアメリカ人も他州のやり方を知らないのでは、と言っています。
時代はすっかり変わり、今や瞬時に世界の情報が知らされる時代です。変革の好きなアメリカ人が未だにカーボーイの時代の方法をそのままに引きついでいるのが私には不思議です。
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