「ポルトガル第2の都市の名前は?」と問われて、ほとんどの日本人は「ポルト」と答えるでしょう。 正式には「オ・ポルト」(O Porto)と言わねば失礼に当たる、誇り高い名前なのです。ドウロ川を挟んだ対岸からオ・ポルト(O Porto)の町の外観をご覧戴きましょう。すぐにも飛んで行きたくなるほど美しい景観です。
対岸から見るオ・ポルトの町
「Porto」は「港」、それに定冠詞の「O」が付いているのですから、英語流にいえば「THE PORT」ということになります。世界中に港は数々あれど、ここは「港の中の港」というわけです。
グレリゴス教会、大聖堂、ポルサ宮など歴史的な建造物が建ち並ぶ歴史地区は世界文化遺産に指定されています。威厳と格式に満ちあふれた町です。オ・ポルト観光を始める前に、「ポルト」ではなく、正しい名前の「オ・ポルト」と呼んでみてください。ほら、オ・ポルトの町が笑っています。お互い気持ちが通い合ったところで、「イザ!出発」です。
オ・ポルトは歴史と威厳に満ちあふれた町です
オ・ポルトの中心市街地には長距離列車は入りません。町外れにあるカンパニャン駅で普通列車に乗り換えます。渓谷を穿ったトンネルの間隙からドウロ川を眺めながら約5分、最後のトンネルを抜けると、オ・ポルトの玄関口であるサン・ベント駅に着きます。トンネルの出口にプラットホームがへばり付いている格好の駅です。アズレージョ(ポルトガルの装飾タイル絵)で飾られた駅舎としても有名です。
日本のガイドブックはじつに良くできています。見どころはほぼ完璧に網羅されていますから、これに頼るのが得策でしょう。ただ1点だけ気になることがあります。バス、地下鉄、路面電車の乗り方を懇切丁寧に説明してくれていますが、見どころはほとんど旧市街地に集中しています。何と言っても歩いて回るのが一番です。「ドウロの川風袂に受けて」、粋なオ・ポルト観光を存分にお楽しみ下さい。
トンネルを抜けるとオ・ポルトの玄関口サン・ベント駅に到着します
ドウロ川を挟んでオ・ポルトの対岸の町ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアも素敵です。ローマ時代には「カレ」(Cale)と呼ばれていました。その当時からドウロ川河口は重要な港の役割を果たしていたのでしょう。「カレの港」(ポルトゥス・カレ)とも呼ばれ、それが転じて「ポルトガル」という国名になったそうです。ポルトガル発祥の地を訪ねる気分も格別ですよ。