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コラム【安住るりの昭和史瑠璃色眼鏡】

戦争というギャンブルビジネスから日本が決別するための選挙

      2009年夏・日本【政権交代】の最大の意義

安住るり2009/08/21
 「選挙は投票日3日前に動く」と言われる。

 8月18日に公示された衆議院選挙は、麻生首相が7月21日にようやく「解散」を宣言してから、8月30日の投票日まで40日もあるという異常な選挙で、その長期戦の間に、劣勢の与党がどれだけ国民の支持を取り戻すか、ということが関心のひとつではある。

 いまのところ、自民党への支持は16%程度で推移しており、対する民主党はほぼダブルスコアで優位を保っている。投票率が上がるほどに、その「差」は開くであろうから、選挙戦最後の数日で何かトンデモナイことが起こらない限り、「自民党下野」という待望の歴史的大転換が出来(しゅったい)することはまず確実であろう。

 当コラム7月20日の記事『日本の政権交代とは』で書いたように、20年前の「米ソ冷戦体制の消滅」によって、戦後日本の繁栄を主導してきた「自民党」の歴史的役割は、事実上終わっていたのだ。

 < いま日本が「政権交代」することは、「レボリューション」ではなく「イノベーション」である。>
 そう私は書いたが、見方によれば、「革命的転換」にもなりうる。
 それが、「戦争」というテーマである。

NHKスペシャル「海軍反省会」の衝撃

 NHKが、戦争体験の証言を熱心に集めている。敗戦から60年目の2005年あたりから10年計画で、いまや刻々と消え行く様々な「ナマの戦争体験談」を、膨大なデータバンクとして残そうとしている。実に立派なことだ。広告収入に頼らずに済む公共放送ならではの「使命」の遂行と言える。

 なかでも最近の重大な番組は、これだ。帝国海軍の中枢であった「軍令部」とその周辺の幹部将校たちが、戦後35年を経て密かに集まって「反省会」をやっていたのだが、その秘密の膨大な録音テープを編集したものだ。

≫日本海軍 400時間の証言 第一回 開戦 海軍あって国家なし
≫日本海軍 400時間の証言 第二回 特攻 やましき沈黙
≫日本海軍 400時間の証言 第三回 戦犯裁判 第二の戦争

http://www.nhk.or.jp/special/onair/090809.html
(NHKホームページ)

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-70970-3
PHP出版09年7月刊行「証言録:海軍反省会」戸高一成(呉市、戦艦大和ミュージアム館長)編

http://nozawa22.cocolog-nifty.com/nozawa22/2009/08/post-b338.html
(個人ブログ:nozawa22)

http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/59540157.html
(個人ブログ:イソップ通信)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上、参考サイト

 その内容を私なりにおおまかにまとめると、こういうことになる。
 帝国「海軍」は、アメリカと戦う太平洋戦争などするつもりはなかったのに、満州事変から中国大陸への戦線を拡大していた「陸軍」への対抗意識や、艦船や航空機建造の予算欲しさに、危機感を煽っていって、引っ込みが付かなくなって、勝てる見込みのないアメリカ相手の戦争に突っ込んで、国民数百万人を殺すことになったのだ。その「決定」に関わったのは、ほんの10人ほどの中佐、大佐クラスの若手参謀たちだった。

 その経緯には「皇族」も絡んでいた。
 「海軍省」の上に超法規的(?)につくられた少数精鋭「軍令部」のトップに、昭和天皇より年上の有力な皇族が据えられたので、海軍省の「開戦反対派」の将軍たちの発言が封じられた。日米開戦に消極的だったヒロヒト昭和天皇も押し切られた。

 この人事に「陰謀」があったらしいことを側近だった人物が「反省会」で語っているが、詳細はもはや墓の下だ。「皇族」も「軍」も、日本を戦争に突っ込ませたかった「勢力」に利用されたのだろう。

 「戦争」とはいつだって、戦争で金儲けする連中が巧みに陰から「煽って」仕掛けるのだ。
 大東亜戦争は、太平洋戦争は、自存自衛のやむをえない戦争だった、とか、アジア民族の解放のためだった、とかいう「大義名分」は、ナイーブな大衆を煽って、【戦争というギャンブル】に、税金という「カネ」ばかりか、徴兵によって「命」まで掛けさせるための、情報戦略の一部なのだ。安全なところにいて大儲けする「胴元」は誰か、冷静に考えなければならない。

 その「危険」は半世紀以上昔の物語ではない。現実に進行している「平和への脅威」なのだ。
 2001年9月11日にアメリカのニューヨークやワシントンで突如起こった奇怪な大事件を冷静に検証してみよう。あの日、ブッシュ政権の中枢は、何が起こるか事前に知っていたと思われる傍証がたくさんある。

 「イラク戦争」は間違いだった、とアメリカではすでに認められているが、当時日本の首相として世界で真っ先にブッシュ政権の強引な「イラク先制攻撃」に支持表明した【小泉純一郎】氏は、いまだに反省も謝罪もしていないばかりか、シャアシャアと20代の次男・進次郎をヨコスカ地盤の小泉4代目として世襲立候補させている。「自民党」とは、そういう政党である。

 自民党と民主党の最大の違いは、ソコにある。自民党は、「戦争」というギャンブルビジネスの胴元の手下なのだ。「憲法改正」に固執するワケも、そこにある。

 現在の民主党の中にも、同類は居るが、いずれ振り分けられるときが来るだろう。

 かつて「戦争」というギャンブルビジネスに「してやられた」ことへの深刻な反省がなければ、現在進行中の「金融」というギャンブルビジネスでも更に手痛い敗北を喫することになる。

戦争というギャンブルビジネスから日本が決別するための選挙 | 「戦争」というギャンブルでの失敗に懲りずに「金融」というギャンブルでも負ける日本(撮影筆者)
「戦争」というギャンブルでの失敗に懲りずに「金融」というギャンブルでも負ける日本(撮影筆者)
 なんとしても、日本国民は、未来のために、自民党を下野させなければならない。
 再度書く。
 < 歴史の必然として、ありがたいことに「平和裏に」、有権者ひとりひとりが『新政権』を選び取り、日本の『未来』のための新しい体制づくりに主体的に「参加」していくときがきたのだ。 >

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「日本の政権交代とは」2009/07/20
「大迷走中、戦略不在の日本外交・防衛論議」2009/04/28
「【戦後教育が自虐史観を日本人に植えつけた】というフィクション」2008/11/07
「熱狂・デジャビュ」2005/09/13
「ヒロヒト生誕104年」2005/09/04

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安住るり「おだまき日記」より

おだまき日記《老いを看る》その10 《最後の軍医たち》. 2005/03/20
http://www.news.janjan.jp/living/0503/0503174750/1.php

おだまき日記《老いを看る》その11《軍医学校の事・続き》
http://www.news.janjan.jp/living/0503/0503254962/1.php

おだまき日記《老いを看る》その12《軍医学校の事・3回目》
http://www.news.janjan.jp/living/0503/0503295115/1.php

おだまき日記《老いを看る》その13《軍医たちの追想4回目》
http://www.news.janjan.jp/living/0504/0504015251/1.php

おだまき日記《老いを看る》その18 《戦争という不条理》. 2005/06/11.
http://www.news.janjan.jp/living/0506/0506098106/1.php
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