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先日の日本対バーレーン戦の開催場所は「山東省済南市」であった。正直言って、中国の地理に関してなさけないくらい知識がない自分がいる。この機会に、この山東省がどんなところだか、どんな産業があるのかなどを、調べてみた。 山東省は中国の東海岸に位置し、海を隔て朝鮮半島・日本列島と対峙している。山東省出身の歴史人物といえば、儒教を広めた孔子と孟子であろう。あの名軍師・諸葛亮孔明も山東生まれだったという。 現在、山東省の人口は中国第2位で8千万を超える。GDPが7662億人民元と中国第3位の経済力を持っている。省都の済南市は今、注目の経済発展都市だそうだ。ビールで有名な青島市もこの省にある。 この地域は昔から農業が非常に発達しており、農業総生産量が中国一を誇るほどである。特に落花生や小麦の産量が高い。また、中国海岸線の6分の1を占め、水産物の輸出量も中国一だそうだ。農業のほかにも、貿易や製造業などが盛んだという。省内では空港が9箇所もあり、交通が便利だ。このところ、韓国や日本の企業も参入して活気を帯びているところだという。 実際この山東省、調べてみると、第1次大戦で日本は「戦勝の国」として『21カ条の要求』を発し、ドイツが山東省に保有していた権益を日本に譲渡すること、山東省における一部の鉄道敷設権を日本に許可することなどを求めた。それで済南市を中心として大きな反対集会・反日集会が起こり、中国全土に広がったという。 今回アジアカップの記者会見では、今大会で配られた、日本サッカー協会が制作したパンフレットに、台湾と中国が違う色で標記されていることについて、ある中国人記者がジーコ監督に質問したこともあったようだ。 余談だが、中国観客の反日感情を聞いたとき、シンガポールに行った時のことを思い出した。 某有名日本百貨店がシンガポールで支店を開き、地下に日本食コーナーができていた。顧客の中には日本人サラリーマンも多かった。その百貨店の近くにある架橋の方で、当時80歳を超えている戦争経験者がほぼ毎日お見えになっていたという。 ヨレヨレのあまりきれいにしていない老人は定時に必ずやってきて、私たちを見て大声で、「日本人帰れー!」と叫んで泣いていたのだ。それを聞いて、私はなぜか心がすごく痛かった。 それと時同じくして、シンガポールのある駅を出ると大きな木があった。そこに日本人形が平然と吊られてあった(ホラーではなかった)。そこを通り過ぎた人々はだれも手をつけなかった。すごくいたたまれない気持ちになってしまった。 中国は広い。これから、中国を相手にいろいろな仕事を展開してお付き合いをしなくてはいけない。中国は、今回の件を通して日本にいろいろな問題を提起したのではないかと感じた。ただし、本来はスポーツは純粋でかつ友好的で、政治が入ったりするのは好ましくないとは感じるが。 |