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文化

準決勝戦会場・山東省済南市を調べてみた

内田佳奈子2004/08/05
中国は、今回の件を通して日本にいろいろな問題を提起したのではないかと感じた。
中国 民族 NA_テーマ2
 先日の日本対バーレーン戦の開催場所は「山東省済南市」であった。正直言って、中国の地理に関してなさけないくらい知識がない自分がいる。この機会に、この山東省がどんなところだか、どんな産業があるのかなどを、調べてみた。

 山東省は中国の東海岸に位置し、海を隔て朝鮮半島・日本列島と対峙している。山東省出身の歴史人物といえば、儒教を広めた孔子と孟子であろう。あの名軍師・諸葛亮孔明も山東生まれだったという。
 
 現在、山東省の人口は中国第2位で8千万を超える。GDPが7662億人民元と中国第3位の経済力を持っている。省都の済南市は今、注目の経済発展都市だそうだ。ビールで有名な青島市もこの省にある。

 この地域は昔から農業が非常に発達しており、農業総生産量が中国一を誇るほどである。特に落花生や小麦の産量が高い。また、中国海岸線の6分の1を占め、水産物の輸出量も中国一だそうだ。農業のほかにも、貿易や製造業などが盛んだという。省内では空港が9箇所もあり、交通が便利だ。このところ、韓国や日本の企業も参入して活気を帯びているところだという。
  
 実際この山東省、調べてみると、第1次大戦で日本は「戦勝の国」として『21カ条の要求』を発し、ドイツが山東省に保有していた権益を日本に譲渡すること、山東省における一部の鉄道敷設権を日本に許可することなどを求めた。それで済南市を中心として大きな反対集会・反日集会が起こり、中国全土に広がったという。

 今回アジアカップの記者会見では、今大会で配られた、日本サッカー協会が制作したパンフレットに、台湾と中国が違う色で標記されていることについて、ある中国人記者がジーコ監督に質問したこともあったようだ。

 余談だが、中国観客の反日感情を聞いたとき、シンガポールに行った時のことを思い出した。

 某有名日本百貨店がシンガポールで支店を開き、地下に日本食コーナーができていた。顧客の中には日本人サラリーマンも多かった。その百貨店の近くにある架橋の方で、当時80歳を超えている戦争経験者がほぼ毎日お見えになっていたという。
 
 ヨレヨレのあまりきれいにしていない老人は定時に必ずやってきて、私たちを見て大声で、「日本人帰れー!」と叫んで泣いていたのだ。それを聞いて、私はなぜか心がすごく痛かった。
 
 それと時同じくして、シンガポールのある駅を出ると大きな木があった。そこに日本人形が平然と吊られてあった(ホラーではなかった)。そこを通り過ぎた人々はだれも手をつけなかった。すごくいたたまれない気持ちになってしまった。

 中国は広い。これから、中国を相手にいろいろな仕事を展開してお付き合いをしなくてはいけない。中国は、今回の件を通して日本にいろいろな問題を提起したのではないかと感じた。ただし、本来はスポーツは純粋でかつ友好的で、政治が入ったりするのは好ましくないとは感じるが。
準決勝戦会場・山東省済南市を調べてみた
地図作成=塩田涼

ご意見板

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[2675] 訂正
名前:内田佳奈子
日時:2004/08/08 11:56
 中国政府 です。
[2673] レス遅れですみません
名前:内田佳奈子
日時:2004/08/08 11:38
 ここ2-3日 レスがたまっていたのですね。すみません。

 
 愛蔵太さまへ
   済南事件や虐殺事件のHP拝見しました。

   いつもありがとうございます。


dasyanさまへ はじめまして。
 経済の、また、人口の多い中国の貧富の差などは日本人にはまったく理解不能なのではというくらいのものがあると思います。

因果深いこのサッカ-の済南市、ある専門化に言わせるともう中国はデフレが終わりを告げていて、北京オリンピックまでもたないという方もいらっしゃるようですが、中国は沈黙は金なりという日本的は考えかたは通用しないと、私も思います。 

 また今回アジアカップで、中国せいぐ政府が取るだろうといわれていた
 1 反日をあおぐ
 2 冷静に軍事ではなくて、マスコミなどによって落ち着きましょうという押さえにかかる
 3 まったく無視するのどれかだろうといわれてきたようですが、これから正念場  であろう日中の関係に、進歩があればいいなと感じます。
三好さまへ
偶然記載のできごと。。ですね。 
このサッカ-アジアカップは、抽選だったのかしら?どのように抽選されたのでしょうか?

東さまへ

フ-リガンにくらべて。。は・・中国民は怒るとおもいます・そのような言い方をすれば。ただ勉強不足ですから、私も申し訳なく。。
ただ、ヨ-ロッパなど、イタリアのサッカ-リ-グで、もりあがりがすごく(あまりとくなくて)て入れる雰囲気ではなかった記憶がありますが、イギリスなど貧富の差から発生していることもおおいサッカー。一筋縄では解決できないことがいっぱい今回のアジアサッカ-はあるようです。 

中国と、一くくるりはいけないかもしれませんね。
また本当に身近に山東省があるのです。日本にも。
輸入されてくる「しょうが」です。山東省からのものが非常におおいのです。
 
安住さまへ 

今回のアジアサッカ-で もし現地へ行かれたりして、どんな雰囲気でったか、それを実感したとして、若者でもどのかたでも体でなにか感じとるものがあるかもしれませんね。
 かっこいいことはいえる人間ではあるませんが。
[2619] 戦争と植民政策の痛みを想像してみる好機
名前:安住るり
日時:2004/08/06 12:25
(今日8月6日の曾理さんの中国マスコミスキャンも読みました)
.
私も、中国株を買ったりしていても、内田さんと多分同じ程度に、ほとんど中国のこと知りません。
済南といえば私にとっては、この街にあるらしいバイク会社の株を少し持っている、ということ以上には何の知識もありません。
(この会社は倒産しかかって一年ほど取引停止になっていましたが、つい先日、再建計画が認められて取引再開しました)

「済南事件」というのは全く知りませんでした。戦後生まれの日本人は一般的に聞いたこともないでしょう。

念のため、昭和十年生まれで海軍将校の息子だったウチのダンナに聞いてみましたが、
日清戦争の勝利から始まった広い意味での「植民政策」に対する中国側の協力や抵抗の混沌の中では、様々な衝突とか謀略とか殺戮とかがあって、戦時中はもちろん、終戦後もかなり長い間互いに冷静客観的な事実解明はできない状態だったようです。
いまだに、南京事件の真相とか済南事件の真相とか言っても、ほんとのところは誰にも分からない、というしかないようです。
若い方が昭和初期のそういう「事件」について知っておられるのが不思議な気がします。

サッカーのこともほとんど分からないので、この問題はコメント難しいですが、内田さんの 
≪ 中国は広い。これから、中国を相手にいろいろな仕事を展開してお付き合いをしなくてはいけない。中国は、
今回の件を通して日本にいろいろな問題を提起したのではないかと感じた≫
というのに全く同感です。

参院選の投票を呼び掛けるポスターに中山選手が起用されていましたね。
「スポーツ好きのみなさん、政治にも関心持ってね」というコンセプトでしたよね。
今回、中国のサッカー好きの若者からの「思いがけない反日感情」に接した日本のサッカーファンは、
石頭の政治家みたいに「毅然たる態度を!」などと見当外れな感情的な反応はしないものと思います。

日本の優しい若者たちは、かつて日本が侵略した国々の人々が60年たっても「忘れる」とか「許す」とかできないで、こんなときに屈折した形で噴出してきた「反日感情」というものを、「一体なんなんだろう?」と、自分なりに理解しようとしてくれるのではないかな、と期待しています。

中国にもサッカー(スポーツや互いの文化)を各国の人々と共に楽しみたいと考えている人が大勢いることは間違いないのですから。

日本の試合を奥地の重慶に持っていった中国政府の「意図」については、北京在住のあるビジネスウーマンは、これから開発に注力する西部地区に日本が眼を向けるように、という目的もあったかもと推測しています。
思惑は色々でしょうが、少なくとも、大衆的感情の発露を「共産党」といえども管理統制仕切れなくなっているということは確かで、ある意味「民主化」のプロセスとしてプラスにとらえることもできるのではないでしょうか。
「相互理解」のために「歴史」を学び直したいです。
[2615] 観戦態度(笑)
名前:東堂一
日時:2004/08/06 08:01
内田佳奈子 様
三好英明 様

お二人の記事、拝読いたしました。

日本では、大論争(?)になっているのでしょうか?
これ(中国人サポーターの行動)がメディアはおろか、国会議員までが批難する状況は、やはり開催地が“中国”だからでしょうねぇ。

ヨーロッパの“フーリガン”に比べれば「可愛い程度」の観客の“馬鹿騒ぎ”に、国会・政府が憤懣を述べ、一国の大使までが神妙な面持ちで弁明に向う姿は、滑稽とまではいかなくても、双方の“裏”を勘ぐってしまいます。(笑)

昨日付け(だったと思います)の「中央日報(韓国日刊紙)」に、「日本が槍玉に上がるのは、韓国が早々に敗退したため。」という趣旨の論評がありました。
つまり「“中国が優勝する最大の障壁は、韓国と日本”であり、“北京オリンピックの目玉”の一つ、サッカーで実績を残すには“どんなことがあっても、この2強を潰して優勝する”ことが、本大会で必要だった。」というのです。

最後まで残った(残りそうだった)日本が“スケープ・ゴート”になっただけで、本来の「反日・侮日」とは違うのかも知れません。

−反日・侮日−
シンガポールの華僑老人の「日本憎し」は、本国の比ではないでしょう。
(終戦間際、全財産没収されたも同然ですからねぇ・・・)
本国では、終戦以降も対日宥和と侮日が波のように繰り返されていますね、少なくとも、2次大戦後、全中国人が「日本憎し」だったら、中国残留孤児の方々が、立派に成人され、独立して家業を持つまでにはなっていなかったでしょう。

(ちょっとリスクのある書き方ですが・・・)「中国」を「中国」という一くくりで語ると、失敗すると思います。
内田様の文章を一つお借りすると「中国は広い。これから、中国を相手にいろいろな仕事を展開してお付き合いをしなくてはいけない。」
元々、縁(えにし)は深いのですから、枝葉末節でチクチクとやりあうべきではないと思います。

PS:それにしても愛蔵太様は、色々なサイトで勉強されてますね。
[2611] 「裏メディア」の怖さ。
名前:三好英明
日時:2004/08/05 23:35
内田様。丁度同じ日に同じ話題が掲載されたのは偶然ですね。まぁ僕の記事は「トリック・プレー」で難解な印象を与えてしまったようですが…これも反省。ちなみにチンタオも下関市の姉妹都市ですね。

さて、Dashan様。僕も貴方の投稿のような「説」を今九スポで読んだ次第です。すなわち「今回の騒動の裏には中国政府がかんでいる」と。あの舛添要一氏が熱論していました。ただDashan様同様、日本人の「逆差別」が助長しない事を、僕も願う一人です。
[2609] 理性ある対応を
名前:dashan
日時:2004/08/05 23:04
 初めまして。済南市については愛蔵太さんの仰るとおり済南事変のほうが有名です。それにしても一次リーグ開催地は重慶、言うまでもなく戦時中は国民党政府の臨時首都であり、日本軍の激しい爆撃にさらされた都市でもあります。どうしてこうまでも日本にとって因縁深い都市が開催地に選ばれたのでしょうか?何か意図を勘ぐらずにはいられません。

 それはともかく今回の中国人サポーターの一連の行動を見ていると、強い反日感情ゆえの行動と言うより、むしろ彼らの現実への不満のはけ口として機能しているのではないかと考えます(ちなみに私は4年前中国に1年留学したことがあり、多少は中国の実情を理解していると思います)。

 経済成長の陰で拡大する貧富の差、失業率の増加による社会不安、幹部の腐敗に歯止めの利かない共産党による独裁政権…こうした事態に対する不満を自由に口にすることは今の中国の体制化では難しい事です。そんな中唯一の例外と言えるのが、「愛国心」という錦の御旗の下、反日的な言動に走る事なのではないでしょうか?以前あった西安での日本人留学生を巡る騒動にも同じような事を感じます。

 いずれにせよ、中国人民に対してはスポーツと言う友好の場を政治的な目的に利用しない事を、彼らの理性に向って強く訴え、かつ中国政府にもしかるべき対応を取るよう強く求めます。

 また、日本政府もまた中国に対し積極的に働きかけるべきであると考えます。「沈黙は金」は中国では通じません。相手が黙っていると満足していると捉えるのが中国人の発想です。何事にせよ、言うべき事ははっきりと言う、これは今後健全な日中関係を築く上で重要な事だと思います。

 そして最後に。これが一番心配なのですが、この一件を機に、我々日本人の間で中国人に対する偏見や差別が助長されないように強く望みます。中国人に理性ある対応を求める以上、我々も当然理性ある行動を取らなければならないでしょう(批判することはまた別です)。
[2605] 済南事件
名前:愛蔵太
日時:2004/08/05 22:21
済南市というと「済南事件」だと思うんですが。

http://sinobu10.hp.infoseek.co.jp/sainannjikenn1.html

他にもけっこうあちこちで、日本人に関しての虐殺事件はあるみたいです。

http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/doyoyon/doyoyo11.html
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