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文化

「本当の自分と向き合う」 東ちづるさんの本の紹介

西条志悟2005/07/08
女優の東ちづるさんが、「アダルト・チルドレン」という心の病気の克服を目指し、カウンセリングを受ける過程を記録した一冊です。記録の合間の書き下ろしエッセイも。
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 7月4日付け朝日新聞朝刊「生活」欄に、女優の東ちづるさんのエッセーが載っていました。子供を持つ親に向けてのメッセージ形式で、タイトルは「いい子求めず あるがままに 寄り添って」とあります。

子供に対して、ついつい、世間の価値観に縛られた”いい子”を求めていないか。短文ですが、親として深く考えさせられます。

 一読をお薦めするとともに、数年前に読んだ彼女の著書「“私”はなぜカウンセリングを受けたのか『いい人、やめた!』母と娘の挑戦」を紹介します。

 この本は、自分がアダルト・チルドレンであると気付いた著者が、その克服を目指し、カウンセリングを受ける過程を記録したものです。

 「アダルト・チルドレン」という病気を、どれだけの人が正確に理解できているでしょう。本書によると、「幼少期から過度の責任を負わされ、子供らしい幼少期を味わえなかったことにより、精神的不安定や対人関係の問題を引き起こしやすい性格が形成された人」のことだそうです。すなわち、心の病です。

 本書は、著者の受けたカウンセリングの記録を主体としていますが、その記録の合間に書き込まれた11本の書き下ろしエッセイがすばらしいものです。その中からいくつか言葉を抜粋してみます。

 「心豊かな自分らしい人生を生きるためには、人生の主役が『自分』でなくてはならない。しかし、“いい子”であり続けるためには、その『自分』よりも優先させなければならないことがあまりにも多いのだ」

 「もの心つく前から『頑張れ』と言われてきた。『頑張り屋さん』とほめられた。その称号を返上できなくて、いつも頑張ってしまっていた。頑張らないことは“悪”“劣”“負”につながると刷り込まれていたのだ」

 「いつもいつもはがんばれないよね がんばれる時 がんばりたい時 がんばってみようね なぜがんばるのかをかみしめながら」

 安易に「頑張る」「頑張って」という言葉を使いがちですけど、その時は、それが誰のための”頑張り”なのかをもう一度深く考えてみましょう。本当に自分自身のために”頑張って”ますか。周りから評価を得ることに満足を求めて、過度に自分に鞭打つ、”いびつな頑張り”になっていないでしょうか。
◇ ◇ ◇
「本当の自分と向き合う」 東ちづるさんの本の紹介
7月4日付け朝日新聞朝刊
「本当の自分と向き合う」 東ちづるさんの本の紹介
「“私”はなぜカウンセリングを受けたのか『いい人、やめた!』母と娘の挑戦」
出版:マガジンハウス

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