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「薩摩の美」をより美しく展示――鹿児島市の磯工芸館

知覧哲郎2006/03/06
磯工芸館では、薩摩切子を中心にした薩摩の工芸品を展示、販売。最新の照明技術を用いて、紅、藍、紫、緑、黄など色鮮やかな薩摩切子の美しさを際立たせている。
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 薩摩切子を中心にした薩摩の工芸品を展示、販売する鹿児島市の「磯工芸館」が3月3日、内装をリニューアルして再オープンした。同館を経営する島津興業グループが進めている「薩摩ルネッサンス事業」の一環。昨秋には隣接する尚古集成館も全面改装しており、薩摩の歴史的、文化的価値を分かりやすく伝える狙いという。

 同館は1986(昭和61)年、1909(明治42)年に建てられた旧島津家吉野植林所の事務所(1999(平成11)年に国の登録有形文化財に指定)を移築して開館、江戸末期に島津斉彬が創生した薩摩切子の技術をよみがえらせて展示・販売している。薩摩切子復元20年を機に改装に踏み切った。

 まずは、展示スタイルを一新。博物館や美術館の要素を取り入れた「ミュージアム・テイスト」が特徴で、最新の照明技術を用いて、紅、藍、紫、緑、黄など色鮮やかな薩摩切子の美しさを際立たせている。リニューアルを記念した新作の大花瓶「華耀瑞翔」も展示している。

 館内では製作の過程をビデオ放映するほか、歴史解説のパネルなども掲げた。島津公保社長は「切子をより魅力ある形でお見せできる場を作りたかった。そして島津の伝統工芸の情報発信の場に」と話している。グラスやぐい飲み、小皿などの切子のほか、薩摩焼(磯御殿焼)や各種のクラフト作品も販売している。

 磯工芸館(電話:099(247)8490)は年中無休。薩摩切子の製作過程を見学できる工房も隣接している。
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リニューアルされた館内を彩る薩摩切子
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リニューアル記念で製作された大花瓶の価格は380万円
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工芸館の外観。1909(明治42)年建築の建物だ

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