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「ケータイ小説」をご存じだろうか。近年、中高生を中心に人気を集める「ケータイ」を媒体にする「小説」である。現在一番人気の小説「赤い糸」の総合アクセス数は561万5913件を超えるそうだ。 ケータイ小説は、読むことはもちろん、始めようと思えば無料で誰にでも簡単に小説を書き始めることが可能で、いわゆる「ケータイ小説家」の中には現役の中学生などの若年層も存在する。既に書籍化された人気作品の中には、120万部の売り上げを記録した美嘉の「美空」、ドラマ化、映画化されたケータイ小説のはしりともいわれるyoshiの「Deep Love」シリーズなどがある。 1月24日、「月刊 COMIC魔法のiらんど」というコミック誌が双葉社より創刊された。このコミック誌は、「魔法のiらんど」上の投稿型ケータイ小説総合サイト「魔法の図書館」と連動し、書籍化されているケータイ小説や、サイト上で人気のあるケータイ小説を漫画化したもの。今後は毎月、連載ものや読み切り短編、小説などを掲載していく予定だ。ケータイから、書籍、そしてコミックとして発売されるまでになった「ケータイ小説」の魅力とは何なのだろうか。 私は、ケータイ小説の最初の大ヒットとなったyoshi著「Deep Love」シリーズの「第1部 アユの物語」発行(2003年12月25日)の頃にちょうど高校生だったので、一応「ケータイ小説世代」のトップバッターのはずである。確かに当時クラスメイトとの会話の中で「泣ける話」「超感動した」など、話題になっていたのを覚えている。 早速、同級生の友人に電話をかけてケータイ小説を読んだことがあるか質問してみたところ、確かに彼女もケータイ小説の読者であった。現在も読み続けているのかたずねたが、今はもう読んでいないとのこと。続けて同級生4人に電話調査行なった結果、「魔法のiらんど(代表的ケータイ小説総合サイト)」の存在は全員が知っていた。その中で実際読んだことがある人は2人、今でも読み続けている人は居なかった。 なぜ、今は読んでいないのか聞いてみると「簡単に読めるけど、単純すぎてストーリーがどれも似てくるから飽きちゃう。登場人物と年齢も離れてきたから」だそうだ。 そこで、登場人物と年齢が近いであろう現在の「ケータイ小説世代」である中学3年生の従妹に電話をかけ、ケータイ小説について聞いてみることにした。すると、なんと彼女は実際に書籍化されたケータイ小説を4冊も持っていた。 彼女によると、「学校の女の子の友達のほとんどがケータイから読書をしていて、休み時間には人気ケータイ小説のストーリーについての話題で盛り上がることもある。読んでないと話題に乗り遅れちゃう」そうだ。 ケータイ小説の魅力は「本と違ってケータイは好きなときに読める。内容も単純で、わかりやすく、簡単に短時間で読める。登場人物が同世代だから感情移入がしやすいところにハマる」と教えてくれた。 彼女たちがハマるストーリーの主な内容は、「恋愛」「友情」だけではなく「いじめ」「リストカット」「自殺」「妊娠」「性的暴行」などの深刻なテーマがかかれる事が多い。 最後に、発売されたケータイ小説の月刊コミックを購入するか訊ねると、「ケータイで簡単によめるのがいいところ。文体の雰囲気もケータイっぽいのがいい。ケータイは更新されたらすぐ読めるけど、漫画は月刊だから待てない。漫画は漫画でおもしろそうだけど、ケータイとは違うと思うから買うかはわからない」そうだ。 現代の中高生〜20代の若者は、本を読まなくなった世代と言われているが、この世代にとって「劇的で明確なストーリー」と「ケータイ」との組み合わせはひとつの新しい読書の形として広まっているようだ。 ケータイ小説世代の現役中高生に「月刊 COMIC魔法のiらんど」がどう受け止められるか、今後の展開が興味深い。 関連リンク: 「魔法のiらんど」 「魔法の図書館」 「comic魔法のiらんど」 「Yoshiオフィシャルサイト ザブン」 「美嘉のホームページ」 |