2007年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭会場(スパイラルホール)前=筆者撮影
国内外より同性愛/セクシュアル・マイノリティーをテーマに据えた映画作品を一堂に集めて公開する「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(Tokyo International Lesbian & Gay Film Festival:TILGFF)」が、7月11日(金)から東京都内で開催される。今年で連続17回目。期間中、1万人程度の観客動員が見込まれている。
予定される上映作品は全部で42本(上映枠は33)。制作国はアジア/太平洋から日本・韓国・台湾・タイ・シンガポール・オーストラリア、北米大陸からアメリカ・カナダ、ヨーロッパからイギリス・オランダ・フランス・スペイン・イタリア・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー・フィンランドと、計17カ国に及ぶ。
オープニング作品は、憧れの人気ラグビー選手をゲイに、町全体をゲイ・フレンドリーに変えてしまおうと企てる男子高校生・ティモシーを描いた心温まるミュージカル『シェイクスピアと僕の夢』(フロリダ映画祭観客賞受賞/アメリカ/96分)。
日本からは「“特異”だとされていた人々が“普通”だと見なされる特別な日」を描き、「普通とは何か?」を逆説的に問うた作品『特異なカップル』(松本卓也監督/52分)、ひょんなことから共同生活を始め、それぞれが抱える心のわだかまりに決着をつけるため行動に出た、一人の女性と一人のゲイ男性の姿を描いた作品『月のかげ』(吉野竜平監督/40分)が出展される。そのほか『青い種』、『十年後』、『オセロ』、『わたしが沈黙するとき』、『HiBi‐Chan』、『△サンカク』の計6編が、日本短編公募作品として上映。観客の投票によってグランプリ(レインボーリール賞)を選定するコンペティション・プログラムが予定されている。
海外からは、イスラム社会の厳しい同性愛者弾圧下で生きるゲイたちの姿を描いたドキュメンタリー映画で、トリノ国際GLBT映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した作品『愛のジハード/A Jihad for Love』(アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア合作/81分/日本初映)や、レズビアン・カップルだったため、余命幾ばくもないパートナーの遺族年金受け取り申請を却下された女性の闘争を描いたドキュメンタリー作品で、本年度アカデミー賞・短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『フリーヘルド』( アメリカ/38分)なども上映される。
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の特徴は、セクシュアリティー(性的な対象が異性/同性/両性のいずれに向くか、その生まれながら備わっている指向)に関わらず、誰でも気軽に鑑賞できる雰囲気作りに徹してきたことだ。
1992年の初回以降、開催規模を拡げて着実に動員数を増やしてきた背景には、レズビアン・ゲイだけに観客対象を限定しない基本コンセプトのもと、性的描写性が極端に高い作品を避け、ドキュメンタリー系作品をも積極的に取り上げるなど、真摯な姿勢で開催に臨んできた運営サイドの努力があると言える。
開催日程は、7月11日(金)から7月13日(日)まで、新宿バルト9にて。また、7月17日(木)から7月21日(月・祝)まで、表参道スパイラルホールにて。
料金・プログラムなど詳細は、以下に載っている。
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チケットインフォメーション(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)
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