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文化

私だったかもしれない秋葉原事件 新潟発「こわれ者の祭典」で

山口朝2008/06/30
自殺未遂経験者5人が出演するトーク・ライブ「ストップ!硫化水素自殺 2」が新宿で開かれた。インターネットで広まった硫化水素自殺の連鎖を止め、「生」の新たな連鎖を生み出そうという試み。グループの「名誉会長」雨宮処凛さんらが「心のガス抜きをしてほしい」と呼びかけた。
東京 舞台 NA_テーマ2
ネットニュース 動画配信

アイコ・Kaccoのトークとパフォーマンス(42分35秒)

雨宮処凛・月乃光司・白井勝美のトークとパフォーマンス(58分28秒)

ネットニュース 音声配信

観客を交えてのトーク(28分45秒)

ネットニュース 動画・音声配信
 インターネットで広まった硫化水素自殺の連鎖を止めて「生」の連鎖を生み出そうと、トーク・ライブ「ストップ!硫化水素自殺 2」が6月15日、東京の新宿ロフトプラスワンで行われた。出演したのはいずれも自殺未遂経験者5人。新潟を拠点に活動する心身障害者のパフォーマンス集団「こわれ者の祭典」のメンバーと、このグループの「名誉会長」雨宮処凛である。

私だったかもしれない秋葉原事件 新潟発「こわれ者の祭典」で | <center>6月15日、東京・歌舞伎町「新宿ロフトプラスワン」にて</center>
6月15日、東京・歌舞伎町「新宿ロフトプラスワン」にて
 ◆出演:月乃光司、Kacco(カッコ)、アイコ、白井勝美、雨宮処凛
  司会:松本卓也、ギター:タダフジカ

 引きこもりや不登校、アルコール依存症、精神障害など、自らの辛い体験を語り、生き辛さを抱え死を考えている人々へのメッセージを歌や詩に託して詠み上げた。ステージの模様はインターネットラジオ局・オールニートニッポンでライブ配信された

私だったかもしれない秋葉原事件 新潟発「こわれ者の祭典」で | <center>「こわれ者の祭典」代表・月乃光司(43)・会社員</center>
「こわれ者の祭典」代表・月乃光司(43)・会社員
 代表の月乃はネットの向こうの視聴者へこう呼びかけた。

 「自殺というのはすごく病的な感じがするけれど、連鎖するということは『つながっていたい』という人間本来の気持ちの表れだと思う。そのつながりを生きて行くつながりに変えたい。死にたいとか殺したいとか、破壊衝動を持っている人がインターネットTVで我々5人を見て『私と同じじゃん』とか、会場の盛り上がりに『こんなことで笑っていいんだ』って、心のガス抜きをしてほしい」

 パフォーマンスの後のフリートークでは、前にもイベントで来たという10代の女の子が手を挙げた。彼女はいま、殺したいほど憎い人がいるという。でも、殺したくはないし自分も死にたくない。話を聞けて、この場にいるお客さんたちも皆同じような苦しみを持っている、1人じゃないと思えたと、涙を流しながら語った。

私だったかもしれない秋葉原事件 新潟発「こわれ者の祭典」で | <center>アイコ(25)・アーチスト(作詞、作曲、演奏)</center>
アイコ(25)・アーチスト(作詞、作曲、演奏)
 「こわれ者の祭典」は2002年に結成され、以来3年間で30回以上の公演をこなしてきた。現在、公演依頼はさらに増え、月に2〜3回のペースで全国各地を回っている。新宿で「ストップ!硫化水素自殺 」と銘打ったイベントの第1回が行われたのは5月11日。当初、通常の公演を予定していたが、硫化水素自殺者が連日のように報道されるなか、「これはまずい」と危機感を感じた月乃が、急きょタイトルを「ストップ!〜」に変えてメディアにもアピールした。

 第2回の今回は、公演直前の6月8日に秋葉原で無差別殺人事件が起きた。そこで、事件のことも観客と一緒に語り合うことにした。自殺と殺人は根底に通じるものがあると考えたからである。出演メンバーたちは各々の体験から自殺衝動、殺人衝動について率直な意見を交わした。

 事件に関連して雨宮は、かつての自分の心理状態を思い起こした。

 「リストカットは無意識にやっていました。精神的にかなり厳しくなっているので、そういうなかで自分がいきなり錯乱状態になるんじゃないか、という恐怖が常にありました。自傷行為って、ちょっと何かがあって反転すれば、ものすごい暴力行為だとか、相手に行っちゃう可能性があると思っていました」

 月乃も「(容疑者の)労働条件とメンタルな問題で共感できることはある」という。一方で「多くの人が自殺せず殺さず生きている。共感する方向にあまりにも行きすぎると、むしろそちらのほうが問題と思う」と語った。

 後半の観客を交えてのトークでは、客席から事件についての質問や意見が相次いだ。


 「こわれ者の祭典」のメンバーにとって、今回の公演はじつは特別な内容ではない。自殺防止、殺人防止と銘打った公演はすでに何回か経験済みだ。こうした催しは医療や行政の専門家、遺族によって行われることはあるが、自殺未遂経験のある当事者が、しかも複数で登場するのは珍しい。

 ところで、なぜ人口の多い都市部ではなく、新潟にこの団体が生まれたのか?

 月乃いわく、新潟に限らないが、地方では精神科やカウンセリングに通うことに地域の偏見が根強い。もし、うつ病になってもケアを受けにくい。こうした地域性のなかでは心を病む人は厳しい状況に置かれるという。たしかに新潟県の自殺率は例年、全国ワースト4以内にある。そうしたことを逆にきっかけにした若者が集まって団体が生まれたという。彼らはステージで、抑圧を跳ね返そうとするようにエネルギーを爆発させる。

 「6年間やってきて、自分たちのやり方の効果は感じてます。ギリギリの精神状態で揺れ動いている人が1人でもインターネットのテレビでイベントを見て、思いとどまってくれたらいい」

 インターネットでのライブ中継は今回が2回目。月乃がネットでのアクセスにまで心をくだく理由は、地方で悩む人の閉塞状況を自分の経験から身にしみて感じているからなのだろう。(敬称略)


◆関連サイト:
こわれ者の祭典
オールニートニッポン

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詩を朗読する月乃
私だったかもしれない秋葉原事件 新潟発「こわれ者の祭典」で | <center>100人ほどの観客が詰めかけた</center>
100人ほどの観客が詰めかけた

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[35396] 「心の病」という言い方をやめましょう
名前:渡辺容子
日時:2008/06/30 23:29
別記事でも書き込みしたのですが、「心」とはなんでしょう? 「心の病」と言われた人は自分の「心」が「病んで」いると思いますか? 違います。「心」が正常だからこそ、自分が「病気」であることを感じて悩むのです。自傷行為などはその典型でしょう。


一般的に「心の病」と呼ばれているものは、本当は「脳」の「病気」なのです。まともな精神科医はそう言っています。


とらえどころのない「心」をあえて標的にし、「病気」ではなく「病」という情緒的な日本語を使うことで、「心の病」にかかっている人は特殊なのだ、本人の努力が足りないのだと「病気」の人をさらに追い詰め、差別しているのです。


「心の病」という日本人の好むあいまいな名称はもうやめませんか? 少なくともこのような記事においては。


若い人たちを心から応援しています。




[35380] 若者の心意気に感動。
名前:川口愛子
日時:2008/06/30 13:19
 自殺経験者は自分からなかなか告白しにくいものです。
また、家族が自殺した人も「自分の家族が自殺した」とは言えないものです。実際に有田は自殺者が多いので実感しています。
有田と言えば世界の有田でもあるように、窯業の町「有田焼」は有名ですが、その実態は不況のどん底で失業者は多く対面を重んじる町民性で家や店舗は抵当に入り、結局は自殺という形で借金を返済すると言うこともあるようです。
 被害者は子ども達です。当然進学も出来ず残された家族の生活を助けなければならないのですが就職もなかなかないのが現状です。
 そんな中で、やはり悪い方向に走る子供たちも少なくないのです。そんな中で、このグループの活動は生きる事に勇気をなくした人達に勇気を気力を与えるものと思います。
 何も支援する方法はありませんが、頑張ってください。心から応援しています。
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