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国立博物館「皇室の名宝」展(1期)を見て

川越やよみ2009/10/13
 上野公園では年間を通して多くの展覧会があちこちで開催されています。

 ここ国立博物館では「皇室の名宝」展が開催されています。11日は連休中の日曜とあって、多くの老若男女で混んでいましたが、阿修羅展ほどではありません。外で行列することなく会場に入れますし、作品も十分に見ることが出来ました。

国立博物館「皇室の名宝」展(1期)を見て<BR>
 | 平成館入り口(撮影筆者)
平成館入り口(撮影筆者)
 展示されている作品はさすがに三の丸尚蔵館で保管されているだけあり名品揃いです。私の好きな作品を少しご紹介いたしましょう。

 まず、伊藤若冲の「動植綵絵」31点です。
 とても高級な岩絵の具を使っているために、薄く色を塗ることが出来て、また、保存がとても良好なため、250年前の作品とは思えないほど発色も良く素晴らしい作品群です。

国立博物館「皇室の名宝」展(1期)を見て<BR>
 | 伊藤若冲の作品
伊藤若冲の作品
 それから、岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」。暴れん坊の小栗が地獄に落ちて餓鬼として地上に出、恋人照手と再会、再生するというとても面白い物語を、これまた岩佐の手により細密かつユーモア溢れる描き方で、活き活きとした絵巻となっています。

 でも残念ながら一部分の展示。しかし、地獄の様子とか餓鬼阿弥の姿になって市内を引かれる様子の描写は魅力的です。

 葛飾北斎の「西瓜図」。何度も見た絵ですが、いつ見ても西瓜のむかれた皮がひらひらと描かれた様、それが少々不気味なのが面白いです。

 旭玉山作の「官女置物」。優しい上品な色合いの象牙を何枚も削り重ねて作り上げた作品。官女の表情は、どの角度から見ても完璧。着物の柄の彫りは勿論の事、紐の表現が見事です。

 そして、沈壽官(十二代)作の「色絵金彩菊貼付香炉」。鹿児島日置にある沈壽官窯は、秀吉の時代に朝鮮から連れてこられた陶工たちによって作られ今日に至ります。ここでは高度な技術で多くの献上品が制作されています。以前窯を訪ね作品を沢山見たことがありますが、この香炉は細工が細かく、いかにも沈壽官の技術の粋を集めた作品だと思いました。

 2期(11/12〜11/29)は正倉院宝物に展示替えになります。

国立博物館「皇室の名宝」展(1期)を見て<BR>
 | ポスター
ポスター
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