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関西でJanJan市民記者交流会を開催 |
2007/03/13 |
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| 京の都の本格的な春の観光シーズン到来を告げる東山界隈での「東山花灯路」が始まった京都市で11日、「第4回JanJan市民記者交流会」が同市中京区のコープイン京都で開かれた。近畿各地や広島などから集まった市民記者ら31人とパネリストら6人が「市民メディアの新たな可能性〜音声・映像による情報発信」のテーマで活動報告する一方、音声や映像を使った情報発信のあり方などについておよそ3時間半にわたって熱い議論を交わした。 |

主に近畿周辺から集まった市民記者が熱心にシンポジウムに聞き入った。
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京都精華大・筒井洋一氏。コメンテーターとして参加した筒井氏が締めくくりとして、各参加者の発言の要点をA4判の紙に書いて、分かりやすく整理した。
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懇親会では生の出会いで互いに懇親を深めた。
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松本恭幸編集委員
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アジアプレス所属の玉本英子氏
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京都三条ラジオカフェ、福井文雄氏
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ツールド・コミュニケーション、村上桂太郎氏
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JanJan映像部、山口朝
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JanJan編集委員で武蔵大学社会学部の松本恭幸助教授がコーディネータ役を務め、パネリストとしてアジアプレスインターナショナルの大阪事務所に所属しているビデオジャーナリストの玉本英子氏、京都三条ラジオカフェの設立に参加した福井文雄・京都ラジオカフェ株式会社代表取締役、NPO法人ツールド・コミュニケーション事務局スタッフの村上桂太郎氏、そしてコメンテーターとして京都精華大学の筒井洋一教授の各氏に加え、JanJanから編集局映像部の山口朝が参加した。以下、各パネリストらの発言要旨を紹介します。
【第1部・シンポジウム】
先ず松本編集委員が1990年代のビデオジャーナリズム登場から、市民によるコミュニティFM放送局の誕生など、既存の大手メディアとは別に育ってきた市民主体の映像や、音声によるジャーナリズムや情報発信について解説した。その上で松本編集委員は「メディアの特質を理解し、メディアを通して発信される情報を、その行間や背景を含めて主体的に読み解き理解する能力を身に付けた上で、社会の不特定多数の人を相手に情報発信できる若者が各地で数多く育ちつつあります。新たに登場したこうした市民メディアが互いにどう協力し合えるかの可能性を探ってみたいと思います」と口火を切った。
<撮影映像に責任を持ち、放送局に著作権を渡さず主体的に映像を提供>(玉本氏)
続いて玉本氏が自身のイラクからの現地ニュースレポート映像を紹介した上で、「アジアプレスでは撮影した映像を放送局などに有償で提供する一方で、例えば北朝鮮のビデオジャーナリストに撮影機材を提供し、今、北朝鮮国内で何が起こっているのか命をかけても伝えたいという人の支援などもしています」とアジアプレスの活動ぶりを報告した。さらに「私たちが放送局に映像を提供する上で重視しているのは、映像の著作権は取材者である自分にあるということ。放送にあたってどのような番組に使うのか、私たちの映像で何を伝えたいのかをよく確かめた上で、提供するかどうかを判断しています」と、ビデオジャーナリストが撮影映像にしっかりと責任を持つことの重要性を強調した。
<植物園園長の現場レポートなど新しい世界が生まれる>(福井氏)
日本で初めてのNPOによるコミュニティ放送局「京都三条ラジオカフェ」の設立に携わった福井氏は「放送免許の相談に監督官庁に行った際、『放送免許は営利事業を目的とする株式会社にしか許可しない。NPOではありえない』と言われ、厳しいスタートでしたが、放送制度の改正で認可が下りました。それ以降、全国各地でコミュニティ放送局が生まれました」と立ち上げ時の苦労話を交えながら「京都三条ラジオカフェでは24時間放送しながら弁護士や看護士が独自で番組を作ったり、京都府立植物園の園長さんが毎日の作業を取材して、現場から2、3分の映像を送るなど音声だけでなく、映像も活用した新しい世界が生まれていることを実感しています」とコミュニティ放送が新たな段階に進んでいることを紹介した。
<子どもたち自身が情報発信することで多文化共生を訴える>(村上氏)
村上氏は神戸市の長田区で在日外国人や子どもたちのサポート活動に加わっている。「(阪神・淡路)大震災で大きな被害を受けた長田区で、在日外国人の人たちに災害救援情報の伝達や、行政手続の支援をしていく中で、様々なNPOが生まれました。私はその中でツールド・コミュニケーションという団体の活動を通して、パソコン、インターネットなどを活用して市民活動、地域活動、マイノリティの自立支援に取り組んでいます」と説明。その中のプロジェクトとして進めている多文化な背景を持つ、子どもたちによる表現活動「Re:C(レック)」の作品を映像で紹介した。村上氏は「在日外国人の子どもたちは従来のメディアでは、ともすれば取材される側の立場でしたが、様々なツールを使って子どもたち自身が表現活動を通じて社会にメッセージを発信することにより、社会の中で多文化共生への理解が深まることを期待して活動を続けていきたいと考えています」と話した。
<社内で素早く映像をアップするシステム導入、リアクションがうれしい>(山口)
弊社映像部の山口はJanJanサイトでのこれまでの映像に対する取り組みを説明、市民記者から送っていただいた映像の一部を紹介した。そして「市民記者のみなさんから送られてくる映像は意外なものや中にはすごいものもあるので期待していて、楽しみでもあります。当初は外部に依頼して映像をアップしていましたが、内部でアップできるシステムを整備して、ニュースサイトにふさわしく素早い映像発信をするようになりました。現在は統一地方選を控えて公開討論会や候補者自身が情報発信できるような取り組みを進めています。サイトを見られた方から『映像が参考になった』などのリアクションを頂けるのが何よりうれしく、ありがたく思っています」と今後もJanJanにおいて多彩な映像展開をしていくことを報告した。
<コンテンツを共有し合うことが重要、その取りまとめが課題>(筒井氏)
コメンテーターとして参加した筒井氏が締めくくりとして、各参加者の発言をA4判の紙に要点を書いて、分かりやすく整理した。筒井氏は「今日の発言を聞いてそれぞれの立場で良質のコンテンツを発信していることが分かりました。そこでの映像や音声を相互に共有しあうことの重要性を感じています。こうしたことを誰が取りまとめていくかが課題となると思いますが、JanJanから何か提言してもらえればありがたいですね」と相互の連携の必要性を示した。
また「私自身はポッドキャストを利用した文字、音声、映像の情報発信の手法を実行しています。これからはメディアに取材されるだけでなく、市民が取材する側にもされる側にもなりえます」とメディアがより多様化し、市民そのものも重要な役割を果たしていくことを強調した。
<市民の特権を生かして果敢に記事を書くよう呼びかけ>(竹内社長)
最後にJanJanの竹内謙社長が「JanJanの歴史上、始まって以来の高レベルで意義のある交流会になりましたことを感謝します」と振り返り「本日は映像と音声をテーマにしましたが、全ての皆さんに映像を送っていただきたいというわけではありません。常にハイクオリティなニュースを発信するために努力しています。大原則として誰でも市民記者登録ができ、門を閉ざさないことを方針としており、掲げているJanJan宣言や市民記者コードに反していなければ、お送りいただいた原稿はできるだけ掲載するようにしています。マスコミが物を書けなくなっている中で、誰にも遠慮することがないのが市民の特権でもあります。どうかこれからも果敢に記事を書いて下さい」と参加者に呼び掛け、第一部のシンポジウムを終えた。
【第2部・懇親会】
シンポジウムに引き続き、同会場内にあるレストランに移動して懇親会が開かれた。手伝いとして大活躍いただいた京都精華大学の学生3人も加わり、約20人が名刺交換するなどして懇親を深めた。乾杯の音頭は「初めて」という東京大学大学院・情報学環のガブリエレ・ハード博士に務めていただいた。
懇親会では本日のシンポジウムの感想を述べ合う一方で、今後も互いに連絡を取り合い、情報交換を約束する人や、「次の記者交流会は名古屋で」「いや大阪で」など早くも次回の記者交流会に期待する声も。また「これを取材してみてはどうだろう」と市民記者が市民記者に取材依頼する様子も見られ、ネットやメールだけではない生の交流で互いに急速に親睦が深まった交流会となった。
(編集部)
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