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日本 NA 記者会見
慰安婦問題でトバッチリ喰らった中曽根元首相
2007/03/24


 日本政治の生き字引とも言える中曽根康弘・元首相が23日、「日本外国特派員協会」(東京・有楽町)で記者会見した。中曽根氏は1969年を皮切りにこれまで11回も「外国特派員協会」で記者会見を持っており、“名誉会員”の称号も授けられている。

 冷戦時代末期はレーガン米大統領、サッチャー英首相らと盟友関係を築き国際派で鳴らした中曽根氏も、齢88歳。首相になる前から中曽根氏を撮影してきた古参のカメラマンによれば「こうやって記者会見するのも最後になるかもしれん」

 誰しも同じ様に考えたのだろうか。内外のジャーナリストをはじめ定員をはるかに上回る約300人が出席した。補助椅子も出たほどだった。

 元首相は、小泉前首相よりも安倍首相を高く評価した。「郵政民営化と道路よりも、憲法や教育制度改正に取り組むことが政治のあり得べき姿」というのである。「小選挙区制は党や国会がエネルギーを失うので中選挙区制に戻すべきだ」とも述べた。

 元首相はテレビの政治討論番組や雑誌で繰り返してきた持論を滔々(とうとう)と語った。筆者も「いつもの(持論)だな」と思いながら、リラックスして耳を傾けていた。

 ところが、元首相のスピーチが終わり記者の質問が始まると、様相は一変した。

 外国人記者からの質問は「慰安婦問題」に集中したのだ。折しも米下院では日本政府に対して謝罪を求める決議案が提出され、訪米を控えた安倍首相のノドに刺さった小骨ともなっている。

 記者からの質問趣旨は2点に集約された。1つ目は慰安婦問題を一般的にどう思うか。2つ目は、中曽根氏の回顧録に出てくる「慰安所」について。海軍将校だった中曽根氏がボルネオ島で設営した「慰安所」で兵隊さん相手の売春が行われていたのではないか、と外国人ジャーナリストたちは追及した。

 元首相は「私は飛行場を作る施設部隊にいた。(相当な期間を要するので)、徴用した工員たちのための娯楽施設を設営した」と説明した。

 「『娯楽』とはどんな娯楽か」「強制はあったのか……」入れ替わり立ち替わり次々と質問を浴びせた。1人で2回も質問する英国人記者(『THE TIMES』紙)もいた。

 元首相は上記の答えに加えて「海軍におったのでその点は知らない」を繰り返すのだった。

 慰安婦問題の一般論については「河野談話を踏まえて謝罪すべきは謝罪する……」と答えた。

 それにしても外国人記者たちは凄まじい熱気だった。筆者も慰安婦問題は大きいテーマだと思うが、まるで蜂が群がって刺すような外国人記者の勢いだった。元首相はブ然とした。

 時間も限られているのに1人が2回も質問したり、元首相が「娯楽施設」と答えれば「どんな娯楽だったのか」と突っ込んだり。日本人記者と政治家との「馴れ合い関係」では先ずあり得ない追及だった。

 記者会見が終った後で外国人記者数人をつかまえて「あそこまで拘った理由は?」と質問した。中曽根氏に2回質問した『THE TIMES』紙の記者にも聞いた。英国では別に問題になっていない、という。「アベさんがこの問題についてコメントしているから」と説明した。

 『……?安倍さんがコメントしているからと言ってなぜ中曽根さんに?』筆者は何のことやら分からなかった。すると、ある米国人ジャーナリストが“解説”してくれた。オチは意外なところにあった。

 「安倍さんはとにかく話がヘタなので何を言っているのかわからない。主語もはっきりしない。(だから知恵者の中曽根さんに聞いたのよ)」ということだった。

 海外メディアの東京支局には有能な日本人取材助手がいる。彼らがちゃんと翻訳しても、安倍さんの話はわかりにくいのだろう。

 政治家の「発信力」「表現力」が乏しいと、実態以上に海外メディアで報道される。日本の国益も損ねる。

(田中龍作)

     ◇

関連記事:
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「外国特派員協会・名誉会員」の中曽根元首相(写真:いずれも筆者)







中曽根氏も齢88歳。誕生パーティーも昨年の米寿の祝いを最後に止めた、という







1人で2回質問した英国人記者。ブ然とする元首相




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[26131] 占領軍の性処理は?
名前:山上行雲
日時:2007/03/28 22:17
先の大戦後、占領軍向けのその種の施設が開設されたと聞いているが、それに対し、GHQはいささかの関与もしなかったのだろうか?
[26121] 下衆なマスコミ
名前:真田信士
日時:2007/03/28 20:01
ご意見板利用規定3に基づき削除しました(編集部)
[26056] 中曽根さん苦しい言い訳は、日本しか通用しません
名前:神田康夫
日時:2007/03/26 23:29
海外の記者は、安倍さん、中曽根さんの苦しい言い訳はお見通しなのです。
アメリカだけではなく、海外では、「従軍慰安婦」問題でもちきりです。
まずは、BBCとGuardianだけでこんなに。
BBC


"Japan anger at US sex slave bill"
19 February 2007



"Abe questions sex slave 'coercion'"
2 March 2007



"Sex slave denial angers S Korea"
3 Mar 2007



"China raps Japan over sex slaves"
6 Mar 2007



"Japan party probes sex slave use"
8 Mar 2007



"Japan reiterates sex slave stance"
16 Mar 2007



"Viewpoints: Abe sex slave row"
21 Mar 2007




Guardian


"Second world war 'sex slaves' to testify before Congress"
February 9 2007



"Japan rules out new apology to 'comfort women'"
March 5 2007



"Japan to study wartime 'comfort women'"
March 8 2007



"Japanese prime minister fuels tensions over wartime sex slaves"
March 9 2007
[26032] アメリカの態度
名前:小林光長
日時:2007/03/26 11:02
 アメリカの建国の精神、日系人に対する第二次大戦中の扱いに対しての謝罪及び戦時キャンプに送られた日系人に対して支払われた二万ドルの謝罪金(レーガン大統領による)、ベトナム戦争後に取られたベトナム人に対する移民上のの特別処置(現実にベトナム人は西海岸を中心に恐らく数十万人の移民が住んでいる)
 など、ある面での建国精神を実践した人道的精神から判断して、今回の慰安婦問題はさすがのブッシュ政権でも無視は出来なくなったという面が見られます。
 おそらく次の大統領が民主党になれば、靖国問題も政治的な課題として日本政府に突きつけられると考えられます。
 一種の戦後総括を、アジアからだけではなく、対戦相手であったアメリカからも厳しく提起されると思います。
 一方日本の右派の多くの人々は、とにかくアメリカについて行くことが日本のためであるという論法をといていましたが、そのアメリカから問題提起を突きつけられた場合、こういった人達は今度はどういった論法を持ち出すのでしょうか。
 常にアメリカだけを見て物事を決める癖が日本の政治や経済に戦後一貫して続いていますが、そろそろ、右でも左でもない、日本独自の外交、政治における説得力ある政策を見出したいものです。
[26028] 佐藤折耶さま
名前:田中龍作
日時:2007/03/26 09:28
 この間、レスが滞っておりすみませんでした。


 佐藤さん御指摘の通りだと思います。星の数ほどある業界の中で最も規制に守られているのが、大放送局、大新聞社です。記者クラブはその象徴的存在でしょう。
 

 当局との関係は官製談合以外の何ものでもありません。建設業界のそれなんて記者クラブに比べれば可愛いものです。


 記者会見で突っ込まないのは、その場では政治家や当局者の顔を立てて、後で「夜回り」で真相を聞くという取材手法のためです。欧米には「夜回り取材」などという慣行はないので、記者会見で激しく突っ込むということになります。


 いずれにせよ米国紙が権力の内幕を鋭く抉っている(それを発表している)のに対して、日本紙が大人しいのは、言うまでもないことです。日本の記者も権力の内幕を米国記者に劣らぬほど知っています。

 だけど書かないんです。書けないんです。それこそが問題というか、まあ致命傷です。
 

 前置きが長くなってすみませんでした。規制に守られてぬくぬくとしてきた業界ほど、自由競争になったら弱いものです。


 新聞もテレビも収入が減り、経営危機が囁かれている大新聞社(断じて『毎日新聞』のことではありません)もあります。広告代理店からの金の流れが新聞、テレビの衰退を裏付けています。

 
 自己改革を怠り我が世の春を謳歌してきた、日本のプロ野球とどこか似ていませんか。
[26002] 中曽根康弘元首相は慰安所をつくってやったと自慢している。
名前:神田康夫
日時:2007/03/25 14:58
中曽根康弘元首相は主計将校として部下のためインドネシアで慰安所をつくってやったと自慢している。
松浦敬紀編『終りなき海軍』の「23歳で三千人の総指揮官」からその部分を引用。
「三千人からの大部隊だ。・・・そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、たらいのなかにひしめくイモであった。」
[25990] 彼我のジャーナリズムの落差
名前:佐藤折耶
日時:2007/03/24 22:16
欧米と日本では、質問にかける迫力が違いますよね。


アメリカ大統領の記者会見などを見ると、日本の首相の会見など、ぬるま湯すぎて見てられません。逆に言うと、だからこそああも毎日ワンフレーズ会見をするんでしょうね。


番組でも、ニュース番組でのインタビューなどでもつっこみ方が違いすぎて、日本のニュースが見れなくなります。


しかし、日本の記者がああいう風になるのは、いつになるんでしょうね。


とりあえず記者クラブをなくし、外国人記者でも自由に質問できるようにしたら随分違ってくると思うのですが。
[25984] がっかり
名前:山上行雲
日時:2007/03/24 12:03
「知恵者の中曽根さん」をもっとしても、慰安婦問題の突っ込みには、明確にに応えられなかった。ちょっとがっかりだな。
ああいう外国特派員記者会見こそ、日本の立場を伝える最適の場なのだが。
ま、櫻井さんにでも出ていただくしか