伊吹文明・自民党幹事長「公明党の支持母体のみなさんは参議院選挙で疲れ果てている。選挙はできるだけ遅いほうがいい」
来年度予算の成否は今後の政局を占う指標の一つだが、党利党略よりも株式市場を配慮する姿勢を外国人記者らに見せることで、先行きの見えない世界市場に安心感を与えるねらいがあると見られる。
参議院議員選挙で民主党が提示した高速道路の原則無料化などのマニフェストについては「国民は(マニフェストの内容を)行うのは不可能だとすぐに気づくだろう」と批判し、民主党マニフェストを「不渡り手形」と呼んだ。
「もし自民党と公明党が衆議院過半数の241議席を獲れば、与党が主導権をもって民主党に政界の再編成を仕掛けることになるだろう」と選挙後を見据えた発言をするが、「ねじれ国会」が続くことによる政治停滞のおそれから、当面は参議院と衆議院のトップによる対話を含めた、民主党との政策調整をとるという姿勢はくずさない。
「衆議院が解散しても参議院の構成は形式的には変わらないことから、いまの時点でも自民党と民主党が話し合っていくというのが常識的な考えだろうし、民主党のなかにも常識的な考えをもつ人が多くいることは疑いのないことだ」
伊吹幹事長は「自民党が負けるおそれがあるから総選挙を遅らせているとはまったく考えていない」と言い切る。ただ現状では、自民党が単独で衆議院の過半数を獲ることは難しく、創価学会という支持母体をもつ公明党に頼らざるを得ないというのが一般的な見方だ。「公明党の支持母体のみなさんは参議院選挙で疲れ果てている。選挙はできるだけ遅いほうがいい」と遠慮気味。
福田首相が新テロ特措法案について、参議院の否決後、衆議院で再議決するとの意向を固めたとされる6日の
一部報道と、再議決後に予想される福田首相への問責決議の対応について「まだきめていない」と慎重な姿勢をとるが、衆議院の再議決の可能性は濃厚になってきている。