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政治

海自隊員のいじめ自殺 護衛艦内で部下をサバイバルゲームの的に

黒井孝明2007/12/29
海上自衛隊の1等海士が上官のいじめを苦に自殺した事件の審理で、遺族側が16日、上官と国には、いじめによる自殺について予見可能性があった、と指摘。横浜地裁は国側に調査報告書の提出を命じているが、その内容は裁判に影響するとして、関係者が注目している。
神奈川 裁判 NA_テーマ2
 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の1等海士が、上司である2等海曹からのいじめを苦にして自殺したとされる事件の審理が26日、横浜地方裁判所で行われた。いじめが自殺の原因ではないとする被告側の主張に対して、原告の代理人は、いじめられることによる自殺は予想ができた(予見可能性)とする準備書面を提出。いじめと自殺の因果関係を説明した。

 原告である遺族は、自殺した1等海士に対して暴行や恐喝を繰り返していた2等海曹と、2等海曹の行為を知りながら十分な対処をせず安全配慮義務を怠った国に対して、合わせて約1億3000万円を請求していた。

海自隊員のいじめ自殺 護衛艦内で部下をサバイバルゲームの的に | <center>たちかぜ型護衛艦。(<A href=海上自衛隊装備品ギャラリーから)">
たちかぜ型護衛艦。(海上自衛隊装備品ギャラリーから)

 訴状などによれば、自殺した1等海士(当時21歳)は、2003年に海上自衛隊に入隊。同年12月から船務科電測員として勤務を始める。一般的に、電測員は無線通信やレーダーなどで作戦上の情報を扱う。1等海士は2004年10月27日午前10時32分ごろ、京浜急行立会川駅ホームから、通過する電車に向かって飛び降りた。

 複数の部下に対していじめを繰り返し、1等海士の自殺の原因になったとされる2等海曹は、内規に反して護衛艦内に電動ガンなどを持ち込み、1等海士ら部下を射撃の対象としていた。2等海曹(当時34歳)が所持していたのは、ヘッケラー&コッホ社製MP5という短機関銃を模した威力の高い電動ガンなどで、戦闘指揮所(CIC)内でサバイバルゲームを度々行い、部下らを強制的に参加させるなどした。

 また、別の部下に髪型をパンチパーマにすることを強要し、断られるとガス銃で射撃。甲板での部下の作業中、手際が悪いといって、左顔面、首筋を叩き、倒れた部下の腹部に蹴りを加えるなどの暴行に及んだ。

 さらに、手製のナイフをちらつかせ、自分がヤクザと知り合いであるといって周囲を威圧。サラ金の借金を返済するために、わいせつ画像約300本が収録されたCD−Rなどを部下に強制的に買い取らせた。1等海士ら2人の部下から代金として15万円を受け取った、とされている。

 1等海士は自殺する前、2等海曹による暴行を上司に申告していた。この上司は2等海曹に対して1度指導を行ったとされており、複数の上司も暴行があったことを知っていたというが、それにもかかわらず事件が起こった。

 原告側が準備書面で主張した予見可能性は、「いじめがあれば自殺は起こるかもしれない」という予想が可能だったかが、重要な点だ。この点について、原告側は(1)いじめによる自殺は社会問題になっている、(2)防衛庁は自衛隊員が自殺する問題についての対応を具体的に行っている、などの点から、「被告の国の公務員らには、被告によるいじめを制止し、謝罪させた上で上長に報告し、しかるべき処分をするべき義務があった」(訴状)としている。

 2等海曹は暴行や恐喝などに関して、1審で既に懲役2年6月(執行猶予4年)の有罪判決を受けているものの、国が事件の調査報告書などの情報開示に難色を示していることから、1等海士の遺族はこの裁判とは別に、「たちかぜ」艦内での暴行実態を記した調査報告書などの文書提出命令を裁判所が国に対して出すよう求める訴訟を行っている。

 これを受けて横浜地裁は9月21日に文書提出命令を出すが、現在は高裁での抗訴審の途中。ここで新たな証拠が出てくれば本訴にも影響を及ぼしかねないとして、原告、被告側ともに、文書提出命令をめぐる裁判の経過を見守る構えだ。

 次回審理は、3月19日に行われる。

ご意見板

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[31838] 一件、訂正致します。
名前:中村孔治
日時:2007/12/30 15:01
我々の分隊監事の木村大尉は極めて優秀な方で、兵学校卒業時、恩師の短剣を受けられました<軍刀を訂正致します>。


時間がありましたならば、書きたいことは他にも、多いのですが、前記の範囲で、内田良穂さん取り敢えず我慢してください。


では、再見!
[31836] 取り敢えず、書かせて戴きました。
名前:中村孔治
日時:2007/12/30 12:52
他のご意見板で、昨日、JANJAN記者の一人から、先輩<多分、海軍の・・>として、本記事に対して、私にコメントを促すお言葉があった。


記述したい事は沢山あるが、多忙の上年末の時期であるので、以下に絞って書かせて頂く。


A ;<状況概要から判断・疑問―以下の諸点を始め知りたき事多々あり>


1−同様な多くのケースが隠れている可能性大―他ケースの調査結果は?
2−虐めの加害者はベテラン下士官2等海曹。被害者も一年以上の勤務。昔風に言えば三ツ星の上等兵―この階級が最下級であったのか?下級の2や3等航海士はいなかったのか?
3−1等海士は自殺する前、2等海曹による暴行を上司に申告。この上司は2等海曹に対して1度指導を行ったとの事―上司の経歴・体験・位階等は?
4−上司の指導の効果に対する、当該艦船に於ける内規、慣行・問題点等への疑問。
5−自衛官の統率力・規律に対する上記同様の問題点と疑問。


B;<以上の疑問を残すも、一応、現時点の見解等を以下2点>


1−本事件発生の現時点と、戦争中私が体験した時代とは、状況は比較にならない程の変化がある。従って、私には理解不能の諸点が存する。


早い話が、前々首相の国を売るが如き対米追随政策、前首相の卑しい職場放棄、防衛省の最高スタッフの汚職等々が報道されている現状がある。


当時は上記と全然、異なっている。例えば、軍艦が戦いで傷つき沈没する際、多くの艦長が艦と共に沈んだ<イギリス海軍でも同様で―例えばプリンス・オブ・ウェルズ艦長も同様であり‐1944年度の海軍兵学校入試・英語試験・訳文に出題>。


海軍特攻隊の生みの親である、大西中将は1945年8月15日、未明、戦死しだ、若き特攻隊員達に謝して、介錯を拒否し、自らは激しい痛みに耐えつつ切腹死した<勿論、例外もある。ある陸軍中将は特攻隊員に、俺も後に続くぞ!と激励しながら、戦後、これまでの生涯と大体同年月の長さを生きて、95歳で他界した。また、海軍でシーメンス事件もあった>。


2−自決の問題;エミール・デュルケームの『自殺論』の原典も持っている<私は語学の習得能力が低いのを若い時から自覚し、1946年に仏語の勉強を課外で自主的に始めた。しかし、尊敬する優秀なユダヤ人学者の書いた本書を、現時点でも原典で読むのは困難である>


一人の立派な青年が、追い詰められて自殺するまでには、種々の葛藤があったと推察する。私の体験と照らして、一言したい。


1944年11月1日頃であった、入校後一ヶ月で、一人の期友が江田島の海岸付近の4階建ての大きな建物の屋上から身を投げて自殺した。星の綺麗な夜であった。


彼の遺書を翌朝、教頭の高柳中将が校庭で、我々全員に読み上げた。内容は立派であった。


要するに、東北地方の出身で、剣道の有段者であり、肉体的に知能的に優れていた彼は、兵学校に入校したならば、高等の戦略・戦術等を学び、海軍士官としての素養を身につけさせる教育を受ける事を期待していた。しかし、最初の一ヶ月余りは、海の男として戦うのに適した機敏性や忍耐力養成の訓練を主としていたのである。それに彼は幻滅したのである<勿論、この時点では上級生の鉄拳制裁は皆無であった>。


教頭は多くを語らず、皆は良く考えるようにと命じたのみであった。


私が、今でもある種の驚きを持って記憶しているのはその夜の出来事である。
二十歳台の分隊監事の木村大尉<兵学校卒業時、恩師の軍刀を拝受した>が、分隊の最上級生の先任者・岡部分隊伍長引率で、我々最下級生17〜8名を、木々の茂った八方園神社付近の小丘陵に集合させた。


木村分隊監事は、本朝の教頭からの訓示でわかったと思う、もし耐え切れないと思うものがあれば、一歩出て欲しい、故郷に帰って国の為に働く事も有意義である、との趣旨の事を言われた。勿論、誰も動かなかった。


激烈な戦争真っ最中の、しかも、日本海軍の聖地と言われた兵学校で、このような柔軟な発想があったのである。当時は敗戦色濃厚であったが、最前線でも軍艦内の軍規は勿論立派に保たれていたと確信する。


今、63年以前の秋の出来事等を想起し、現在の日本での多くの出来事から、「総体的に言って、日本人が大きく変質してしまったとの感慨を嘆息と共に禁じ得ない」とここで、一応結論しておきたい。


最後に、本事件の裁判等の公正な進展を願い、且つ、自死された1海士のご冥福をお祈りしたい。‐合掌‐


以上、一JANJAN記者のお言葉にお応えして、取り敢えず、不十分とは思うが、本記事への文章を書き記した。JANJANの皆様よい新年をお迎え下さい。


[31818] 情けない話ですね
名前:田中秀郎
日時:2007/12/29 14:06

このクラスの艦は何度か一般公開で見ていますが
今のこんごうクラスの半分以下の排水量で、狭いこと。
この中でいじめに遭えば、集団生活に耐性の低い
人なら簡単に追い詰められてしまうと思います。
苛めたとされる海曹のレベルの低さにもあきれますが、
それを制止できなかった周囲の管理責任は重大と
思います。これで何人かの幹部の昇進、その他に
当然影響するとは思いますが、徹底した究明が
必要と思える次第です。
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