橋下徹・大阪府知事が国際交流に対して積極的な姿勢を見せている。21日に開かれた大阪府議会の商工労働委員会でアジアとの関係強化を強調した。27日からは初の外遊として上海市を訪問することになっているほか、2010年に中国で開催される「上海万博」に大阪市とともに出展することを表明した。アジアとの関係が深い大阪のトップセールスマンとなれるか注目される。知事の「外交手腕」が試されることになりそうだ。
橋下徹知事
商工労働委員会で府議から大阪の経済のアピールについて問われたが、「東京に本社を移す企業が多いが、情報発信力では東京にかなわない。アジアとのつながりで気軽にフランクに付き合い、アピールしたい」などと述べ、親近感を前面に出した国際交流を強調した。
委員会では気になる発言もあった。自民府議がアジアでのカジノ計画が進んでいることについて触れ、カジノに対する意見を求められたのに対し、「カジノに興味は持っている」と発言。大阪誘致には青少年に与える影響などを考慮して、現時点では慎重な態度を見せた。弁護士でもある知事が任期中に大阪へのカジノ誘致に踏み出すようなことはまさか無いと信じる。そんなことをすれば「子どもが笑う大阪」というスローガンを裏切ることになる。カジノに活路を見出そうとする府議の見識も疑う。
知事は27日から2日間は上海を訪問、上海市長との会談や、上海万博の会場視察、現地進出日系企業との意見交換などをする予定だ。初の外遊でどんな外交手腕を発揮するか注目される。
10年の上海万博では「環境先進都市、水都大阪」を打ち出し、「府・市ともに上海市の友好都市である大阪は1970年に大阪万博、1990年に花の万博をそれぞれ成功させ、その後経済成長とともに環境対策に取り組み、持続発展可能な都市づくりを行ってきた。これらの過程と優れた先端技術を広く紹介することにより、上海万博の成功に寄与したい」と出展の動機が説明されている。
アジアからは最近では観光客が増加しており、府は07年度には海外からの外国人旅行者数を200万人にすることを目標に掲げて観光客誘致に力を入れている。また経済面でも輸出入ともに中国をはじめとするアジアとの取引も活発だ。こうした中、知事としてトップセールスしていくことを鮮明にした形だ。大阪市の平松邦夫市長も自らセールスマンとして市を宣伝していくとしている。府・市のトップは支持政党のバックでは対照的で、対外的に協調していけるかが課題だ。
関連サイト:
上海万博関連報道資料(大阪府)
知事の海外出張について(大阪府)