米原子力空母母港になった横須賀市の三笠公園で19日、
「ピース・フェスティバル」が開催された。地元の労組や市民団体による実行委員会が主催し、今年で23回目になる。横須賀市、神奈川県、三浦半島地区労が後援している。
三笠記念艦の横の手作りゲートをくぐって会場へ。
9月に米原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に入港してから3週間が過ぎた。ジョージ・ワシントンは母港化の既成事実を作った後、韓国に向け出港した。横須賀は一見、以前と同じような毎日が続いているが、一方で市民団体などが母港化の危険性を訴える真剣な努力を続けている。
三笠公園は横須賀基地のすぐ隣にある。日露戦争での連合艦隊旗艦だった戦艦三笠が記念艦として固定されていて、「軍都・横須賀」のシンボルの公園である。その三笠公園が、この日は原子力空母母港化反対のお祭りの会場になった。
百年前の砲台の前で、原子力空母母港化撤回の道を語り合う。
公園内は30以上の出店が並び、ミニSLが走り、市民の楽団や中学生バンド、さらに全駐労(米軍基地に勤務する日本人従業員の労組)バンドなどの演奏が続いた。地元の診療所による血圧検査と健康相談コーナーもあった。
これらの癒しのイベントに合わせて、ジョージ・ワシントンの火災事故と原子力潜水艦ヒューストンの放射能漏れの実態がパネル写真で展示され、多くの市民が見入っていた。6月に実施されたアンケートでは70%の市民が原子力空母配備に反対しており、その報告も展示された。また、横須賀基地の変遷が上空からの写真と立体模型でわかりやすく解説された。残念ながら、毎年人気の軍港見学船は強風のため中止になった。
この日の参加者数は延べ4,000人と推定され、親子連れが目立った。当日は地元の神輿祭りに合わせて横須賀基地も開放されたため、基地見学後にピース・フェスティバルに参加した人もいたようだった。
おなじみの曲目演奏が続いたが、軍歌や軍艦マーチなどはない。
こぶしを振り上げて母港化反対を叫ぶ集会ではないが、「横須賀基地はこのままでよいのか」と問いかけ、語り合うフェスティバルだった。
横須賀の空母艦載機の飛行訓練で、同じ神奈川県内の厚木基地周辺住民は我慢の限界を超える騒音に悩まされている。その解消を求めて、26日には厚木基地のある大和市でピース・フェスティバルが続いて開催される予定だ。
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