自由民主党本部
麻生政権の支持率も下落、おまけに自民党離れも止められず、解散・総選挙に打って出られない
矢本真人
米大統領選の投票が始まった。どちらに決まるかは米国ばかりでなく、世界各国に影響をもたらす。「CHANGE」を求めて民主党のオバマさんが優勢のようだが、我が国も「CHNGE」が求められ、麻生さんや側近に度胸があれば選挙戦に入っているはずであるが自民党、麻生政権にとっては不利なことばかりだ。
米大統領選の記事を除いて4日の朝日新聞朝刊で解散・総選挙の文字は4カ所しか使われていない(小沢さんと中川さんに関する記事)。麻生という名前も2カ所(関連記事で)しかない。これで我が国の政界も落ち着くのかと思って、他の新聞も見てみた。
毎日新聞は衆院選先送りで民主党候補が「年を越せない」と悲鳴を上げていると言う記事と自民党は候補者内定の見直しを始めたことが載っているが、麻生さんに関する記事はない。
読売新聞も世論調査で内閣支持率が低下し40.5%に、自民党支持者も減り「自民党離れ」が見られるそうだが、民主党に流れず、無党派になり閉塞感が露わになったと解説している。小沢さんが代表、総理では民主党の展望も開かない事だ。3連休明けで政治課題がなかったのだろうが、「小室哲哉逮捕」にトップ記事を奪われた感がする。
この自民党か、民主党か、どちらかの選択では確かに閉塞感がある。あの日本新党の細川さんのような人材が出てきて政界再編成しか政治への関心を取り戻す望みはないが、自民党に対抗することは並大抵のことではできない。スキャンダルを探し出されて失脚しないようなクリーンさが求められるのだ。前の高知県知事の橋本さんに期待する向きもあるが動きがない。
民主党本部
「仕組み」を変えると支持を訴える民主党も、小沢さんではもう一つ
矢本真人
でも何でこうも「解散」をせっつかれるのか。先の小泉さんのあの「殺されても良い」という覚悟の郵政民営化の単独政策の是非を問う総選挙では、岡田さんの「他にも大事なことがある」という主張に耳も貸さない程のメデイアのフィーバーに煽られて圧倒的な議席を確保する結果になったが、それを良いことに自民党政権の暴走が始まった。それを許したのは有権者の無知だった。
なのに小泉さんに続く安倍さん、福田さん、麻生さんは国民の信を問わずに政権に付いていると批判されているが、自民党内(公明党も含めた政権党内)のお家の事情があるとは言え私達が選んで付託した国会議員が選出した総理であることに間違いはない。しかし、先の選挙では郵政民営化以外の「他の大事なこと」を国民に訴えての選択ではなかったことに問題がある。
如何に米国の「年次改革要望書」で後押しされている民営化事項であっても、こんなバカなことをやった当時の小泉総理の責任は大きい。これが後々までの混乱を招いている。
あと任期満了まで10ヶ月、「CHANGE」が望まれているのは日本も同じ事であるが、例え解散・総選挙になったところで、アメリカほどすっきりはいかない。
麻生さんと小沢さんを比べて、やっぱり自民党を中心にした政権で麻生さんを選んだ場合、今まで通りスムーズな政策運営は期待できない。法案、政策成立には時間がかかり、スピードのある政治が無理であるし、ゴタゴタは官僚に利するところが大きい。
反対にここらで変化をと考え、民主党に政権が移った場合でも小沢さんの存在は鬼門である。政権内部での騒動はさけられない。岡田さんが総理になっても2重構図でギクシャクするのは決まっている。
結局、日本は今後も弱体政権が続き、再編、大連合が課題に上っては消える時代が続くだろう。そのとき政財界、言論界の誰がキーパーソンになるか。国民から搾り取った税金で特権、利権を貪り、世襲が横行している国会議員では小粒の人材しか育っていない。私達の明日を任せられる人物に出てきて欲しいと思うのだが……。