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花岡信昭氏、田母神論文審査の裏側を語る

中村圭志2008/11/21
 「田母神論文」の審査に当たった政治ジャーナリストの花岡信昭氏の講演が15日、都内であった。当日の演題の「政局の動向と日本の行方」とは多少、趣は違って「田母神論文」審査の裏側に多くの時間が割かれた。
東京 自衛隊 NA_テーマ2
 東京・豊島区で11月15日、「日本文化チャンネル桜支援講演会」が開かれ、政治ジャーナリスト花岡信昭氏が「政局の動向と日本の行方」と題して講演した。いつものごとく、話は四方八方にそれたが、花岡氏は、いま大きな話題となっている「田母神論文」の審査に当たっており、やはり同論文に多くの時間を割いて、審査員として見てきた経緯を語った。以下に、その要旨を報告する。

花岡信昭氏、田母神論文審査の裏側を語る | <center>「日本文化チャンネル桜支援講演会」で、講師として話す花岡信昭氏</center>
「日本文化チャンネル桜支援講演会」で、講師として話す花岡信昭氏
懸賞論文を公募することになった経緯は
 主催した「アパ」は石川県にあった会社で、地元選出の森喜朗(元首相)さんとの関わりが深かった。かねてから森さんはアパの元谷社長に、金儲けも散々したんだから少しは社会に還元して貢献もしろ、と助言していた。それからいろんなジャンルでの懸賞募集が始まった。今回の懸賞論文はその中の一つで、予算を500万円とした。

 ところが、その懸賞金の配分がおかしかった。最優秀作には300万円だが、その次には数万円という極端に差をつけた配分にした。そこが余計な誤解を招く。最優秀には200万円、次は100万円、そして50万円という、ほど良い段階にすればよかった。

審査員は五人
 委員長は、渡部昇一先生(上智大学名誉教授)。委員として、報知新聞の小松崎和夫社長、中山泰秀議員(元外務大臣政務官)、花岡、元谷社長の5人。渡部昇一先生は私が本当に尊敬する方で、この偉大な方と一緒に仕事をしていいのだろうか、と光栄な気持ちで一杯だった。

審査の方法
 まず初めに、作者の氏名を伏せた論文をすべてCDに入れて送ってくる。これがとんでもない量で、印刷して読むにしても、全部印刷するだけで時間がかかった。その後、各論文に4人それぞれが点数をつけて持ち寄り、絞り込んでいく。マスコミはこのときに不正があったか聞いてくるが、そんなことはまったくない。作者の氏名が分かるのは、その後のことで、田母神という名前を見たときは驚いた。

中山議員の秘書が0点をつけたというのは全くの嘘
 政治的に保身に走って嘘を言ったのだろう。そもそも中山議員というのは、まったくけしからんヤツ。渡部昇一先生が委員長を務める審査会の委員に選ばれただけでも大変なことなのに、こともあろうか審査の場に本人が来ない。秘書に来させた。挙げ句にその秘書に嘘をつかせて保身に走った。

 私は頭にきたのでその嘘を週刊誌で暴露した。が、その後、先方から何ら抗議はない。後ろめたいから何も言えないのだろう。私も保身のためにその時の書類はとっている。いつか機会を見つけて、公衆の面前でヤッツケてやる。

田母神論文の中身が粗末という人がいるが
 元来、田母神氏は文筆家ではなく、自衛隊一筋に生きてきた人だ。文筆家でもなく歴史家でもない。ただ1個人としての見解を述べたに過ぎない。この論文の背景には今の自衛隊トップの思いがある。

サマワに行った自衛官の思いとはなんだったか
 現地の自衛隊員はイギリスとオランダ軍に守られているが、それら2国の軍隊が攻撃を受けて兵隊が殺されていても、現在の自衛隊法では何もできない。だが、自衛隊が直接攻撃を受ければ正当防衛として反撃することはできる。だから、自らが危険な場所に出かけたりしていた。いまの法律では自衛隊は無力である。それを正したい気持ちが田母神氏にはあった。

文民統制に反するという人たちがいるが、その意味を正確に知ってほしい
 戦争は、文民である政治家の判断でやるものだ。その指示の下での戦闘行為を軍隊がやる。軍人が戦争を始めてはいけないというのがこのシステムだ。幕僚長が何を言おうが、その人が戦争を始めることはできない。

田母神氏はすぐに官舎を出された
 解雇することになれば正当な理由がなければいけないし、田母神氏が反論することになれば手続きが重なり、1年ほど時間はかかったでしょう。そこで官僚の中で知恵の働く者が幕僚長解任ということを政府に入れ知恵した。幕僚長の定年は62歳だが、解任されて格下げになれば60歳の定年が適用される。それが一番の早道として採用された。

 今回の騒ぎで田母神氏は家族の元へも帰れず、ある人のお宅に転がり込んでいる。それが元幕僚長の現状です。せめて、今月いっぱいぐらいはメディアには出ないで静観することをすすめた。

田母神氏は今までの幕僚長とは違う
 使える人と思えばとことんえこひいきするユニークな一面をもつ。小松基地で当時第6航空団司令だった田母神氏は、「アパ」の社長をF15戦闘機に乗せた。元谷社長は凄く感動して、ビデオや写真を大々的に公表し、その宣伝効果は抜群だった。

ワインの会には私も参加したことがある
 豪邸でのワインの会には、今までに多くの人たちが招かれていて、その数は計り知れない。遠方から来る人も多いが、交通費など1円も出ない。とにかくケチで有名だ。意図的に最優秀賞を田母神さんにとらせたという人がいるが、絶対ありえない。元谷社長を知る人なら分かるだろう。

花岡信昭氏、田母神論文審査の裏側を語る | <center>質疑に答える「チャンネル桜」の水島総社長(左)と花岡氏</center>
質疑に答える「チャンネル桜」の水島総社長(左)と花岡氏
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 いつもながら大変面白い講演であったが、演題である「政局の動向と日本の行方」とは何なのか、よく分からないまま終わり、質疑応答となった。
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小沢さんの健康状態に不安説があるが?

 政治家は健康状態を絶対、表には出さない。安倍晋太郎さんはすい臓がんだったが、保険を使わずすべて自費でやったから膨大な費用がかかった。保険を使えば必ず他人にわかってしまう。

メディアの報道にはスポンサーが影響を与えるといわれるが?

(この質問には「チャンネル桜」の水島総社長が答えた)国内大手企業の多くは中国との関わりを持っているので、中国寄りの報道になる。また、メディアはトヨタや味の素、JTなどを批判できない。スポンサーがなければ事業が成り立たないからだ。赤福とか船場吉兆などは大きく叩かれ、ワイドショーになる。テレビというメディアに限っては、言論の自由はないと思っていい。

一方的に田母神批判をする、朝日を含む各メディアの論調をどう思うか?

 実は、朝日の記者は、普通に話せば良い人が多く、友人もたくさんいる。みんな頭が良すぎて、それが集まって紙面が出来上がると、ああいう新聞になる。若い記者がみんな朝日を目指すのは、優秀な記者になりたいからだ。長年の購読者を離さない高度な技術がある。
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