都道府県別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出額ランキング出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
地方のムダ遣いについてリポートする。第1回目は、地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業について。
地方公共団体が実施する福利厚生事業って何?
地方公共団体が実施する福利厚生事業とは、地方公務員の福利厚生に関わる事業のことで、具体的には、結婚・出産・入学などの祝い金・弔慰金・災害見舞金・医療費補助などの個人給付金や、レクリェーション事業費などが主な使途の事で、通常、互助会等を設置し、運営するのが、通例となっている。
この福利厚生事業費の原資は当然ながら、県民・市町村民が負担する税や料金である。では、どの日本全国の自治体で、どの程度使っているのだろうか?
地方公共団体が設置する互助会等への公費支出額2008年度予算
都道府県合計67億6200万円
政令市合計40億9900万円
市町村合計128億600万円
合計 236億6700万円
237億円、08年度の地方財政計画(全国の都道府県・市町村の1年間の財政計画)が83兆4014億円だから、0.03%、大したことないじゃないと思う方は、237億円で何ができるのか、考えてみよう。
例えば、
・入湯税が、ほぼ0円になる。(標準税率1人1日150円、08年の税収259億円)
・公営住宅の家賃の低廉化に要する経費の地方負担分に相当する。(08年度)
・人件費600万円(給与+社会保険料等)の人なら、3944人雇える。
・都道府県民税の個人均等割の40%に相当する。
・自民党と民主党に交付される政党交付金1年分の合計の85%に相当する。
政令市別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出ランキング。出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
馬鹿にできない額だと思わないだろうか?地方は、財源不足だと言っているが、とんでもない。ムダ遣いは、まだまだ有る。国政のムダは結構、マスコミに取り上げられているが、地方政治のムダ遣いには、あまり光が当てられていない事は明白だ。少なくとも、地方公務員の福利厚生事業費の公費負担なんて、今すぐ0にできるんじゃないだろうか。実際、0の自治体も沢山ある。
国からの地方交付税や補助金を、くれくれ言う前に、知事・市町村長、地方議員は、ムダ遣いを一掃する努力をすべきだ。ムダ遣いをなくすには、小さい事の積み重ね。あえて、金額は少ないが、すぐに削減できそうな、ムダ遣いの事例をあげてみた。