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地方のムダ遣い:地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業

白井安彦2009/02/13
地方のムダ遣いについてリポートする。第1回目は、地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業について。この福利厚生事業費の原資は当然ながら、県民・市町村民が負担する税や料金である。では、どの日本全国の自治体で、どの程度使っているのだろうか?
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地方のムダ遣い:地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業 | 都道府県別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出額ランキング出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
都道府県別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出額ランキング出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
 地方のムダ遣いについてリポートする。第1回目は、地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業について。

地方公共団体が実施する福利厚生事業って何?

 地方公共団体が実施する福利厚生事業とは、地方公務員の福利厚生に関わる事業のことで、具体的には、結婚・出産・入学などの祝い金・弔慰金・災害見舞金・医療費補助などの個人給付金や、レクリェーション事業費などが主な使途の事で、通常、互助会等を設置し、運営するのが、通例となっている。

 この福利厚生事業費の原資は当然ながら、県民・市町村民が負担する税や料金である。では、どの日本全国の自治体で、どの程度使っているのだろうか?

地方公共団体が設置する互助会等への公費支出額2008年度予算

都道府県合計67億6200万円
政令市合計40億9900万円
市町村合計128億600万円
合計   236億6700万円

 237億円、08年度の地方財政計画(全国の都道府県・市町村の1年間の財政計画)が83兆4014億円だから、0.03%、大したことないじゃないと思う方は、237億円で何ができるのか、考えてみよう。

 例えば、

・入湯税が、ほぼ0円になる。(標準税率1人1日150円、08年の税収259億円)
・公営住宅の家賃の低廉化に要する経費の地方負担分に相当する。(08年度)
・人件費600万円(給与+社会保険料等)の人なら、3944人雇える。
・都道府県民税の個人均等割の40%に相当する。
・自民党と民主党に交付される政党交付金1年分の合計の85%に相当する。

地方のムダ遣い:地方公共団体が実施する地方公務員の福利厚生事業 | 政令市別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出ランキング。出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
政令市別、職員一人当りの互助会等(公務員福利厚生事業)への公費支出ランキング。出所:総務省地方公共団体における福利厚生事業の状況について。
 馬鹿にできない額だと思わないだろうか?地方は、財源不足だと言っているが、とんでもない。ムダ遣いは、まだまだ有る。国政のムダは結構、マスコミに取り上げられているが、地方政治のムダ遣いには、あまり光が当てられていない事は明白だ。少なくとも、地方公務員の福利厚生事業費の公費負担なんて、今すぐ0にできるんじゃないだろうか。実際、0の自治体も沢山ある。

 国からの地方交付税や補助金を、くれくれ言う前に、知事・市町村長、地方議員は、ムダ遣いを一掃する努力をすべきだ。ムダ遣いをなくすには、小さい事の積み重ね。あえて、金額は少ないが、すぐに削減できそうな、ムダ遣いの事例をあげてみた。

ご意見板

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[41277] ご意見ありがとうございます。
名前:白井安彦
日時:2009/02/15 21:00
貴重なご意見ありがとうございます。


>それよりもむしろ、公務員給与の算出基準を問題視するべきだと思います。公務員給与の算出根拠が300人以上の事業所などとなっており、零細・小企業などを無視したことのほうが大問題だと思います。


公務員人件費の中では、国家公務員給与勧告の基準が、100人以上規模の民間企業事業所(50人以上に変更する予定)の給与としているため、実態ベース民間給与との格差が大きくなっていることが、一番の問題です。


官と民の格差についての私の考え方は、私が運営する、しみん政治グループ・チーム『民』のサイト下記ページをご参照ください。
http://www.team-tami.com/policy.html#muda0


公務員の給与を適正化するには、人事院・人事委員会が公務員給与水準の勧告を行なう現行制度をどのように改めるのか、公務員に労働三権を付与するのか、等々、検討すべき課題が多く、実現するには2〜3年時間が必要でしょう。


しかしながら、現場は待ってくれません。
財政状況の悪い多くの自治体では、必要な住民サービスがカットされることは、しばしばです。
必要な住民サービスの縮削減を防ぐには、公務員人件費の中でも、自治体の判断だけで取扱いが決定できる、
福利厚生費の公費負担を削減の対象として俎上に載せるのは、妥当だと判断しています。


実際に、福利厚生費の公費負担をゼロにしている自治体も多数あり、ゼロにする際の根拠は、上述であると、思います。


ムダ遣いと断じる表現は、多少過大ではありますが、自治体の財政状況および、必要な住民サービスがカットされている状況を鑑みれば、福利厚生費の公費負担は、縮削減の対象となるのは、当然だと考えています。


ご理解頂ければ、ありがたいです。
[41195] 白井記者殿
名前:大沼裕人
日時:2009/02/14 13:16
民間企業における経費削減策については、ご紹介の通りです。削減の順番としてはその通りでしょう。


>原資が、税である以上、財政状況を考え、住民サービスをカットするのか、人件費をカットするのか、または増税するのか、
>などなど、とういう議論は、あってしかるべき。
>多くの議会で、まともに議論されていない事に問題があるのでは、ないでしょうか。


確かにそこまでは賛成します。しかしあなたは【福利厚生費は無駄である】と、断言しているのは問題です。民間企業だって福利厚生費はあるし税制上からも認められている現実を無視してゼロにしろ!という主張は極端ではないでしょうか。福利厚生費の税金支出データを見せていただきましたが、概ね民間企業並ではないでしょうか。


それよりもむしろ、公務員給与の算出基準を問題視するべきだと思います。公務員給与の算出根拠が300人以上の事業所などとなっており、零細・小企業などを無視したことのほうが大問題だと思います。
[41138] ご意見ありがとうございます
名前:白井安彦
日時:2009/02/13 16:03
ご意見ありがとうございます。


公務員だからダメだと言っているわけでは、ありません。


ただ、企業は、業績が悪化すれば、人件費のカットを下記の順番で行なわれています。
1.出張などの手当の廃止(実費支給)
2.福利厚生費のカット
3.退職金カット
4.従業員の給与カット
5.解雇など

私が勤務していた会社でも、同様でしたし、多くの方からも上記のような対応だと、聞いております。


原資が、税である以上、財政状況を考え、住民サービスをカットするのか、人件費をカットするのか、または増税するのか、などなど、とういう議論は、あってしかるべき。

多くの議会で、まともに議論されていない事に問題があるのでは、ないでしょうか。


公務員が労働三権を有していないため、公務員の給与等については、人事院や人事委員会が勧告をベースに決定されるという事の是非は、多いに議論すべき課題です。


私は、労働三権を、公務員に与えたうえで、議会で公務員の人件費や給与の水準、福利厚生のあり方を議論し、決議すべきだと、考えています。


議会は、税の使い方を決める場です。全ての使い方が議論の対象にならなければ、まともな民主主義であるとは、いえません。
[41136] もう一つ付け加えます。
名前:大沼裕人
日時:2009/02/13 14:56
企業内の互助会に対する資金提供は、違法ではありません。
国税庁通達にも、従業員互助会などを通した親睦会支出にも、金額制限ありますが(年間1人アタマ3万円)認められています。

企業内での資金提供が良くて、公務員にはダメだというのは有る意味間違えています。
ただですら、公務員の労働三権は制限されているのですから。
[41135] 記者に質問します。
名前:大沼裕人
日時:2009/02/13 14:07
>この福利厚生事業費の原資は当然ながら、県民・市町村民が負担>する税や料金である。では、どの日本全国の自治体で、どの程度>使っているのだろうか?


有る程度の従業員が居る企業なら、互助会はあります。
大部分は従業員が賃金の1%くらいを拠出し運営されていますが、企業側からも有る程度は会社の資金が出されます。

そういうものを全く認めないというのも、寂しい話ではないでしょうか?
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