トップ > 政治 > 時事通信のインタビューで民主党長島議員が「大失言」
政治

時事通信のインタビューで民主党長島議員が「大失言」

瀬田隆一郎2009/02/06
 ソマリア沖海賊問題で首相に護衛艦派遣を提案した民主党の長島昭久議員へのインタビューが時事通信のサイトに載っていたが、読んでみて仰天した。「党内では(ソマリア海賊への)議論そのものを回避してきた。護衛艦派遣を認めることは与党への協力につながるから」という。国民の安全よりも政争を優先させるという大失言ではないか。
日本 自衛隊 NA_テーマ2
 2月4日、時事通信ウェブサイトに民主党の長島昭久議員へのインタビュー記事が掲載された。長島議員といえば、ソマリア沖海賊問題に関して麻生総理に護衛艦の派遣を提案した人物であり、民主党の中でも比較的まともな外交感覚の持ち主だと私は思っていた。

 しかし、記事を読んだ私は仰天せざるを得なかった。

 まず、党内の外務・防衛部門では議論そのものを回避してきたという点。現実に発生している問題なのに、議論そのものを避けていたとは一体どういう事なのか。またその理由を、「(党内に)幅広い意見を抱えているから」と前置きしているのだが、護衛艦派遣以外に現実的な意見というものがあるというのだろうか。

 そして、以下の発言が私を失望のどん底に突き落とす事となった。護衛艦派遣を認めることが与党への協力につながる点に対して、長島氏はこのように述べたのだ。

 「今は自民党を倒すことが大義だから、協力しないという決断は、政治論として理解出来る。」

 これはつまり、ソマリア沖を航行する船の積み荷(日本国民の財産の一部)と乗組員(国民の生命)よりも政争を優先することが民主党の「大義」であり、長島議員自身も「理解」を示したことになる。これを失言と言わずして何と言えば良いのか。

 これは大問題になると思い、私はテレビのチャンネルをあちこちと変えてみたが、これに触れている番組はついに一つとして見つけることが出来なかった。政治家の失言ほど視聴率が稼げるネタもなかろうに、テレビ局は一体何をやっているのやら。

 そして次の発言など、もはや笑うしかない。

 「米国の知人から「インド洋での海上自衛隊の給油活動などに反対する民主党はめちゃくちゃだ」と心配されるが、「小沢代表は必ず君子豹変(ひょうへん)する。政権を取ったら現実的な対応をする」と答えている。そうでなかったら政権運営できない。」

 「政権を取ったら現実的な対応をする」ということは、今現在小沢氏が唱えている(少なくとも外交分野の)主張が非現実的なものであることを暗に認めているも同然ではないか。長島議員はそこまで考えが及んでいなかったのだろうか。

 それに、政治家の「政権を取ったらきちんとやります」などという空手形を一体誰が信用出来るというのか。「政権を取る・取らないに関係なく、今すぐきちんとやってくれ!」と思ったのは私だけではないはずだ。

 私は民主党のスローガンを今一度確認してみた。いまだに「国民の生活が第一」だった。変更される気配は、まだ無い。

ご意見板

この記事についてのご意見をお送りください。
(書込みには会員IDとパスワードが必要です。)

[41151] これはいえますね(笑)
名前:田中秀郎
日時:2009/02/13 20:00
藤重様
>共通の政見を実行に移すために政権を取ることを目標として
結ばれた政治的団体

この定義では、共通ではない政見を実行に移すために政権を
取ろうとしてる民主党は政党ではなくなります。
また、異論を認めず除名やら、査問をする共産党も政党では
なくなります。
自民党も、それからすると派閥連合になりますね。
辞書も読んでみるものと改めて思いました。
[41024] 少し驚きました
名前:藤重典子
日時:2009/02/10 20:40
「政党」の意味がわからなくなって、辞書を引きました。「共通の政見を実行に移すために政権を取ることを目標として結ばれた政治的団体」
とすると、民主党が政党かどうかの論議が必要かも。
[40989] 訂正
名前:瀬田隆一郎
日時:2009/02/09 18:17
> そして今日、長島議員とともに海賊対策の提案をした民主党の浅尾議員はこう発言しているわけです。

発言者の名前を間違えていました。
発言しているのは浅尾議員ではなく、民主党の直嶋正行政調会長でしたので訂正します。
[40988] 当時の議事録
名前:瀬田隆一郎
日時:2009/02/09 18:09
このあたりに、昨年10月頃の民主党長島議員と麻生首相のやりとりが載っています。
http://www.peace-forum.com/mnforce/0901somariahahei/07kokkai-01.htm

長島議員と浅尾議員による「インド洋給油活動よりもソマリア沖の海賊対策をすべし」という主張に対し、麻生首相は前向きにに聞き入れつつも「おたく(民主党)はまとまりますか」と尋ねています。つまり、民主党として海賊対策で与党と協力する準備はあるのか、という問いです。

その問いに対して長島議員は、民主党の政調を通して提案しているので問題無いと答えています。

そして今日、長島議員とともに海賊対策の提案をした民主党の浅尾議員はこう発言しているわけです。
> 海賊対策の前に選挙を=民主・政調会長
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090208-00000022-jij-pol

まるで、政権獲得そのものが双六の「あがり」であるかのような振る舞いです。国民にとっては「それから先」が重要なんですが。
[40976] マスコミ報道
名前:山田和宏
日時:2009/02/08 21:39
民主党が政策より政争を優先させているという論調は、今のマスコミにおいてあまり報道されていません。
政権与党にダメージを与えれば民主党に有利に働くという論法では本当の国民の理解は得られないと思います。

[40927] 政権奪取だけが存在意義
名前:瀬田隆一郎
日時:2009/02/07 01:57
意識して党内の議員の発言を拾っていますが、

「政権さえ取ってしまえばこっちのものだ。
 諸問題はその後で考えれば良い。
 それまでは美辞麗句を並べて与党の足を引っ張れば、
 自然とこちらの支持が高まっていく。」

という発想が節々で見え隠れするのが気になります。仮に政権獲得しても長くは持たないでしょうけれども、それでも一日でも政権を任せるには危険すぎる政党だと思います。
[40909] 心配なのはまさにこういうところですね
名前:田中秀郎
日時:2009/02/06 19:58
民主党は、そもそもが「党派のデパート」みたいな
ところが、あるから今はいいけど、後が怖いです。
現時点ではナンだカンだと言っても政権を取ろうと
いうことで、中を何とかまとめられるでしょうが、
とった後、党内がまとまるか、、。
まして提携する相手に社民党などまでおるのでは
こりゃもうどうなるやら。

下のリストは、この記事をもとにJanJanのすべての記事の中から「連想検索」した結果10本を表示しています。
もっと見たい場合や、他のサイトでの検索結果もごらんになるには右のボタンをクリックしてください。