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報道によれば、民主党の2009年度版政策集には、インド洋の護衛艦派遣について、即時撤収とせず期限内の活動を容認するという。 ・民主外交、現実路線にシフト=政権を意識、09年版政策集 この方針転換自体は一定の評価が与えられるべきだろう。とはいえ、期限は来年1月で切れる。仮に民主党政権が成立した場合、数ヶ月以内で継続か打ち切りかの選択を迫られることになる。仮に更新せず撤収するとなれば、アメリカから別の形での支援を求められる事になるだろう。民主党が掲げている沖縄米軍基地の移転などとセットで考えると、近い将来、党の意見が割れる火種となる可能性もある。 ここで、私が以前書いた記事を再び紹介する事になろうとは思いもしなかった。 (引用開始) 米国の知人から「インド洋での海上自衛隊の給油活動などに反対する民主党はめちゃくちゃだ」と心配されるが、「小沢代表は必ず君子豹変(ひょうへん)する。政権を取ったら現実的な対応をする」と答えている。そうでなかったら政権運営できない。 (引用終了) ・時事通信のインタビューで民主党長島議員が「大失言」 (引用開始) そういえば、民主党の長島氏は「政権を獲得したら小沢氏は君子豹変するから」と知人たちをなだめていたらしい。ならばこの発言も、政権獲得の暁にはあっさり翻されるのだろうか。だとしたら我々は、小沢氏の発言をどこまで信じて良いのだろうか。 (引用終了) ・小沢「在日米軍削減」は民主党外交路線の頼りなさ示す 代表の顔は変わってしまったが、確かに「君子豹変」して「現実的な対応」に舵を切ったと言えるだろう。しかし、これに釈然としない人々もいるはずだ。かつて民主党代表だった小沢氏はインド洋給油活動を以下のように評価していた。 (引用開始) 民主党が政権を取った場合、海上自衛隊によるインド洋の給油活動にどう対応するかについては「国連の活動でないものや他国の紛争に日本が参加するのは憲法上許されない」と述べ、活動に参加しない方針をあらためて示した。 (引用終了) ・定額減税効果ない−小沢氏個人消費は限定的 当然ながら民主党の他の面々も右へ倣えで給油活動の即時撤収を支持していたはずである。それから1年も経たずしての方針転換。当時この件で民主党を支持していた人たちはどう思うだろうか。 2007年11月にテロ対策特措法を期限切れに追い込み、護衛艦を日本にすべて引き戻させたのは、一体何のためだったのか。 繰り返すが、今回の民主党の方針転換は、以前の主張よりも現実的な路線に変更したという意味では評価されるべきである。しかしそれならば、以前の方針は一体何だったのか、何らかの総括は必要だろう。特にインド洋給油活動を「憲法違反」とまで断言した小沢氏はこの件をどのように考えているのか。是非とも伺いたい所である。だが、小沢氏といえば、献金疑惑での第3者委員会に「コミュニケーション能力欠如」とまで指摘されたお方である。期待は出来まい。 この他にも、「官僚支配打破」といった数日前までの威勢の良い言葉、聞えの良いマニフェストも、いろいろとトーンダウンしているのが気になる。これを「ブレた」と評価するか「現実路線」と評価するかは、いずれ国民が判断する事になるだろう。 とりあえずは今年後半、「現実路線」が流行語とならないことを祈るばかりだ。 |