岡田外相は29日午後、今年最後の外相記者会見で28日のロシア訪問の報告を行った。
12月29日、年末最後の記者会見を行う岡田克也外相(筆者撮影)
岡田氏は、北方領土について議論したものの、「両国との間に相違がある」と語り、領土問題が平行線に終わったことを報告した。
また、ロシアの主張として「国際法及び第二次世界大戦の結果を踏まえる必要がある」と説明。日本がサンフランシスコ平和条約等で海外領土を放棄した歴史を持ちだし、領有権の主張に暗に釘を刺したというのが訪露におけるロシア側の対応であったようだ。
鳩山内閣が成立してはや3カ月。この間、友愛外交を掲げ、アジア太平洋の主要な国々との対話を重ねてきた鳩山内閣であるが、日米間の普天間基地問題やCOP15におけるCO2排出量をめぐる合意、豪州との調査捕鯨をめぐる対立など、依然課題は多い。
岡田外相は「グローバルなことにしっかり対応する日本外交にしていきたい」と述べ、アジア外交についても「日米関係、韓国、ASEAN、インドと関係構築をしてきた。これをしっかり深化させていくことが必要だと思う」と語り、特に北方領土や北朝鮮について「非常に大きな宿題」として、少しでも前進するためより賢明に努力していきたいと今後の外交政策への意欲を見せた。しかし、今後の見通しは不透明だ。
来年、鳩山内閣による友愛外交が今後どのような進路を経るのだろうか。その行方が注目される。