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長野県軽井沢町の碓氷峠バイパス料金所跡にできた公衆トイレの、車椅子用駐車場が機能的に使いにくい。そこで10月27日、管理者の国土交通省高崎河川国道事務所に、WEBの意見欄で連絡した。29日に「11月上旬までに改善する」旨の連絡メールをいただいたので、11月8日に現地に行ったところ工事は済み改善されていた。 【改善前の問題点(写真1・上)】 ●車止めが邪魔をして、車椅子が通れない。 ●車道に一度出るとアプローチ用のスロープが無く、段差があって上れない。 ●駐車スペースに傾斜がある。 実測:縦断勾配2.4%(長さ5mで12cmの差) 管理者の説明:駐車場の傾斜は、雨水の排水のために2%の縦断勾配をつけている。 従って、介護者なしで行動できる車椅子使用者は、単独ではトイレを使用することができない。 改善したのは、車止めを右に移動して車椅子が通れるようにした、斜線を引いて車を右側に誘導しアプローチ用のスロープを左側に確保した、の2点である。とりあえず、単独でトイレを利用できるようになった。対応が早く、改善も速やかに行われたが、いくつかの問題が残った。 【改善後の問題点(写真1・下)】 ●雨とよが邪魔して、左側にしか降車スペース(斜線の部分)がとれなかった(駐車スペースは3m50cm、車止めの左端より左の縁石まで1m30cm)。 ●駐車スペースの傾斜が改善されていない(その後、管理者より「排水のための舗装勾配につきまして再検討いたしますが、時間がかかります」と回答を頂いた)(記1)。 単独行動の場合、バックで入庫して車椅子に乗り移った後、前進して(駐車場内の)車道に出て、Uターンして斜線部分を上ることになる(右ハンドルの自動車の場合)。雨の日には、折角の屋根の効果が十分に得られない。そして、このように使用した場合、前傾斜で車椅子に乗り移ることになる。 両脇にある縁石で囲われている空間を利用すれば、両側に降車スペース(斜線の部分)が設置できた(デザインを優先をしたのか、柱の周りを縁石で囲んでいる)。また、通路上の屋根の雨とよの位置を駐車スペース上の柱と重ねれば、両側にアプローチ機能が確保され、前からでも後ろからでも入庫して雨に濡れることなく用を足せる。 さらに、交通バリアフリー法に基づいた「重点整備地区における移動円滑化のために必要な道路の構造に関する基準」で規定している歩道に準じて、透水性鋪装や横断勾配(1%以下と規定している)にするなどで排水を工夫して、駐降車スペースの勾配を無くせば、乗り移るときの恐怖感もなくなる。 またハッチバック式車の後部から降りる場合でも下降用スロープ板が届かなくなる心配もなくなり、バックで入庫して雨に濡れることなく用が足せるようになる(記2)。 この駐車場は、車椅子利用者から要望の強い駐車スペースとアプローチに屋根が設置されている点では、優れている。 また、2台分の駐車場とトイレに一番近いところに確保していることは、『高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハードビル法)』に照らしても、条件は満たしている。 設計段階で改善されていれば、今回のような手直しのための費用もかからず、もっと利用し易いものになったはずである。また、工事担当者が欠陥に気がついて提言できる条件があれば、より利用し易いものになったのではないかとの思いが募る。 今回、管理者に提言するためにインターネットで色々調べたが、駐車場の傾斜に言及しているサイトが見つからなかった。限られた予算を有効に使用して、住みやすい町づくりのために、厚生通産省(または国土交通省)のサイトなどで、好事例の掲載や当事者の意見書き込みを行えるようにし、それを設計担当者が利用して、より良いものを提供していく仕組みもインターネットの有効な利用法ではないだろうか。 素人ながら車椅子用駐車場の構造を考えてみた。図2のような構造にし、歩道の排水を透水鋪装と横断勾配1%にすれば、降車スペースの勾配の問題は解消する。また、常に前進で停車できるようになるのではないかと思う。 以上、車椅子の利用経験の無い視点で述べたが、忌憚のないご意見を寄せていただきたい。 ※記1:駐車場法施行令では、『路上駐車場は、縦断勾配が4%を超える道路に設置しないこと』なっているが、4%の勾配について車椅子利用者の意見を聞きたい。 ※記2:傾斜があると下降用スロープ板が、地表に届かなくなることがある。 |