暮らし  
TOP > 暮らし
NA 貧困 NA_テーマ2
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンが目指すもの
2005/07/22

 「ほっとけない 世界のまずしさ」――こんなキャッチフレーズで爆発的に広がりを見せている運動がある。世界の貧困をなくそうという、世界的なキャンペーンだ。

 このキャンペーン、日本ではCMを見た人も多いかもしれない。カヒミ・カリィ(歌手)、北島康介(競泳選手)、桜井和寿(歌手・Mr.Children)、SHIHO(タレント/モデル)、TERU(歌手・GLAY)、中田英寿(プロサッカー選手)、中村勘三郎(歌舞伎役者)、一青窈(歌手)、藤原紀香(タレント)、Misia(歌手)、宮沢和史(歌手・THE BOOM)、村上龍(作家)、柳楽優弥(俳優)<50音順>が白いバンドを腕に、指をパチンとならすクリッキングフィルムというCMで、彼等がパチンと指を鳴らすその3秒毎に、世界のどこかで子どもの命が消えているということをメッセージとした印象的なCMだ。

 そして、その子どもたちを救うためにはあなたの声が必要だと訴え、貧困をなくそうというメッセージを伝えるホワイトバンドを身につけようと呼びかけている。このホワイトバンドの売上のうち、3割が世界の貧困をなくす為の活動資金に当てられるそうだ。

 3秒に1人の子どもの命が失われているというシンプルな問題提起に、「ほっとけない」と感じた人が、自分にできることとして「ホワイトバンド」を購入する。

 インターネット検索で「ほっとけない 世界のまずしさ」を検索してみた。すると、27万9000件という数字が出てきた。圧倒的に多かったのが、個人のブログだった。CMや自分の好きなアーティストのHPなどでこのキャンペーンを知り、実際にホワイトバンドを購入したという人。手の届く、参加しやすい取り組みに共感の声をあげる人、「ほっとけない 世界のまずしさ」サイトを見て、アフリカの飢餓・貧困に心を痛める人、ただアーティストがつけているから、と安易にホワイトバンドをつけるのはやめようと意見を言う人、何が変わるというのか、と批判する人……。こうしたページでは様々な声を見ることができる。

 私は「このキャンペーンのゴール(目的)は、寄付を募ることでなく、啓発活動だけでもなく、啓発活動の結果として“貧困をなくす政策をみんなで選択する”ことだ」という部分に共感して、ホワイトバンドを購入しようと思っている。

 ただ、決して忘れてはいけないと思うのは、貧困をなくそうというメッセージがこもったホワイトバンドを単純に身につけるだけでなく、貧富が生まれ、飢え死にする人たちがいる原因を見つめ、そこに思いを寄せ、私たちが日々の生活から変えられることを変えていく、その気持ちを持ち続けなければ、本当に世界の貧困はなくならない、ということだ。

 品切れでまだ手に入れていないホワイトバンド。ホワイトバンドがなくとも、常に貧困をなくし、悪循環を招く戦争を起こさない選択をし続けたいと思う。

(姜咲知子)

     ◇

関連記事:アジアの混沌からアフリカの絶望へ世界の支援はシフトを始めた

キャンペーンを広めるためのバナー。
公式サイトからダウンロード。

















 『気に入ったら』ランキングへ>>

ご意見板

この記事についてのご意見をお送りください。
(書込みには会員IDとパスワードが必要です。)

メッセージはありません