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NA 家庭 私はこう思う
見棄てられた3万4,000人の子どもたちを想う
2006/06/29

 現在日本で様々な事情があり、やむなく児童養護施設や乳児院で生活している子どもの数がどのくらいか、皆さんご存知でしょうか?なんと3万4,000人です。

 「世界の流れをつかむWorld Report」というホームページに掲載されていた記事(Vol.30「5.使命感」)によると、やむをえない事情があるとしても、3万4,000人もの子どもたちが親に見棄てられて、施設などで生活しているそうです。親から虐待にあったかもしれません。経済的事情があったかもしれません。背景は様々だとしても、このように、施設などで育てられた子どもがどのくらい傷つき寂しい思いをしながら、日々の生活を送っているでしょうか?私はこの記事を読みながらとても悲しくなり、涙が止まらなくなってしまいました。

 親からの愛情不足で育った子どもたちは、非行に走ったり、ひきこもりになったり、他者とのコミュニケーションが上手にとれない子も多くいます。想像してみてください。この子たちに、それでも卑屈にならずに負けずにのびのび生きるべきだと言えるでしょうか?
 また、日本に住んでいるどのくらいの人が、この子たちの存在を気にかけているでしょうか?社会的地位が高い人たちは、果たしてこの3万4,000人という数を把握しているのでしょうか?

 もちろん世界には多くの子どもたちがこの世界の在り方の状態を背負わされて苦しんでいます。戦争や飢餓などで、1分1秒でも早い対応が必要な場所もたくさんあるでしょう。そのようなところへの寄付やボランティア派遣も大切だと思いますが、もっと身近な同じ日本に住んでいる子どもたちが、心に大きな傷を負いながらも言葉に出せずに、ただ我慢して生きている事実も知って欲しいのです。その子どもたちをサポートしているのは、殆んどが非営利団体やボランティアの方々です。もちろん数も足りないでしょうし、資金不足も相当なものだと思います。

 今回、この記事を読んで、以前、ユニセフ協会に手紙を送ったことを思いだしました。
 その手紙では、2002年にユニセフ協会が掲げていた「子どもにふさわしい世界」の宣言を見て、日本国内でどのような取り組みをなされているのか、行動計画は果たして実行されているのかという質問と、いじめや虐待が絶えず、ひきこもりが増え、社会問題化している現状で、私が考えるあるべき教育の姿や子どもたちの姿を、心をこめて書きました。

 もちろんと言ってよいのか……ユニセフ協会からは何の返答も来ませんでした。今、世界中の先進国が物質主義に走り果てて、心の病にかかり、心の飢餓状態だと思います。1981年にマザー・テレサが初来日した時のメッセージが印象的です。以下にマザー・テレサがその際に贈ってくださったメッセージの一部を紹介します。

 「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々 への配慮を優先して考えるべきです。 愛はまず手近なところから始まります。人生は愛すること。そして、愛されることの喜びそのものです。愛は“与えること”で、一番よく表現されうるのです。そして、いま学びにあるあなた方は、この“与えること”が止むまで“与えること”を学ぶのです。何故ならば、これこそが本当の愛の証だからです。」

 マザー・テレサのメッセージの「日本のなかの貧しさ」とは、心の貧しさのことも言っているように思います。現在の日本は、このメッセージのことなど忘れて心の貧しい子どもたちをどんどん育てているように感じてなりません。このまま見棄ててよいのでしょうか?

 私はまずは、この様な身近にいる子どもたちがこんなにも苦しみながら生きていることを知ってもらいたいと思い、記事にしてみました。ですが、だからこれをするべきだ!などという強制を唱えるつもりはありません。ですが、もし、より深く知りたい方、興味がある方は、身近な人にこのことを伝えたり、話し合ったり、インターネットで関連記事を検索して、そこからあなたの心がどう変化していくのか見て感じてみてください。思いもよらない自分という存在の意味が見えて来るかもしれません。

(李栄子)

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関連サイト:
子どもにふさわしい世界

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