|
昨年の12月26日に発生した台湾近海の「海底地震」で、海底の光ファイバーケーブルが損傷を受けた。日本でもインターネットや電話に影響が出た。 アレが日本で起きたとしたらゾッとする。日本の海底は地震の巣で取り囲まれているからだ。 太平洋の光ファイバーが切断されたら……米国との金融取引に支障が出る。株価も暴落!経済もパニックだろう。 思い出すのは「阪神大震災」のときの事、街は20数秒の激震で崩壊した。 表へ飛び出したら、空がどす黒く赤かった。地震直後、スグに火災が発生した!消防車も動けず、街は不気味な静けさのまま、未明の空に炎の色が広がった。西の空にも、東の空も、火の粉すら舞い上がり始めた。 人は災害のことを忘れている。やれ、「ケーブルテレビだ」、「インターネットは光ファイバーだ」と騒いでいるが、災害が発生すれば、そのようなものは吹っ飛んでしまう。近代的なマンションも、エレベーターが止まれば上階に住居の方は生活が出来なくなってしまう。 そこで、アンテナの話。 震災の街でいち早くテレビを受信して、情報を入手したのはアンテナでテレビを見ていた人々だった。CATVに加入していなかった事が幸いした。 それらの家庭では停電復旧と共にテレビは映った!震災の町で、生々しい惨状はそういった人たちがテレビの映像で最初に目にした事になる。 我が家はCATVではないが近隣の電波障害施設からテレビを受信していた。ケーブルが損傷を受けテレビは来る日も来る日も、ノイズだらけ。災害の町の中心に住んでいながら、長い間どの様なことが起きていたか判らなかった。トランジスターラジオの情報だけを頼りに耳を寄せていた。 電柱が倒壊し、ケーブルは垂れ下がり、火災で溶けた電線はまるで「四谷怪談のお岩さん?」「番町皿屋敷のお菊さん?」まっ、どっちでもいいや、のような光景だった。 焼け落ちて、まだ煙を出しているCATVのアンプを見た時、本当の文明とは何んだろう?、と考えてしまった。一面の焼け野原に立って、貴重な体験をさせてもらった。 一番原始的と思われている、トランジスターラジオや「アンテナでテレビを見る」ことの確実性を教えられた。 地震国日本で、光ファイバーや、ケーブルに一点集中する文明は危ない!「電話」も「インターネット」も「テレビ」も一挙に止まっては「情報の孤島」になってしまう。いくら優れた性能の光ファイバーも切れたら終わり!……なのだ。 「放送と通信」の融合は次世代インフラの姿では有るが、ソレには危険性が潜んでいる。 衛星、地上波、モバイルなど複数のメディアが分散する知恵も必要なのではないだろうか。 ◇ ◇ ◇
関連リンク:
・地震で損傷の海底ケーブル、修理を開始へ 台湾(CNN.co.jp) |