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視覚ハンディキャップテニス、英国へ紹介ツアー

松居綾子2007/01/23
日本で生まれたスポーツをパラリンピック種目に。夢を夢で終わらせず、ひとつひとつ実行していくこと。視覚障害者自身の夢を彼ら自身が海を越えて伝えようとしています。
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 日本で生まれたスポーツをパラリンピック種目に。そんなゴールをもちながら、「NEC視覚ハンディキャップテニスデモンストレーション in UK」の一行は海外普及の第一歩としてイギリスに向かいました。

 1984年、埼玉県立盲学校の高校生だった武井実良(みよし)さんは、3次元のボールゲームにあこがれていました。そして、テニスをしたいということで、体育の先生に相談しました。彼は、ボールをあれこれ試作しながらテニスに挑戦し続けました。

 その後、たくさんの人の努力と尽力により、音のするボールや、視覚障害に配慮したルールなどが作られました。1990年に初の大会が開催されました。(関連記事:埼玉は川越産℃糾oハンディキャップテニス、など)

 今回の渡英には、武井さん自らも参加。発案者自身がロンドンでのデモンストレーションを行ったのです。

 1月5日に成田発。チームは、全盲4名、弱視1名、晴眼2名の計7名です。到着した翌6日は、「ロンドンスポーツフォーラム」という障害のある子どもにスポーツをする場を提供する団体が主催するジュニア講習会。全盲1名、弱視15名、子どもたちの家族や見学者を合わせ、40名ほどが参加しました。

 B1(全盲クラス)のデモのあと、さっそくレッスンに入りました。弱視の子はすぐにラリーを楽しめるようになりました。全盲の子も、ねばり強く取り組み、最後にはネットを越すボールを打つことができました。

 8日は、昼は盲学校へ、そして、夜はロンドン市内でのエキシビションマッチというハードな日程でした。盲学校では、30名近い児童、生徒が参加してくれました。視覚障害のほかにも、肢体不自由や知的障害を併せ持つお子さんもいましたが、それぞれの楽しみ方でラケットにボールを当てていました。

 夜のエキシビションは、発案者の武井さんと、日本視覚ハンディキャップテニス協会・会長の山本栄治さんが試合を披露しました。20名ほどの見学者からは、Great! Amazing! Exciting! Inspiring! との声が聞かれました。

 その後、B3(弱視クラス)の試合は、初の国際試合となりました。日本からは、羽根ひとみさん、イギリスからは、アランさんが出場しました。続いてD1ダブルスという障害者と晴眼者がペアを組むダブルスです。今回、イギリス側の窓口となり、オーガナイズしてくれたロバート氏が武井さんとペアになりました。対戦相手は、山本さんと私。卓球のダブルス方式で交互にボールを打ちました。

 3つの催しを通して、100名もの人たちに体験や見学をしてもらうことができました。そして、それぞれに成果がありました。まず、ロンドンスポーツフォーラムでは、2月17日からジュニアのクラブ活動が月に1回始まります。

 また、盲学校では、イギリス国内の盲学校に向けて、テニスのことが発信されます。大人のテニスクラブ活動は、昨年11月にすでに始まっていますが、そちらも2週間に一度、続けていくとのこと。ロバートは、6月ごろトーナメントを企画したいと言っていますし、10月に所沢で行われる日本の全国大会への出場に意欲的です。

 1月9日には、ロバートとミーティングをしました。イギリスからは、ヨーロッパとアフリカに。日本からは、アジア、オセアニア、アメリカに普及していこうという話になりました。

 夢を夢で終わらせず、ひとつひとつ実行していくこと。視覚障害者自身の夢を彼ら自身が海を越えて伝えようとしています。

 ほんとにパラリンピック種目になったらすごいですよね。日本のみなさん、どうぞ関心をもってください。そして、応援してください。
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視覚ハンディキャップテニス、英国へ紹介ツアー
 デモンストレーションチーム7名と、現地のキーパーソンであるロバート氏。彼は、“Royal London Society for the Blind”の職員です。
視覚ハンディキャップテニス、英国へ紹介ツアー
 デモの前にコートづくり。ベースラインの下にタコ糸をはり、さわって分かるラインにしています。
視覚ハンディキャップテニス、英国へ紹介ツアー
 ロンドンスポーツフォーラムでのデモ。イギリス人からたくさんの拍手が送られました。
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