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【Webウォッチ】「女性は産む機械」にあきれ気味

根岸朋子2007/01/31
柳沢伯夫厚労相の「女性は産む機械」発言に、ネット上でもカンカンガクガクの議論が展開された。
日本 人権 NA_テーマ2
 柳沢伯夫厚生労働相が1月27日、島根県松江市で開かれた自民党講演会で少子化問題に触れ、「機械と言って申し訳ないけど」などと言いながら「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは1人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたことについて、ネット上の声を見てみよう。(参考:Asahi.com 2007年1月28日より)

 「“女性は出産の機械”だそうです。 柳沢厚生労働大臣の発言ですが。 そうすると大臣を含め我ら男性は“種付けマシーン”ということになりそうですが……」とつづる、かかしさんのブログ「アベんシス」。「ま、残業代0、労働者を会社の奴隷もしくはマシーンに、とホワイトカラー・エグゼンプション(長いので以下WEとします)導入に懸命な御仁のスバラシイお言葉でありますな。 さすがにまずいと思ってすぐに取り消したらしいですが、 本音だろ?(本文は大きいフォントで強調)。こういうこと自分の母親に対してもいえるのかね」と続く。(アベんシスより)

 「なんでこんなに悪倍内閣にはバカが大量発生してるんだろう?(笑)こいつら悪倍を降ろすためにわざとやっているようにしか思えないんですが(笑)松岡や久間の爆弾抱えて、さらに柳沢という新種のバカが発見されました。悪倍内閣は夏の参院選まで保たないでしょう」と皮肉るのは、産経系ネット新聞「iza」のブログへ投稿したno-more-japanさん。ちなみに同問題について30日午後時点で、izaブログだけですでに約80件以上の投稿があった。トラックバックを含めると170件を超え、柳沢発言の波紋の大きさがうかがわれる。(政治もニュース:イザ!HP「女性は産む機械、装置」柳沢厚労相が大失言

 一方で同じizaブログには、M-スフィアさんが「失言の責任」と題し、「うっかり言ってしまったが、あわてて取り消したと、ご本人も仰ってるんじゃないのですか?」とコメントしている。「この発言に対し公式謝罪を求める(もうした気もするけど)のは良いとしても、辞任まで話を飛躍させるのは、果たしてどうかなと思うんですよ。大臣が辞任するということは、厚労省がしばらく動きにくくなるわけでしょうし、タダでさえ大きな選挙前なんですから。野党の要求は、個人的に行き過ぎて居るように思います」と言う。(6畳半の書庫より)

 このほか、「発言には問題がある」としながらも「発言の一部にのみスポットを当てた“揚げ足取り”」「女性=機械と言っているわけではない」という主張や、「マスコミは騒ぎすぎる」との感想が目立つ中、「クビにしろ」「娘が出産したばかり。ありえない発言」などの批判も。「結婚しない女が多い?ちょっと待て、それって、結婚しない男も多いってことじゃないの?」と、少子化問題での男性不在と、女性への責任転嫁も指摘されている。

 大臣の発言に対する直接的な反響を紹介したが、柳沢厚労相の発言を含む議員一般に欠けている視点を、冷静につづっているブログがある。

 「命をはぐくむ」をテーマにした未来発掘プロジェクト(=女性の声を政策決定の場に送り込むために活動する超党派の会)をブログで紹介するルナ23さん。「議員をはじめ市民みんなが命の大切さ、命の重さについて関心を深め、その視点に立った政治が実現できるよう、私も皆さんとの話し合いを基に活動を進めていきます」とコメントしている。同プロジェクトのイベントは「今の政治に命をはぐくむ視点があるのか」という疑問を受け企画された。柳沢発言は「改めて大臣さえも人権意識が低く、子どもを産み育てることへの関心が低いということを露呈した」と指摘する。(最新のニュースと主婦の小さな幸せより)

 また、29日放送の「News23」で筑紫哲也キャスターは「少子化問題の男女の見方の違い」とコメントしていた。男性は少子化問題を国力の問題としてとらえがちだが、女性はもっと別の見方で見ている。政策を男性が行っている以上、女性の少子化対策への冷淡さは変わらないのではないか、というものだ。

 次に、海外情報を発信しているブログを紹介しよう。alfayokoさんのTransNew Annexに紹介されたロイターやAP通信などの記事には、今回の柳沢発言と日本における少子化問題と政策、女性の労働と育児の現状・費用について盛り込まれている。
Trans News Annexより)

 さらに、Mariaさんの英文ブログlove-love remix mistuneでは、海外からの投稿を見ることができる。

 「ほかにも理由はあるけど、日本には絶対住みたくない」で始まるブログには、30日現在9名から投稿があった。Mariaさんは「強行なフェミニズムは嫌だけど、この発言は日本が遠い昔の価値観のままだってことじゃないの? 女性だけでなく、外国人やマイノリティーに対してもね」。日本の好きなところはたくさんあるのに、この一言はまさに日本の悪いところを出している、とコメントしている。(love-love remix mistuneより)

 このブログへのトラックバックには、「21世紀だっていうのに、相当頭が古い」「日本はハイテクなのに、平等参画については相当遅れている」「日本だけではなく、アジア全体で女性蔑視の傾向がある」「日本は西欧の価値観に追いつこうとしている」「私の国の大臣がそんな発言をしたら、直ぐ辞任するように手紙を書く」「そんな発言した大臣は、すぐリンチに遭うよ(笑)」「高齢だから仕方がないにしても、私の国では大臣はもっと発言に気をつける」などが寄せられている。「もし、女性が沢山の子どもを出産したら、政府は避妊教育をする責任があるんでしょうが、おそらく何もしないでしょうね」というものもあった。

 海外メディアのサイトでは英国営放送・BBCなどが報道。このほかBoing Boing、Taro in Generalさんの3yen News on Japan、先ほどのalfayokoさんのブログなど複数存在することから、海外の市民の耳に届いていくのはこれからというところだろう。言語の問題で英語以外のブログには触れられなかったが、少しだけでも海外の情報を紹介した。
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