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アトラス・渡辺代表 東急物件の構造設計

林田力2007/03/20
アトラス設計の渡辺代表は東急不動産の江東区内のマンションの構造設計者とされているが物件居住者が区に問い合わせしたところ、同区は別の建築設計事務所の建築士の名前が記載されるべきだったのではないか回答している。
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 有限会社アトラス設計・渡辺朋幸代表は東急不動産のマンション(江東区東陽一丁目)の構造設計者として記載されていた。建築主の東急不動産が確認検査機関のイーホームズ(当時)に提出した書類に記載されている。具体的には建築工事施工結果報告書の構造設計者欄及び工事監理報告書の工事監理組織・構造担当の欄にアトラス設計・渡辺朋幸代表の名前が記されている。

 渡辺朋幸代表は姉歯秀次元建築士の耐震強度偽装を見破った人物であるが、藤田東吾氏の告発で一級建築士資格を持たない無資格者であることが明らかにされた。東急不動産物件の上記書類は、その渡辺朋幸氏が管理建築士を置いて一級建築士事務所を経営していただけでなく、無資格でありながら設計業務に関係していたことを示す資料である。

 問題の東急不動産物件では元請け設計(意匠設計)は株式会社SHOW建築設計事務所(株式会社昇建築設計事務所)が担当したが、構造設計はアトラス設計が請けていた。アトラス設計には小林昭代を管理一級建築士として建築士事務所登録しているが、問題の東急不動産物件では小林建築士ではなく、無資格者の渡辺代表の名前が書かれている点がポイントである。

 本件について物件居住者が江東区(物件所在地の特定行政庁で、イーホームズが検査機関の指定を取り消されたために承継した)に問い合わせしたところ、江東区都市整備部建築課構造係の稲岡氏から以下の回答がなされた。

×××××


 確認申請図書・建築工事施工結果報告書等を調査いたしましたところ、工事着手に先立ち提出された確認申請書に添付されている構造設計書の表紙には、設計者である(株)SHOW建築設計事務所の竹内久氏の記名・捺印がありました。しかし構造設計概要書には本来記載されるべき構造設計者の氏名及び所属会社の記載はありませんでした。

 その後、検査時に提出された建築工事施工結果報告書の構造設計者名には、アトラス設計事務所の渡辺明幸氏の記載がありましたが、本来は建築確認申請書に添付される構造設計概要書に記載されている氏名及び所属会社を記入することとされているものであり、記載について疑問の残るところです。

 不明確な点が多いため、この件について、設計者である(株)SHOW建築設計事務所の代表である金井照彦氏に電話にて事情を問い合わせたところ、構造設計者は確認申請書に記名・捺印している竹内久氏であるとの回答を得ました。
以上のことから判断しますと、構造設計概要書及び建築工事施工結果報告書の構造設計者名には(株)SHOW建築設計事務所の竹内久氏の記名・捺印がなされるべきであったのではないかと考えられます。

×××××


 江東区回答は構造設計者とされるべきは竹内久・一級建築士とする。竹内久・一級建築士を構造設計者とすべきとの回答は、逆に言えば渡辺朋幸代表を構造設計者とすることに問題があることを意味する。

 加えて江東区回答が正しいとするならば誤った内容で建築確認検査がなされたことになる。しかし虚偽記載の文書を訂正もせず放置したままでいいのかという点については、江東区回答は何ら言及していない。誤りを是正しようともしない点からは、渡辺朋幸代表が構造設計者であることに問題があるため、記載に誤りがあることにして取り繕ったとの推測が成り立つ。この場合、渡辺代表を構造設計者とすることは記載誤りを認める以上に問題があることを意味する。
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アトラス・渡辺代表 東急物件の構造設計
東急不動産物件の建築工事施工結果報告書。構造設計者を「渡辺朋幸(有)アトラス設計」とする(写真はすべて、クリックすると大きくなります)
アトラス・渡辺代表 東急物件の構造設計
東急不動産物件の工事監理報告書表紙
アトラス・渡辺代表 東急物件の構造設計
東急不動産物件の工事監理報告書。工事監理組織欄に「構造担当:(有)アトラス設計 渡辺朋幸」の記載がある

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