車道が2車線も減ったのに、バスがスムーズに走る。京都の中心部四条通りで12日から始まったトランジットモールの実験である。それもそのはず、通りにはバスとタクシーの公共交通以外をシャットアウトした結果だ。自転車や二輪車の乗り入れも禁止された中で歩行者優先に徹した賜物。
車道を550個の円筒仕切りで歩道と区分。区間敷設は約30分ですんだ
寺町〜東洞院通り間の四条通りに通じる南北の8本(寺町・御幸町・麩屋町・富小路・柳馬場・堺町・高倉・東洞院)の道路も車両通行禁止にしたのが効いた。交通渋滞を招き、人に危ない通過車両の締め出しが、ゆとりある空間をもたらした。
四条通りは写真のように実験歩道が車道2車線分を確保した
四条通りは祇園祭の7月に様々な交通規制があり、市民にもその季節は「通過しない、通れない」との認識が浸透している。その経験が生きているのか、今回は四条通りを縦断する小路も規制したことで、小路沿いは歩いてみると車が来ない分、京都特有の町家などが全景をみせて景観の向上にも寄与したようだ。
四条通り歩道の鉄仕切りを、実験歩道に突き出すようにしてイスにした
さらには自転車の路上駐輪による弊害が少ない。この実験によって生まれた成果だろう。実験にあたって1500台分の無料駐輪場を確保した。既存の駐車場を駐輪場にしたものだが、有料化実験の結果が待たれる(市はその駐輪場建設を進めると発表している)。
現在はむしろ小路よりも四条通りの歩道に駐輪したままの自転車が目立つ。もともと自転車は通行禁止道路となっているのだが、これはモラル向上しか手立てがないのだろうか。自動二輪車が道交法の取り締まり強化で歩道から消えたことを考えると、同じ車両として、一つの方向性として取り締まり強化は一考すべきだろう。ただ、現在商店が実施しているお買上げ客の自動車の駐車料無料に対して、自転車利用者に対する強力なサービスと駐輪場の設置をしないで、取締りのみというのは時代性にマッチしないだろう。
◇ ◇ ◇