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あいち自然ネット設立される

上野数馬2007/12/25
あいち自然環境団体・施設連絡協議会(愛称:あいち自然ネット)の設立総会が愛知県庁で開かれ、全県から45団体・施設の62名が出席した。会長に宮永正義・海上の森野鳥の会代表らが選ばれた。
愛知 環境 NA_テーマ2
 あいち自然環境団体・施設連絡協議会(愛称:あいち自然ネット)の設立総会が22日午後、名古屋市中区三の丸の愛知県東大手庁舎で開かれた。11月末からの加入呼びかけに対し、全県から50団体・施設が参加を表明していたが、うち45団体・施設の62名が出席した。

あいち自然ネット設立される | <center>あいち自然ネットの設立総会で挨拶する浦井事務局長(右端)</center>
あいち自然ネットの設立総会で挨拶する浦井事務局長(右端)
 協議会会長に宮永正義・海上の森野鳥の会代表、副会長に青山裕子・愛知県ネイチャーゲーム協会理事長、蔵治光一郎・東京大学愛知演習林講師、鶴岡朗・特定非営利活動法人「環境市民」東海事務所長の3人、事務局長(暫定)に浦井巧・あいち海上の森センター所長、ほか役員が指名され、満場一致で承認された。

 宮永会長に設立までの経過を聞いた。
 ――発端は愛知万博跡地に整備された自然体験施設「あいち海上の森センター」(愛知県農林水産部所管)が環境関連の活動をしている県内の団体・施設に対し、情報交換や連携活動など幅広い交流により環境保護運動の活発化をめざそうと意見交換会を呼び掛けたこと。

 07年3月4日、36団体・施設から41名が出席して第1回会合が開かれ、第2回会議で15団体・施設を設立準備委員に互選し、5回の準備会議を経て設立に至りました。当初、公的施設が発案し主導する集会ということから「環境への県民意識を高め、環境知識の普及・啓蒙や人材の育成、更には持続可能な社会をめざし、全県をカバーする自然環境組織を作りたい」という趣旨には賛同するが、従来通り上意下達の官製団体になるのではないかという声も一部市民団体などから聞かれ、波乱含みのスタートだった。

 ただ、準備委員の本音が行きかう意見交換など、積極的かつ自発的なやりとりによる審議を尽くした結果、設立にかかわる諸条件で合意し、官・民・学の垣根を越えた同等の立場で運営する見通しがつき、設立できた。こういった準備会でありがちという官の顔色を窺うような議事進行もなく、ほぼ民が主導する珍しい準備会だったといえよう。問題はたがいにどうバランスを取って2×2が5か6になるような運営をするかだろう。

あいち自然ネット設立される | <center>役員に選出された宮永会長(中央)、左へ蔵治、鶴岡の両副会長</center>
役員に選出された宮永会長(中央)、左へ蔵治、鶴岡の両副会長
 総会での会長、副会長の挨拶(一部)の要旨は次の通り。

 宮永会長:今日出席の団体には田原や豊橋、豊川、新城、蒲郡など、往復の交通費が年会費より高いような遠方の地域からも多数参加されている。年末の、しかも土曜日に時間をかけて名古屋まで参加されたのには、それだけ会に対する大きな期待なり要望があるはずと思う。

 あいち自然ネットの目的の一つは、まさにそういった皆さんを繋ぐことにあります。今日参加の皆さんはそれぞれが地域に活動エリアを持つ、その道のプロだと思います。しかし、タコ壺で竹串を振りかざすようなもので、全県に点在するものの、なかなか大きな力になれないのが現実でしょう。そんな点と点をつなぎ関係を強化し、それぞれ周りをネット化しクモの巣状から面へと粘り強くからめとり、全県をカバーしていけたらと思っています。

 もちろん、たまたま会長として私はここにいますが、会は皆さん一人一人のものです。何かをしてもらうのを待つのではなく、積極的にかかわって下さい。まず今日はアンケート用紙に要望、希望、なんでも書いて出してください。意見を集約し、可能なことから実行します。

 ここ1年ほど大学生をして知識を吸収してきましたが、今や理論を並べたり、現状分析しているときではないと実感しました。すべきことはもうご存じのはず! どんなに知識があっても行動しなければ何も変わりません。いっしょに愛知から行動を起こしましょう。

 蔵治副会長:会について「県のいいなりの団体」などという批判があるようだが、そういうことはない。無論、あいち海上の森センターには事務局として暫定的に役割分担をお願いしているが、設立までの準備会でも、言うべきことはしっかり言い合い、相当厳しい場面もあった。あくまでも民、学、官が連携し対等な立場で協働していくということで合意してきた。これからも官だからといって安易な妥協をせず、きちんと対応していく覚悟だ。

 今後の運営でも、海上の森センターは会員の1施設で、その意向に全面的に従うなどということはない。今後、われわれ「学」の分野でも参加者を募り、幅広い学と民の声をすくいあげ、誰にでも開かれた会として自然環境分野での役割を果たしていきたいと考えている。

あいち自然ネット設立される | <center>1分間スピーチの会場風景</center>
1分間スピーチの会場風景
 最後に、万博記念施設が提唱して設立に至った組織の会長に、反万博の旗頭の1人だった人物が就任するという前例のない異色のトップが指揮をとる自然環境団体の今後の活動と、その行く末を注目したい。

・「あいち自然ネット」の入会申込は以下へ。
  〒489‐0857瀬戸市吉野町304−1 あいち海上の森センター「あいち自然ネット担当」
 電話:0561−86−0606、FAX:0561‐85 ‐1841
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