沖縄のアメリカ海兵隊員による少女レイプ事件に抗議する京都市民集会が3月29日に京都洛陽教会で開かれ、参加しました。
特別報告をする高里鈴代さん
この集会の意義は、なんといっても主催が京都沖縄県人会であることです。親睦団体である県人会が、今回の事件でもう黙ってはいられないと立ち上がったということです。司会は何度か感極まって声を詰まらせながらも、しっかり進行されました。まさに怒りの集会でした。県人会初のデモは、怒りとともに楽しい雰囲気でした。
はじめの30分程度遅れて参加したので、「基地・軍隊を許さない女たちの会」共同代表の高里鈴代さんの特別報告から聞きました。
高村外相の「米兵は血を流す思いで安全のために日本にいる」などという発言が出ていることから、政府や一部「国民」の中には、沖縄の地理的位置や「日本を守ってもらっている」米軍基地や基地による経済的な潤いなどを考えると、今回のような事件はやむをえない、我慢しろなんていう考えがあります。
これらを背景に、「被害者の心情にこたえる」として、沖縄県知事や自民党は、3.23県民大会に参加しなかったと考えられます。しかし、95年の少女暴行事件以前に暴行された女性(当時高校生)が、「自分が訴えなかったことにより、あの95年暴行事件が起きたのでは」と自分を悔いていました。
彼女が95年県民大会を体験し、今立ち上がって闘っていることをみると、被害者に応えるということは、問題をしっかり訴えることだと感じました。
また、米軍機の爆音で苦しむ北谷町砂辺地区の自治会長が3.23県民大会で発言したが、砂辺地区は爆音のために転出していく人が多く、虫食い的な状況で、そこに、米兵住宅が建ち、どんどん基地外に住む米兵が増えているといいます。彼らは外国人登録する必要がないので、誰が住んでいるのか把握できない状況だそうです。
そして、嘉手納基地司令官は、「爆音はごめんなさい。でもこれは自由の(ための)音だ」と、やむをえない音だと言うそうです。こんな発言は許されません。
今回の事件で、被害者に対するバッシングについて、本土の週刊誌は家族関係などを含め暴いていきました。また、「14歳、未成年には見えなかった」という加害者の発言から、「そんな服装をしていた少女が悪い」「夜の10時ごろ盛り場みたいなところをウロウロする少女が悪い」などとも書かれました。
いや、彼女が声をかけられたのは夜の8時だし、場所も銀行や塾などもある一般市民が普段行くところです。そして、「声をかけられてついていくのが悪い」と声をかけた米兵のことは棚上げです。「母親の顔がみたい」と全く許せないものが続いて、ついに告訴取り下げに至った事情が説明されました。
いわゆる「米軍=よき隣人」政策により、加害者の米兵の罪は問わないという状況があるようです。「被害者の心情を考えるということは、加害性を見据え、それを問うていくことが大切。それが被害者に沿うありかただ」と結ばれました。
こういう問題は、米軍基地の縮小や移転では全く解決しないでしょう。移転すれば、移転先で、また住民が苦しむことになります。やはり撤去させることが基本です。
イラクなどからアメリカに帰った帰還兵が、殺人をたくさん犯している実態があるそうです。「戦場で人を殺すと勲章がもらえるが、アメリカで殺すと殺人だ」。また、再度戦場へ派遣されることを拒否する米兵も出ているといいます。「国を守るとして参加してみたら、多くの市民を殺すことだった。あんなことは2度といやだ」と。
これが軍隊です。沖縄の歴史、体験からも、軍隊そのものをなくすことをめざしてがんばりましょう、と訴えられました。
このあと、県人会から3.23県民大会に参加した人の報告があり、県人会の役員や若者から、次々と自らの思いを語るトークが続いた。感動的な発言ばかりだった。他の市民団体(辺野古基地建設に反対する京都行動など)や学生、僧侶、牧師と連帯のアピールもあった。
最後に、150人の参加者人は土曜日でにぎわう河原町通りを、「沖縄県人会は怒っているぞー」と掛け声をかけながら、かつ楽しくデモをしました。
関連サイト:
京都新聞