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CS(Chemical Sensitivity)を知っていますか? 化学物質過敏症のことです。シックハウスやシックスクールと聞けばあァと思われる方も少なくないでしょう。横浜で5月17日、CS発症者・ES発症者(電磁波による健康被害)の方々によるシンポジウムが「CS・ES発症者の自立と社会サービス-当事者・家族・地域・NPO・自治体・国、それぞれの役割とそのしくみを探る−」が開かれました。 シンポジウムで基調報告をされた「CS和の会」の猿渡温美さんは、6年前ベランダの防水工事で発症したとのことです。めまいがする、頭痛や倦怠感が激しい、眠れない、不安になるなどの症状で医療機関にかかっても理解されない。気にしすぎ、怠け者などと見られてつらい思いをする。医療関係者の理解は無く、相談に行った行政もCS発症者の存在すら知らないことのほうが多い。社会からの理解も支援も無く情報も無く孤立している状態、と訴えていました。「孤立」という言葉に、CS発症者の方々のつらさが端的に込められていると思えました。 CSとは、一度に多量の化学物質を浴びたりあるいは少量でも長期に化学物質を浴びることによって、その人の身体の許容量を超えた時に発症する症状です。主な症状は、目、鼻、喉の刺激感、臭覚異常、息苦しさ、喘息、頭痛、倦怠感、疲労感、集中力・思考力の低下、目のかすみ、視力低下、めまい、関節痛、筋肉痛、不安、不眠、うつ状態、腹痛、下痢、湿疹、蕁麻疹、かゆみ、動悸、息切れ、不整脈、さまざまな病気の症状と重なっていて、化学物質過敏症である可能性を知らなければ、何の病気か分からずに、さぞ不安な日々がつづくことでしょう。 発症者が反応を示すものは、防虫剤類、殺虫剤、合成洗剤類、清掃用洗剤、消臭剤、芳香剤、化粧品、服などに浸み込んでいる溶剤、農薬類、塗料やインクの溶剤(筆記用具、印刷物ほか)電磁波(家電製品・パソコン・携帯電話ほか)、タバコの煙、排気ガス。身の周りにあるありとあらゆるものが、発症の引き金になるといって過言ではありません。つらいのは自分だけの注意では発症を防げないこと、そして発症が入園や入学(シックスクール)、就職や転勤(シックビル)、近隣の農薬散布、歯の治療などがきっかけになっていることからすれば、社会的な対応なくして有効なCS対策はできません。 猿渡さんたちの「CS和の会」は現在、おしゃべり会やお互いのカウンセリング(ピアカウンセリング)などのセルフヘルプ活動を進めていますが、シンポジウムの席上では「緊急カード」が新たに提案されました。カードには【緊急の際のお願い】とあり、その下に「私は化学物質過敏症・電磁波過敏症です」と記されています。カードには名前、住所、電話番号、緊急時連絡先、医療機関、担当医と連絡先、診察券番号、保険証番号などを記入し、本人のCS原因物質を書き込みます。気を失いそうな時に近くの人に示して応援を求めるカードで、参加者からは賛意の声があがっていました。 参加者のなかには作業所のリフォームでめまいが激しく転倒して骨折、入院した病院の病室でも船酔い状態、周りはマンションの建設ラッシュでとうとう東京には住めず、塩尻へ引っ越したという方もいました。 猿渡さんは災害時の避難場所にCS、ESへの配慮をと言われましたが、これは私には思ってもみなかったことでした。しかし米国カリフォルニアなどの調査では、日常的な化学物質過敏症の人口は16%とのことです。また日本では「可能性がある2.1%」と報告されています(CS支援センターHPより)。日米間で人口比が違う理由は精査する必要があるでしょうが、避難場所を求めている方々がすぐ近隣に生活しておられることを、同じ市民として理解しなければとの思いを強くしました。 なお、支援センターでは、以下のように電話相談も受け付けています。心あたりのある方ご相談されてはいかがでしょう。 【電話相談窓口 】 毎週水曜日・金曜日 10:00〜12:30・13:30〜16:00 ※祝祭日はお休みです。 相談専用電話番号:045−663−8545 概要はこちらをご参照ください。 ・厚生長期慢性疾患総合研究事業アレルギー班「化学物質過敏症」思いのほか身近な環境問題―パンフレット ・化学物質安全対策室HP ◇ ◇ ◇
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